Poison・・・・・

 反町隆史さんが歌っている「Poison」という歌が好きだ。

 もし私がスポーツ選手かなんかで自分の入場曲を選ぶとしたら、絶対にPoisonを選ぶと思う。

 「言いたい事も言えないこんな世の中じゃPoison〜」の部分に共感を覚えるから。


 最近、「話せない私研究_大人になってわかった場面緘黙との付き合い方」(モリナガアメ 著)という本を読んだ。


 "場面緘黙症とは、ある特定の場面・状況でだけ話せなくなってしまう症状のことである。

 子供が自宅では家族らと問題なく会話をしていても、学校や幼稚園など家の外では全く、あるいはそれほど話さず、誰とも話さないという例は多い。そして、その子供は非常に内気な様子に見え、グループでの活動に入りたがらなかったりする。

 脳機能そのものに問題があるわけではなく、行動面や学習面などでも問題を持たない。また、強い不安により体が思うように動かせなくなる緘動(かんどう)という症状が出る場合もある。単なる人見知りや恥ずかしがり屋との大きな違いは、症状が大変強く、何年たっても自然には症状が改善せずに長く続く場合があるという点である。"(wikipediaより引用)


 私自身なぜこんなに学校や職場で人と話せないのかと悩んでおり、ネットで改善方法などを色々調べていたため「場面緘黙症」という言葉はこの本を読む前から知っていた。病院で診断されたわけでもないので勝手に場面緘黙症の症状に当てはまる部分が多いなと思っているだけだったが、この書籍の存在を知り読んでみることにしたのだ。漫画で読みやすいので、興味のある方は読んでみていただきたいと思う。育ってきた環境や、話せない程度などは人それぞれであり、この本を読めば絶対に治る!という秘訣が書いてある訳でもないが、自分と同じような悩みを抱えている人がいるのだということを知れただけで勇気づけられた。


 ネットで場面緘黙症のことを調べていると「幼少期に発症することが多い」や「大人になってからは段々話せるようになったけど小さい頃は話せなかった」という情報が多いように感じる。大人になっても現在進行形の人もここにいますよ...。

 アラサーになっても上司から未だに「報連相をしっかりしろ」、「話し方が幼い」、「自分から積極的に話せるようになれ」挙げ句の果てには日本語の使い方の間違いの指摘受ける自分。正直めちゃくちゃ落ち込むし、何事においても逃げ癖がついてしまっているのですぐ辞めたい衝動に駆られる。でも、どんなに転職を繰り返しても人と全くコミュニケーションを取らなくて済む職場なんてないし、というか逆に「話さなくて済む」ことを重視し続けたことが今まさに最大の悩みの種となってしまっている。自分で自分を話せない奴にして、改善するチャンスも捨ててきた。小さい頃は話せなくても家族が守ってくれたけれど、大人になってもこのままでいいとは自分でも思えない。せめて職場できちんと人とコミュニケーションが取れるようになりたい。

 職場は一番話すことを不安に思う場面のトップなので、まずはプライベートで一人でカフェに入れるぐらいのレベルを目指そう。地道に経験値を増やしていこう。




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