第16話歴史のテスト

「明日歴史のテストやるぞ」



「歴史のテストか嫌だな、聞いてないふりして寝てればいいか」


「ダメだよりく…」


「数学…のテストの…問題だって…ちゃん…と覚えられたんだから…大丈夫だよ」



「それはティーナの教えとかたが、上手かったからだよ」



「それじゃあ…教え方が上手い人…を探そう!」


「教え方が上手い奴なんてそんな簡単に見つかるもんじゃ」


その瞬間俺の頭の中に枚の顔が思い浮かんだ!


「そうだ!麻衣なら何か知ってるかもしれない!」


「何かって?」


「勉強のいいやり方とかだよ」


「確かに…まいは…歴史…教えるの上手…だけど」


「あー、そっか、この前きたとき麻衣が俺の席に座ってティーナに教えてたんだったな」


「うん…すごい…分かりやす…かった」


「よし、それなら安心だ」


「あ!そうだ!りく…分からなく…なってすぐ…スマホ…使っちゃ…だめだからね」


「なんで!ティーナ俺の最終手段知ってるんだよ!」


「だってりく…前、私の…家で勉強…してた時わからない…ことが…あるとすぐ…スマホで…調べてた!」


「だってあれはしょうがないんだろう、教える側の俺もわからなかったんだから」


「まぁ、とりあえずさっきも言ったけどあとで休み時間にまいに聞いてこよう」


「うん…わかった」


しばらくして休み時間になり俺達は麻衣のクラスに向かった。


「麻衣いるか?」


「何どうしたの?」


麻衣は俺達の方に目線を向けながら、立ち上がってこっちに向かってきた。


「あのー、実は明日歴史のテストの授業があるんだけど俺達2人とも苦手でさ」


「麻衣歴史得意だったりするか?」


「ええ、まあ人並みには」


「本当か!それじゃあ、教えてもらうことってできるか?」


「わかったわ。それじゃあ今日私の家に一緒に行きましょう」


「そうしてくれるとありがたいよ」


「ありが…とうまい!」


ティーナも麻衣にほっとした表情でそう言った。


「それじゃあ、また後でよろしくな!」


「ええ、門の方 に集合ね」



「ああ、わかった」


さらに、しばらくして。



俺はティーナと一緒に待ち合わせ場所の門の方へ向かった。


俺達が門の方へ向かうと、先に麻衣がそこにいた。


「悪い!待ったか?」


「いいえ、別に大丈夫よ。それより早く家に行きましょう」


「ああ」


俺達は麻衣の後ろについていった。


「まいの家…どんな…ところか…楽しみ!」


ティーナは麻衣にわくわくした表情でそう言った。


「そんな大したことないよ」


「ここが私の家よ」


麻衣はその家を指差しながらそう言った。


「でも、俺が思ってたより普通にでかいと思うけど?」


「そう?まあいいわ、とりあえず上がって」


「おじゃましまーす」


俺達はそう言って麻衣の家の中に入った。


「あのさ、今日お父さんとお母さんは?」


「仕事よいっつも6時ぐらいまで帰ってこないから」


「それじゃあ、早速あっちのリビングの部屋で勉強始めましょうか」


「うん!」


ティーナはそう言ってま麻衣に強くうなずいた。


そして俺達はリビングに入った。



その部屋は綺麗に掃除されていて余計なものが一つもなかった。


「綺麗に掃除してるんだな!」


俺は驚いた表情でそう言った。


「余計なものは置かないようにしてるから」


「そんなことより早く勉強始めましょう!」


俺達は鞄から歴史の教科書を取り出して勉強を始めた。


「麻衣ここが分かんないんだけど?」


俺は教科書のわからない部分を指さしながら枚にそう言った。


「うーんとどこ?」


麻衣はそう言いながら、俺の横に腰を下ろした。


俺は思わず教科書よりも枚が着ている服の方に目が奪われてしまった。


麻衣が着ている服は綺麗な水色の服で、胸元の部分を少し露出していた。


「ねえ、ちょっと聞いてるの!」


「あっ!悪いどこだったっけ!」


「はぁ、まったくちゃんと聞いてなさいよ」


麻衣はため息をつきながら、そう言った。


しばらくして。



「なあ、そろそろ疲れたし、休憩にしないか?2人とも」


「そうね、ただぶっ通しでやっても効率が悪いだけだしね」


「ねえまい…私に…電話とメール教えて…くれない?」


「そうすればこの前…3人で一緒に…遊んだ時みたいに…まいがわざわざ…私に…言わなくてもいいから」


「それもそうね、そっちの方が連絡取りやすいし、そうしましょうか」


俺達はそれぞれメールと電話の交換をした。


「よし、これで俺の電話帳にも麻衣の電話番号が入った」


「これで…3人とも…いつでも…連絡取れる…ね」


ティーナは笑顔でそう言った。


「でもまあ、そんなしょっちゅう連絡することはないと思うけど」


「これでとりあえず連絡は取りやすくなったな」


俺が麻衣の方を見てみるとスマホの画面を見ながら笑みを浮かべているのが見えた。


電話とメールの交換ができたのかすごく嬉しかったのか?


っていうか俺が電話とメール交換を女子とするなんてティーナの時も思ったけど。


自分でもびっくりだ。


「それじゃあ、そろそろ勉強再開するわよ!」


「はい」


俺達はそう返事をして再び勉強を始めた。




しばらくして俺がふと窓の外を見てみるともう夕日が沈んできていることがわかった。


「あ!もうこんな時間か俺帰って夜ご飯食べないと」


「それじゃあ俺帰るな、今日は色々教えてくれてありがとうまい」


俺は横に置いて置いた鞄を持ってそういった。


俺がそう言うと麻衣の表情はどこか悲しそうだった。


その麻衣の表情が少し気になったが俺は玄関の方に足を向けた。


しれっと麻衣がこう言った。


「あの、よかったら今日家で夜ご飯食べてかない!」


俺とティーナはその言葉を聞いて麻衣の方を見た。


俺は少し間を置いた後枚にこう言った。


「でもいいのか?材料とか足らないんじゃないか?」


「材料は足りてるから大丈夫もちろん無理にとは言わないけど」



「そっか、それじゃあ俺はここで夜ご飯食べさせてもらう」


「ティーナはどうする?」


「それじゃあ…私も…食べていっても…いい?」


「うん!」


麻衣は満面の笑みでそうなづいた。


「それじゃあ、今から作るからちょっと待ってて!」


麻衣はそう言ってキッチンの方に向かった後、エプロンをして料理を始めた。


数時間後。


「お待たせ出来たよ!」


「ありあわせのもので作ったから口に合うかどうか分かんないけど食べてみて」


そう言って枚はテーブルの上にご飯と味噌汁と魚が入ったお皿をおいた。


「すっげえ!麻衣がこれ全部1人で作ったんだよな!」


「ええ、でもずいぶん簡単なものになっちゃったけど」


「それでもすっげえよ、おれ、料理できないもん」


「そうだ…よ!」


ティーナも驚いた表情でそう言った。


「ありがとう、それじゃあ食べましょうか」


「いただきます!」


俺達はそういった後、ご飯を食べ始めた。


「すっごい美味しい!」


俺は笑顔で麻衣にそう言った。


「うん…すごい…おいし…よ」


「そう言ってもらえると嬉しいわ」


俺は麻衣のそういった表情を見てようやく気付いた。


俺達を引き止めて一緒に夜ご飯を食べたのはきっと一人でご飯を食べるのが寂しかったからだろうな。


それから数分後。



「夜ご飯ごちそうさま」


「また何かあった時は頼むよ」


「私にできる範囲であれば相談に乗るわよ」


「それでは、また明日学校で」


俺はそう言った後麻衣の家を出て自分の家に帰った。


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