第32話友達を紹介

次の日。



俺はいつものように、休みの日をアニメとゲームで堪能していたがいったん休憩をすることにした。


「はぁ、録画していたアニメ全部終わっちゃったし持ってるゲームも全クリしちゃったし何か新しいゲーム買いに行ってこようかな」


俺はため息をつきながら、そう言った。


すると横に置いておいた、俺のスマホが鳴った。


(ブブブ!)


「あ!麻衣から電話だどうしたんだろう?」


俺はその電話に出た。


「どうしたんだ麻衣?」


「陸あの…今日暇?」


「別にこれといって用事もないし、暇だけどそれがどうかしたのか?」


「実は昨日ティーナと電話で話してて


それから麻衣は昨日あったことを話し始めた。



「明日…3人で…どっかに…遊びに…行きたいね」


「ええ、そうね最近は体育祭の練習で疲れて私休みの日はぐったりしてたわ」


「それじゃあ…このこと…一応りく…にも伝えておいて…くれる?」


「わかった、伝えておく」



「それで昨日私伝えようと思ったんだけど、眠たくなってきちゃってそのまま寝ちゃったの」


「ああ、そういえば昨日ティーナが3人で明日遊びに行こうとか言ってたな」


俺は思い出したようにそう言った。


「それじゃあ、陸は元々このことを知ってたの?」


「知ってたけど、ちょうど忘れてたから良かったありがとう電話かけてきてくれて」


「なんだ、私はてっきり陸はまだこのことを知らないから伝えておいてって意味かと思ったんだけど」


「とりあえずよかった。それじゃあまた後で」


麻衣はそう言って電話を切った。


そして俺は自分の部屋からテレビがあるリビングに戻った。



「あ!陸今日私仕事で出張に行くから夜の6時ぐらいまで帰ってこない」


と言いながらも母さんは既に出かける準備をしていた。



「ああ、わかった」


「それじゃあ、行ってくるわ」


「いってらっしゃい」


そして、しばらくして。



「ちょうどアニメも見終わったし少し早いけど、出かける支度するか」


俺は支度をして家を出た。



俺がさっき支度をしている時にメールで送られてきた集合場所に向かっていると。


俺の目の前にティーナの姿が見えた。


「おーいティーナ!」


俺はティーナに向かって声をかけた。


ティーナは1度立ち止まって、俺の方に顔を向けた。


「あ!りく…まだ少し…

時間早いけど?」


「ああ、一応早めに向かっておこうと思って」


俺はそう言いながらティーナの隣に並んだ。


 しばらく歩いていると、右の細い道の方から麻衣が歩いてきた。



「2人とも早いわね」


「これじゃあ、待ち合わせ場所決めた意味がないわね」


「まあいいじゃないか無事に集合できたんだから」


「まあ、そうだけど」


麻衣はそう言いながら俺の隣に並んだ。


ティーナの、上の服は落ち着いた白の服で下の服は黒のスカートで、全体的に清楚な服装でまとまっていた。


そして麻衣の上の服は明るめの茶色い服で下の服は水色のズボンだった。


俺達が待ち合わせをするはずだった場所に向かっていると歩く人、歩く人が俺の方を見てくる。


いや、正確にはティーナと麻衣の方を見て驚いているといった方が正しいか。


ティーナと一緒に歩いてるときもこういうことはあったけど、今まで気にしなかったからなぁ。

 

いざ、気にしてみると2人に集まってくる視線がすごいな!


それに今日は2人と一緒に歩いてるから、さらに凄い!


俺がそんなことを考えながら歩いていると、いつの間にか目的地についていた。



「最初は…どこ見て…回る?」



ティーナが俺達にそう聞いてきた。


俺はしばらく麻衣が答えるのを待ったが、何も出てこなさそうだった。


俺はティーナにこう言った。


「それじゃあとりあえず本屋さんに行ってみないか?」


「また、漫画買うの!」


俺の横にいる麻衣が驚いた表情でそう言った。


「今回はただ下見に行くだけだよ」


「それか麻衣どっか行きたいとこあるか?」


「いや、特にはないけど」


「それじゃあ…行こう!」


俺達は本屋さんに向かった。


「ねえりく…私…漫画買いに行っていい?」


ティーナは俺に漫画のタイトルを言った後その漫画が置いてあるコーナーに行こうとするが!


「私もその漫画読んでるから一緒に見に行っていい?」


「うん…いいよ」


「それじゃあ…行って…くるねりく」


「いってらっしゃい」


俺はしばらく漫画コーナーを見て回った。


しばらくして2人で戻ってきた。


2人の手元を見てみると俺が前に教えたライトノベルの漫画本の続きを持っていた。


「陸は何かいいの見つかった?」


「まあまあ、いいのがあったから、今度買いに来るよ」


「あ!私もう一つ買いたいものがあったんだ!」


麻衣は思い出したようにそう言った。


「悪いんだけど、2人はちょっとここで待ってて!」


「いや、俺達も一緒に行くよ」


俺達は麻衣について言った。



「あったよかった」


麻衣はほっとした表情で、分厚い難しそうな本を手に取った。


「一応聞くけどその本ってなんの本だ麻衣」


「人間の考え方の固定概念がいねんなんだけど?」


そうだった麻衣に最近勉強を教えてもらってなかったから忘れてたけど。


麻衣ってめちゃくちゃ頭いいんだった!


それに俺最近知ったけど麻衣ってうちの学校の中で一番頭いいんだよな。


「麻衣そんな分厚い本を読みきれるのか!」


「この本のサイズだったら3日ぐらいで読みきれるわ」


「そんなに分厚い本をたった3日で!」


「俺だったらその本1000年掛かったとしても読めないもし読めたとしても、内容が頭に入ってこない!」


「とりあえず私、この本買ってくる」


しばらくして麻衣が戻ってきた。



「お待たせ2人とも、それじゃあ次どこに行く?」


「それじゃあ…次私…ゲームセンター…行きたい」


「それじゃあ行くか」


俺達は早速ゲームセンターに向かった。


「3人で…あれやろ!」


ティーナは辺りを見回した後目の前にある4人で協力プレイができるゲームの機械を指差した。


俺達はその機械に入って、それぞれ100円ずつ入れた。


俺達は順調にモンスターを倒していって、無事にボスのとこまでたどり着いた。


「よくここまでたどり着いたな、褒めてやるぞ!」


画面から聞こえてくるその声と同時に俺達がいる機械の中の電気が全て消えた。


「きゃ!」


すると麻衣がいきなり俺に抱きついてきた。


そうだ、忘れてた!麻衣って暗いところ苦手だったんだ。


「まい…どうしたの!」


大変だったが、無事にゲームの機械から出ることができた。


「まい…大丈夫?」


ティーナは心配そうな顔をしながら麻衣にそう言った。


「ええ、大丈夫よ、それより、ごめんなさい私のせいで大変なことになっちゃった!」


「俺達は別に気にしてないから気にしなくていい」


「うん…そうだよ…まい」


俺達が外の方を見てみると大雨が降っていることがわかった。


「どうしよ私、これじゃ家に帰れない!」


麻衣はとても不安そうな顔でそう言った。


「それじゃあ、こっからだと俺んち近いし、俺の家で雨宿りするか?」


俺は少し緊張しながら2人にそう聞いた。


「そうね、そうさせてもらうわ」


3人で俺の家に向かった。


俺達は雨が止むまで雑談をすることにした。


扉の開く音が聞こえた後、母さんが中に入ってきた。


「あらティーナいらっしゃい」


「えーと、あなたは?」


「はじめましていつも学校で陸くんにお世話になっています古手川麻衣と言います」


「これはこれはどうも、ご丁寧にこちらこそ陸がお世話になってます」


麻衣のその挨拶はまるで仕事の偉い人に挨拶をするような雰囲気だった。


そしてなぜか3人で夜ご飯一緒に食べることになり雑談をしながら楽しくご飯を食べた。


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