夕日が照らす教室で、少女に訪れた不思議な出会い。逢魔が時が魅せた幻か、オルガンの精の悪戯か。黄昏の光に溶けるような、淡く儚い物語です。
孤児院の施設で生活する三咲 晶穂(みさき あきほ)は小学3年生。ある日の夕暮れ、施設の中にあるオルガンと出会い、好奇心から鍵盤に触れ音を出す。演奏経験のない彼女が音を上手に紡ぐことは出来ないが、その音は不思議な少年との出会いをもたらす。夢の中にいるような、淡い世界が広がるちょっぴり不思議なお話。著者の長月そら葉様が連載されている、『銀の華~宿命は扉の向こうに~』に繋がる物語で、本編を読むとより一層楽しめると思います。興味を持たれた方は是非一読をおすすめします。