第3話街の案内


そして、次の日。


「陸さんいますか?」



今度は雲雀の男の方の親衛隊が来た。


その男達は俺の机を囲うように近づいてきた。


「はい」


どうせまた雲雀のところに連れてかれるんだろう。


多分ここで俺が1度一緒に行くことを拒否してたら殴られてたと思う。


だけど、素直に言うことを聞くだけで、それが回避できるって言うなら大人しく付いてってやろう。


俺はその男達についていった。



するとそこにはティーナがいて雲雀がナイフを向けていた。


「何してんだよ雲雀!!!」


俺はその光景を見て、そう叫んでしまった。


「やっと来てくれたな待ちくたびれたぞ」


「なんでこんなことするんだよティーナは関係ないだろう!!!」


「せめてなんでこんなことをするのか教えてくれ」


「お前は中学の時俺にカツアゲされて悔しそうな顔していた」


「だが、今、お前はその刺激に慣れて何の反応もしてくれなくなった」


「だからぼっちのお前が今仲良くしているこの女を利用させてもらった」


こいつの頭の中、狂ってる!


雲雀は俺を煽るような表情をしながらティーナの首に向かって徐々にナイフを近づけていく。


「やめろーーーー!」


俺は気が付けば、そう叫んでいた。


「わかった俺のことは好きにしていいからティーナを放せ!」


俺は手を上に上げながらそう言った。


「よし、わかった、そのままこっちに来いそしたらこいつ離してやる!」


俺は言われた通りゆっくりとその場所へと近づいた。


すると周りにいたその仲間達が俺を囲った。


するとそいつらは生き生きと俺を殴り始めた。


(ボコボコボコ!!!)


「やめ…てくだ…さい!!!」


「おおとても持てるなぁ彼女にいいところを見せるように頑張んなきゃな」


雲雀が煽るようにそう言った。


俺は雲雀の足をつかんで転ばせた。


「お!」


「ティーナ今のうちに逃げるぞ!」


俺はそう言ってティーナの手を掴んで一緒に逃げた。


俺達はしばらく走った。



「ありが…とう助けて…くれて」


「悪かった俺のせいでティーナを巻き込んじゃって」


俺は申し訳なさそうにそういった。


「りくの…せい…じゃない…よ」


「ありがとうそう言ってくれると助かるよ」


そして俺たちはクラスに戻った。


「そろそろ授業をはじめるから2人とも席につけ」


「って!どうしたんだ、大丈夫か!」


「はい、大丈夫です」


俺は何事も無かったかのように、席に座った。


ティーナも何事も無かったかのように席に座った。


「それじゃあ、今日は歴史の授業をやるぞ」


いつものことながらだるそうな声でクラスの生徒達は返事をする。


「ティーナまた何かわかんないところがあったら言ってくれ」


「うんわか…ったありが…とう」


数分後。



「りくご…めん」


ティーナは俺に教科書を見せながら申し訳なさそうに俺の名前を呼んだ。


どうやらわからない部分があったらしい。


「ティーナどうした、わからない部分があったか?」


「うん」


ティーナはそう言ってわからない部分を指差した。


俺はその問題文を読むが全く意味がわかんなかった。


「悪いティーナ全くわかんなかった」


「こいつみたいなバカじゃなくて俺が勉強を教えてあげるよティーナちゃん」


クラスの男達がここぞとばかりにティーナにアピールする。


「えっとー」


「こら今は授業中よ、席に着きなさい!」


「ち!なんであいつばっかり!」


クラスの男達は俺に羨ましさと殺意がこもった目線を送ってくる。


ティーナは男達のアピールが落ち着いてほっとしていた。


そして、授業が終わってお昼ごはんになった。


「りく一緒に…ご飯…食べて…いい?」


「ああ、いいよ」


ティーナのお弁当は可愛らしい黄緑色のタオルに包まれていた。


ティーナがその弁当の蓋を開けると、中には色とりどりの食べ物が綺麗に入っていた。


それにひきかえ俺のお昼ごはんは鮭おにぎり一つと昆布のおにぎり一つだ。


まぁ、今日は遅刻すると思って近くのお店で買ったからな。


それよりも心配なのはこの量でこのあともつかどうかだ。


俺はそんなことを考えながらご飯を食べ始めた。


『そういえば!さっきなんで雲雀くんナイフなんて持ってたんだろうね、先生にバレたら大変なことになるのに!』


ティーナは思い出したようにそう言った。


『ああ、さっき雲雀が持ってたのは多分本当のナイフじゃないよ?』


『なんで本物じゃないってわかるの?』


『さっき俺が雲雀の足をつかんで転ばせた時手から落ちたやつを見てみたら本物そっくりの偽物のナイフだったんだ』


『ほら、よくおもちゃ屋さんとかに売ってるやつのリアル版みたいな感じ』


『…?』


『わかんなくてもいいんだけどさ』


『とりあえず偽物だったってことだよね』


『簡単に言うとそういうことになるな』


俺がそういった後俺の腹が、ぐーと鳴った。


やっぱりあれだけじゃ足りなかったか。


「りくよかった…ら私の…お弁…当少し食べ…る?」


「そんな悪いよ」


「気にしなく…ていいか…ら、食べ…て」



断るのも申し訳ないし、もらうとするか。


「俺にもちょうだい」


「俺にも」


ティーナのその言葉を聞いた男子生徒達は、席を立って俺にくれと、たかる。


「えーと…ごめん…な…さいまた…今度…作って…くる…ね」


ティーナは申し訳なさそうな顔をしながら両手を合わせてそう言った。


かわいい!


その時、クラス全員がそう思った。


「それじゃあ俺たち待ってるから美味しいのよろしくね」


クラスの男共全員満面の笑みでそういった。


「それ…じゃあ…りく食べ…て」


「ああ、ありがとう」


俺がそのお弁当を食べ始めようとすると周りから餌を狙う猛獣のような視線を感じる。


だが、俺のお腹が

ぐーっと鳴り続けている。


悪いがお前らを、気にしてる場合じゃないんだ。


俺はそう思いながらお弁当のご飯を口に運ぶ。


「おいしいおいしい、何だこれは!!!」


俺は思わずそのお弁当の中に入っているご飯を全て食べてしまった。


「悪いティーナ美味しくてつい、全部食べちまったお詫びになんか買ってくるぞ、何がいい?」


「私は…もう食べ…たから…大丈夫…たよ…食べ……たか…ら」


「それ…より美味…しか…った?」


「ああ、すっげえ美味しかった!」


俺は満面の笑みでそう答えた。


「それ…じゃあ…今度から…りくの…も…作ってき…てあげ…るね」


「それはさすがにまずいよ」


「大丈夫…だよ…一つ作…るの…が増えても」


「それじゃあ、時間に頼もうかな」


「うん…わか…った」


「あの…今日…りく学校…終わったら…私にこの…町の…中を案内…してくれ…ない?」


「ああ、いいよ」


「それじゃあ学校が終わったら家の前に集合だ」


「うん…わかっ…た」


「あっ、でもそんなに遠くは行けないから行く場所限られてくると思うけど」


「私…この…町初めて…だから…させめてうちの周りだけでも見ておきたいの」


「だから…そんな…遠くは…行かなくて…いい」


「ああ、わかった」





そして、次の日。


「陸さんいますか?」



今度は雲雀の男の方の親衛隊が来た。


その男達は俺の机を囲うように近づいてきた。


「はい」


どうせまた雲雀のところに連れてかれるんだろう。


多分ここで俺が1度一緒に行くことを拒否してたら殴られてたと思う。


だけど、素直に言うことを聞くだけで、それが回避できるって言うなら大人しく付いてってやろう。


俺はその男達についていった。



するとそこにはティーナがいて雲雀がナイフを向けていた。


「何してんだよ雲雀!!!」


俺はその光景を見て、そう叫んでしまった。


「やっと来てくれたな待ちくたびれたぞ」


「なんでこんなことするんだよティーナは関係ないだろう!!!」


「せめてなんでこんなことをするのか教えてくれ」


「お前は中学の時俺にカツアゲされて悔しそうな顔していた」


「だが、今、お前はその刺激に慣れて何の反応もしてくれなくなった」


「だからぼっちのお前が今仲良くしているこの女を利用させてもらった」


こいつの頭の中、狂ってる!


雲雀は俺を煽るような表情をしながらティーナの首に向かって徐々にナイフを近づけていく。


「やめろーーーー!」


俺は気が付けば、そう叫んでいた。


「わかった俺のことは好きにしていいからティーナを放せ!」


俺は手を上に上げながらそう言った。


「よし、わかった、そのままこっちに来いそしたらこいつ離してやる!」


俺は言われた通りゆっくりとその場所へと近づいた。


すると周りにいたその仲間達が俺を囲った。


するとそいつらは生き生きと俺を殴り始めた。


(ボコボコボコ!!!)


「やめ…てくだ…さい!!!」


「おおとても持てるなぁ彼女にいいところを見せるように頑張んなきゃな」


雲雀が煽るようにそう言った。


俺は雲雀の足をつかんで転ばせた。


「お!」


「ティーナ今のうちに逃げるぞ!」


俺はそう言ってティーナの手を掴んで一緒に逃げた。


俺達はしばらく走った。



「ありが…とう助けて…くれて」


「悪かった俺のせいでティーナを巻き込んじゃって」


俺は申し訳なさそうにそういった。


「りくの…せい…じゃない…よ」


「ありがとうそう言ってくれると助かるよ」


そして俺たちはクラスに戻った。


「そろそろ授業をはじめるから2人とも席につけ」


「って!どうしたんだ、大丈夫か!」


「はい、大丈夫です」


俺は何事も無かったかのように、席に座った。


ティーナも何事も無かったかのように席に座った。


「それじゃあ、今日は歴史の授業をやるぞ」


いつものことながらだるそうな声でクラスの生徒達は返事をする。


「ティーナまた何かわかんないところがあったら言ってくれ」


「うんわか…ったありが…とう」


数分後。



「りくご…めん」


ティーナは俺に教科書を見せながら申し訳なさそうに俺の名前を呼んだ。


どうやらわからない部分があったらしい。


「ティーナどうした、わからない部分があったか?」


「うん」


ティーナはそう言ってわからない部分を指差した。


俺はその問題文を読むが全く意味がわかんなかった。


「悪いティーナ全くわかんなかった」


「こいつみたいなバカじゃなくて俺が勉強を教えてあげるよティーナちゃん」


クラスの男達がここぞとばかりにティーナにアピールする。


「えっとー」


「こら今は授業中よ、席に着きなさい!」


「ち!なんであいつばっかり!」


クラスの男達は俺に羨ましさと殺意がこもった目線を送ってくる。


ティーナは男達のアピールが落ち着いてほっとしていた。


そして、授業が終わってお昼ごはんになった。


「りく一緒に…ご飯…食べて…いい?」


「ああ、いいよ」


ティーナのお弁当は可愛らしい黄緑色のタオルに包まれていた。


ティーナがその弁当の蓋を開けると、中には色とりどりの食べ物が綺麗に入っていた。


それにひきかえ俺のお昼ごはんは鮭おにぎり一つと昆布のおにぎり一つだ。


まぁ、今日は遅刻すると思って近くのお店で買ったからな。


それよりも心配なのはこの量でこのあともつかどうかだ。


俺はそんなことを考えながらご飯を食べ始めた。


『そういえば!さっきなんで雲雀くんナイフなんて持ってたんだろうね、先生にバレたら大変なことになるのに!』


ティーナは思い出したようにそう言った。


『ああ、さっき雲雀が持ってたのは多分本当のナイフじゃないよ?』


『なんで本物じゃないってわかるの?』


『さっき俺が雲雀の足をつかんで転ばせた時手から落ちたやつを見てみたら本物そっくりの偽物のナイフだったんだ』


『ほら、よくおもちゃ屋さんとかに売ってるやつのリアル版みたいな感じ』


『…?』


『わかんなくてもいいんだけどさ』


『とりあえず偽物だったってことだよね』


『簡単に言うとそういうことになるな』


俺がそういった後俺の腹が、ぐーと鳴った。


やっぱりあれだけじゃ足りなかったか。


「りくよかった…ら私の…お弁…当少し食べ…る?」


「そんな悪いよ」


「気にしなく…ていいか…ら、食べ…て」



断るのも申し訳ないし、もらうとするか。


「俺にもちょうだい」


「俺にも」


ティーナのその言葉を聞いた男子生徒達は、席を立って俺にくれと、たかる。


「えーと…ごめん…な…さいまた…今度…作って…くる…ね」


ティーナは申し訳なさそうな顔をしながら両手を合わせてそう言った。


かわいい!


その時、クラス全員がそう思った。


「それじゃあ俺たち待ってるから美味しいのよろしくね」


クラスの男共全員満面の笑みでそういった。


「それ…じゃあ…りく食べ…て」


「ああ、ありがとう」


俺がそのお弁当を食べ始めようとすると周りから餌を狙う猛獣のような視線を感じる。


だが、俺のお腹が

ぐーっと鳴り続けている。


悪いがお前らを、気にしてる場合じゃないんだ。


俺はそう思いながらお弁当のご飯を口に運ぶ。


「おいしいおいしい、何だこれは!!!」


俺は思わずそのお弁当の中に入っているご飯を全て食べてしまった。


「悪いティーナ美味しくてつい、全部食べちまったお詫びになんか買ってくるぞ、何がいい?」


「私は…もう食べ…たから…大丈夫…たよ…食べ……たか…ら」


「それ…より美味…しか…った?」


「ああ、すっげえ美味しかった!」


俺は満面の笑みでそう答えた。


「それ…じゃあ…今度から…りくの…も…作ってき…てあげ…るね」


「それはさすがにまずいよ」


「大丈夫…だよ…一つ作…るの…が増えても」


「それじゃあ、時間に頼もうかな」


「うん…わか…った」


「あの…今日…りく学校…終わったら…私にこの…町の…中を案内…してくれ…ない?」


「ああ、いいよ」


「それじゃあ学校が終わったら家の前に集合だ」


「うん…わかっ…た」


「あっ、でもそんなに遠くは行けないから行く場所限られてくると思うけど」


「私…この…町初めて…だから…させめてうちの周りだけでも見ておきたいの」


「だから…そんな…遠くは…行かなくて…いい」


「ああ、わかった」



目次の下にある星じるしから、 作品の 応援よろしくお願いいたします。







面白かったら 星3つ つまらなかったら 星一つ 正直に感じた気持ちでもちろん 大丈夫です。






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