第16記:炸裂
眼が覚めた。枕辺の時計が「朝の5時」を示していた。用を済ませた俺は、再び布団に潜り込んだ。途端に、獰猛な―と、表現したくなる―眠気が押し寄せてきた。自分が考えている以上に疲労しているらしい。体が眠りを欲していた。間もなく、俺は意識を失った。
眼が覚めた。枕辺の時計が「8時」を示していた。台所に行き、湯沸かし器にミネラル水を注いだ。居室に戻り、愛機を起動させ、ぴよぶっくを呼び出した。編集作業を始める前に『柳乃さん家の日常』の最新頁を読む。相変わらず、面白い。俺には書けない文体であり、文章である。
読後、拍手を謹呈した。台所に行き、抽出式のコーヒーを淹れる。手間がかかるが、即席ものよりは、多少美味しい気がする。菓子パンを齧りながら、熱いコーヒーを飲んだ。
食後、作業に埋没した。ダサク1頁とダブン2頁、計3頁を投稿した。脱線に脱線を重ねてきた前者だが、次回から、本筋に復帰できそうだ。
長かった。まったく長い脱線だった。まあ、本筋も脇道も、楽しんで書いていることには、変わりはないんだけどね。
♞以上は4月24日の日記の一部。菓子パンの食べ過ぎである。
眼が覚めた。枕辺の時計が「朝の7時半」を示していた。俺は寝床から這い出して、台所に行き、湯沸かし器にミネラル水を注いだ。窓ガラスの向こうには、雲ひとつない青空が広がっていた。風が異様に強い。迂闊に干すと、脱水衣類が、他府県へ吹き飛ばされてしまいそうな勢いだ。
愛機を起動させて、ぴよぶっくを呼び出し、ダサクの編集に取り組んだ。第21章「EXPLOSION」の続きを書く。バイオレンス・シーンを書くのは久し振りである。今日投稿した412頁は、当初の予定では「381頁になるはずだったもの」である。どう書けばいいのか、なかなか考えがまとまらなかったのが、こんなにも間隔が開いてしまった最大の理由である。
前回までの「楽屋(裏)もの」は、苦し紛れの産物だった……と、云えなくもない。ないのだが、初のチェス・シーンが書けた点は良かった。
412頁と413頁は激しい内容になった。もう少し書きたかったが、2頁が限界だった。戦闘場面は、書いている俺にも、相当な疲労を強いる。人類側に3名の犠牲者が出た。思案を巡らせたが、助ける方法は発見できなかった。彼らの冥福を祈りたい。
♞以上は4月29日の日記の一部。
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