第8話いつも通りの日常

俺はいつものように学校に向かいなが

ら、あくびをしていた。


「はああ」


「あっ、そうだ!」


「お昼買っ てかないと!」


今日は十分に時間があるから、この前みたいに買い忘れなくてよかった!


俺はそうほっとしながらお店の中に入った。


俺はいつものようにおにぎりを買って学校に向かった。



「おはようティーナ」


「おはよう…りく」


俺は席に座ってティーナにこう聞いた。


『なぁティーナこの前買ったものはもう読んだか!』


『うん、すごい面白くて1日で読んじゃった!』


『だよな俺もあの作品好きなんだよキャラも可愛いしバトル描写もしっかり書かれてるし!』


俺は久しぶりに誰かと漫画を語るのが嬉しくて、ついテンションが上がってしまった。


危ない危ない、つい語りすぎてしまった。


『次にどうなるのか楽しみだなぁ!』


『第1巻の展開が面白かったなら、多分次の第2巻も思い通りのことをしてくれるよ』


『ああいう作品が好きなら、他の人の作品も俺いっぱい知ってるから、今度教えてあげるよ!』


「ほんと!ありがとうりく」


ティーナはとても嬉しそうな表情で俺にそう言った。


ティーナは本当に漫画が好きなんだなぁ!


俺達がそんな話をしているといつものように俺に向かって殺意がこもった目線が飛んでくる。


「なんであいつばっかり!」


「俺だって漫画とかアニメいっぱい知ってるのに!」


「くそ!」


周りから小さく、そんな声が聞こえてきた。


どうやら雲雀からかけられた疑いが晴れても、俺の扱いは変わらないらしい。



まぁ雲雀からの疑いが晴れた途端に態度を変えられても困るしこれでよかったんだろうな。


俺がそんなことを考えていると、クラスの男がまたティーナにアピールをしてきた。


「俺がティーナちゃんが好きそうな漫画教えてあげようか」


「うん!」


ティーナは興味津々な顔で相槌を打った。


そして、その男性とは漫画のタイトルを順番に言っていった。


その男子生徒は思い出したようにいきなりこう言った。


「そういえば!ティーナちゃんがずっと前に言ってた俺達にお弁当作ってきてくれるって話、どうなったの?」


あの話まだ覚えてたのかよ!


俺は思わず心の中でそう思った。


「あ!…えっとーそれは…」


ティーナはすっかり忘れていたと言わんばかりに動揺していた。


ティーナてきにはおそらくその場をしのぐための嘘だったと思うのだが。


ティーナ自身もここまで覚えているとは思わなかったみたいだ。


はぁしょうがない少し面倒だがかわいそうだから助けてやるか。


俺は心の中でため息をつきながら、そう思った。


俺はティーナの耳元に向かって小

さな声でこう言った。


『俺がこいつに弁当を持ってこれなかった理由を説明するからティーナはそれに対して相槌を打ってくれ』


『わかった』


「あ!そういえばティーナこの前お弁当作ってくれようとしてたんだけど1人1人の献立が思いつかなくて、ずっと悩んでたよな」


俺はティーナの顔を見ながらそう言った。


「あ!うん」


「俺達の弁当をそんなに丁寧に考えてくれていたのかありがとうティーナちゃん」


その男子生徒はティーナに泣きながらそう言った。


泣くほど感動的な場面か?ここ。


こいつ単純だなぁ


俺は心の中でそう思った。


ティーナはその男子生徒が自分の席に戻っていくのを見て、ほっとしていた。


『ティーナ今度から無理なお願いはちゃんと断るようにしないと』


『うん、そうするよ助けてくれてありがとうりく』


「今日はこの前やったやつの抜き打ちテストをやるぞ!」


「えーーー」


クラス全員が面倒くさそうな声でそう言った。



「先生やる前に教えといてくださいよ」


クラスの男子生徒のひとりがそういった。


「それじゃあ、抜き打ちテストになんないだろう!」


「早速プリントを配っていくぞ」


先生がそう言って順番にプリントを配っていた。


「全員プリントは行き渡ったな。それじゃあテスト開始!」


この前やった数学ならティーナと一緒にやったからいけるかもしれない。


俺は答えをプリントに書き連ねていった。


わからない部分は当てずっぽうで書いていったけど。


いつもよりいい点数だといいな。


俺は心の中で少しそんな願望を抱いていた。


「それじゃあ、プリントを回収するぞ」


「りく…今回の…点数…自分で…どのくら…いいける…と思う?」


ティーナが俺にそう聞いてきた。


「はぁ、とりあえずいつもより点数高ければいいかな、」


俺はため息をつきながら、そう言った。


しばらくすると採点が終わってプリントが戻ってきた。



俺はその点数を見て心の中でものすごく驚いた。


えーーー!!!数学で俺が点数88点こんなの初めてだ!


「ティーナありがとう、俺数学でこんな点数取ったの初めてだよ」


周りの生徒だけのお邪魔にならないようにティーナに少し小さい声で言った。


「それは…よかった」


ティーナは笑顔で俺にそう言った。


「くそ!よくわからないけどなんで、あいつがいい点数取れるんだよ」


「絶世の美女が隣の席にいるんだから別に点数にこだわらなくたっていいだろう!」


周りからそんな訳わかんない理屈の言葉が飛んでくる。


オタクの俺がこんな絶世の美女と付き合えるわけないだろう、心配しすぎだな、みんな。


俺は心の中でそう思った。


それからしばらくして帰る事になった。


「あのーりく…」


「どうしたんだティーナ?」


「今日…よかっ…たら一緒に…帰れない?」


ティーナは少し目を逸らしながら、そう言った。


いきなりイベント発生した!!!


「あっあっあっあっ!いいよ」


俺は驚きのあまり緊張しすぎてうまく言葉が出てこなかった。


俺達は学校を出て家へと向かった。



「あのー…そいえばティーナ

は今日のテストの点数何点だったんだ?」



「百点…だった」


「相変わらずティーナすごいなぁ」



まずい会話が終わっちまった、何か喋んないと!


俺は心の中で変な緊張を感じていた。


「あの…この前…りく…が言ってた…オススメ…な漫画教えてくれる?」


「ああ、いいよ」


そして俺はティーナにいくつかの漫画のタイプとアニメのタイトルを申し出た


「そう…なんだ…それじゃあ…今度見てみる…ね」


ティーナと話していると今まで感じていた変な緊張が、だんだんと溶けていった。


「またいつか…りく…のお母さんの…ご飯食べに…行きたいな」



そんな話をしているといつのに間にか自分の家に着いていた。


「それじゃあ…また明日…ねりく」


ティーナはそう言いながら俺に背中を向けて家へと戻っていく。



「あの!」


気が付けば俺はその言葉をティーナに向かって発していた。


するとティーナは足を止めて、俺の方に振り返ってこう聞いた。


「何?」


「よかったら、このまま家でご飯食べていくか?」


「うん…食べに…行く」


ティーナは満面の笑みでそう答えた。



そして、ティーナはお母さんに俺の家でご飯を食べることを伝えた。


「ただいま」


「おかえり、あらティーナいらっしゃい」


「おじゃま…します」


「お母さんの料理が食べたいってティーナが言ってたから連れてきた」


「あらー嬉しいこと言ってくるのね。でも褒めても何も出ないよ!」


母さんはティーナのその言葉を聞いて、ご機嫌みたいだ。


そして俺達は色々な話をしながら夜ご飯を食べた。


面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。



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