第7話友達と初めてのお出かけ
今日は日曜日かぁ、特にやることもないし、今日もゲームとアニメとラノベざんまいだな。
俺はそう思いながらテレビがあるリビングに向かった。
溜まっているアニメの録画を見ようとしたその時、俺の携帯が鳴った。
(ブブブ!)
「あ!ティーナからの電話だ、なんだろう?」
俺はそう思いながら電話にでた。
「もしもし何だティーナどうかしたのか?」
「あのー…もしよかった…らでいいん…だけど私と…一緒に…遊ばな…い?」
ティーナは少し緊張した声でそういった。
「分かった。それじゃあ…9時ぐらいに家の近くのゲーセンに集合でいいか?」
そのティーナの声を聞いて俺も思わず緊張してしまった。
「うん…わか…ったそれじゃあ…また…あとでね」
「ああ、また後で」
俺はそう言って電話を切った。
思わずOKしちゃったけど、これってノベルゲームで言うとイベント突入前みたいな感じだよな!!!
「ティーナなんだって?」
「一緒に遊びに行こうって誘われた!」
俺はあまりに衝撃的なことすぎて震えながらそう言った。
母さんは飲んでいたコーヒーを口から勢い良く吹き出した。
「えーーー!!!陸がこれまで1度も友達すらできたこともない、陸が!」
「友達ならいるわ!!!浅く広くだけど」
「今までゲームとアニメと漫画にしか興味がなかった、息子に希望を与えてくださったんですね神様!」
母さん泣きながら言った。
「おいおい、母さんの中で俺は神頼みでもしないと友達ができないってことになってんのかよ!」
「そうだよ!!」
母さんはすごい気迫で俺にそう言った。
「もしかしたら今日地球が本当に滅びるかもしれない!!!」
「俺に友達ができるってだけでそんな膨大な影響が出るわけないだろう!」
「いいから、とにかく支度をしなさい!!!」
母さんは俺の胸倉を掴みながらそういった。
「約束したのは9時だよ今から支度したって意味ないよ」
そしてしばらくして。
俺は出かける準備をし始めた。
服を着替えて歯磨きをして顔を洗った。
「それじゃあ、行ってきまーす」
「頑張ってね!」
「何言ってんだよ、ただ遊びに行くだけだぞ!」
「行ってくる」
俺はそう言いながら家を出た。
集合場所に着くとティーナはまだそこにはいなかった。
「母さんに言われて十分前に来ちゃったけど、はやすぎたかなぁまぁここで待ってればいっか」
しばらくするとティーナが俺の方に向かってきているのが見えた。
そのティーナの服装は全体的に清楚な感じの服でまとまっていた。
「ごめんりく…遅れちゃっ…て」
「ああ、気にしなくていいよ」
俺はティーナが来ている露出度が多い服に緊張してしまい、思わず目をそらしてしまった。
「りく…なんで…そんなに…目動いてるの?」
「いや、何でもない大丈夫」
「ティーナどこか行きたいと思うだろうか?」
「いや…特に…は」
「それじゃあ、とりあえず見て回るか」
「うん」
俺達は歩き始めた。
「この前…りく…家の…近くを自転車に乗って…案内して…くれた…時も…思った…けど、やっぱり…色んな…建物が…あるんだね」
「ここら辺は来たことないのか?」
「うん…だから…スマートフォンの…地図…アプリを…使って…きた」
「そうだったのか大変じゃなかったか大丈夫か?」
「うん…大丈夫……だった」
「ねぇねぇりくあの…お店は…何?」
俺はティーナが指さして聞いてきた店を出来る限り答えた。
そして1度集合場所のゲーセンに戻ることにした。
「私…この…ゲーセン…がどういうところ…なのか見てみた…い 」
「それじゃあ中に入ってみるか」
ゲーセンの中を歩いているとティーナが足元を見た。
ティーナが足を止めて見ていたのは、ゾンビのシューティングゲームだった。
「ティーナやってみたいのか?」
「うん」
「わかった」
俺はそういった後、そのゲームの機械に200円を入れた。
『始まるぞティーナ』
俺はゲームの銃を構えながらそう言うとティーナも銃を構えた。
(ダダダン!)
『なかなかうまいなティーナ』
『ちっちゃい頃からこういうゲームずっとやってきたから!』
『そうなのか』
『だけど、俺もゲーマーだ、負けるわけにはいかない!』
俺達は銃を撃ち続けた。
『やったー1位だよりく1位私、初めてだよ!』
『俺も誰かとやって1位になったのは初めてだよ』
『え!りくこのゲームでひょっとして1人で1位になったことあるの!』
『まぁ、ここ結構よく通ってるし』
『そうなんだりくすごいね!』
ティーナは笑顔でそう言った。
『まぁ、俺はゲーマーだからな!』
俺は自慢げにそういった。
『さて、次は何をする?』
『あのぬいぐるみが欲しい!』
ティーナはそう言いながらUFOキャッチャーを指差した。
『分かった。やってみる』
俺はそう言いながら100円を機械の中に入れた。
そして俺は慎重にアームを動かしていく。
(ボン!)
「すごい1回で取るなんて!」
「はい、あげるよ 」
「いいの?…ありがとうりく」
ティーナは笑顔でそう言った。
「次…りく…の行きたい…場所…ないの?」
「俺が行きたいところか…」
俺はしばらく考えた。
そうだあそこにしよう!
「ティーナ本屋さんに付き合ってもらってもいいか?」
「うん…いいよ」
俺たちは本屋さんに向かった。
俺は本屋について、いつものようにラノベコーナーに向かった。
「あったあったこの作品、面白いんだよなぁ」
「りく…その漫画は何?」
ティーナは不思議そうな顔でその漫画を見ていた。
「この漫画はウェブ小説から、出た漫画で今人気の追放系のテンプレを生かした作品なんだ」
「追…放?」
ティーナはそう言いながら首を傾けた。
英語で説明しようと思ったが俺の知っている限りでは追放に代わる英語がなかったはずた。
あっ、そうだ!
「ティーナRPGゲームってやったことあるか?」
「うん…私が…大好きな…ゲーム…のジャンル」
「そのRPGのゲームでよく勇者パーティーとかあったりするだろう?」
「うん…ある」
「それでその勇者パーティーから主人公が追い出されちゃったけど、実はものすごく強かったっていうのがこの追放ジャンルの基本的なところだ」
「わか…りやすか…ったよ…教えてくれて…ありがとうりく」
「それじゃあ…りく私…が好きそうな…漫画で…おすすめ…のやつっ…てある?」
「ティーナがどういう漫画が好きなのか、俺知らないからなんとも言えないな」
『私は恋愛ものとバトルの様子が両方とも程よく入ってるのが好きかな』
「あっ、それならこういうのとかいいんじゃないか?」
俺はそう言いながら同じコーナーにある恋愛ものとバトルが程よく入ったライトノベルの作品をティーナに手渡した。
「わか…った、買って…みる」
そして、俺たちはその本を買って、お店を出た。
「お腹空…いたねりく」
「そうだなぁ、ちょうどお昼ご飯だしお店で食べるか」
「うん」
俺達は店に入って注文をして席に座った。
「早く…りく…のおすすめ。の漫画見て…みたいな」
「ティーナの好みに合ってるかどうかは分からないけど、きっと好きだと思うよ?」
俺達はお昼ごはんを食べながらゲームやアニメや漫画の話で盛り上がった。
そしてその時間はあっという間に過ぎていった。
面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。
最後にブックマークもいただけると嬉しいです。
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