第11話 真夏の夜のあざとい彼女
ヒデはにやけた顔が締まらなかった。
散らかった部屋を片付けながらどんなポーズで待ち構えていようかと、またソワソワしながら
足を組んでみたり
寝転がってみたり
テレビをつけてみたりしたが内容なんて頭に入ってこない。
そうこうしているうちに髪を乾かしたフウカが出てきてしまった。
フウカ「ドライヤーも勝手に借りちゃったよ?ありがとうね。」
ヒデ「あ……。」
しまった。俺としたことが……。
なんであんな分厚い生地の洋服をチョイスしてしまったんだ!しかもなんか胸元とか刺繍ついて肝心の部分も、全然ボディーラインも見えねーーーー!!!
もっと短いショートパンツあっただろうに、俺よ!!なに焦って大事なセレクション間違っちゃってるわけーーー?!?!
あーもー俺、絶望!だめだ。俺、自分に絶望だわー!
フウカ「洋服もありがとうね。……?ヒデ?……似合うかな?」
ヒデ「……。うん?うん。」
おかしいな……。なんかフウカが素直な気がする。いつもの調子なら、やっぱり服のセンスをバカにしたりしてきそうなのにどんどん可愛く見えてきてしまう。
自分のブカブカの服を、ちょっと恥ずかしそうに着てるフウカはやっぱり女の子なのだ。
フウカ「あっ!このゲーム懐かしい!ねぇ、対戦しよ!」
ヒデ「最近全然触ってないからな。動くかなぁ……。」
フウカ「負けないからね!」
ヒデ「コントローラーは……よかったちゃんと動きそう……だな。負けたら罰ゲームだな!」
フウカ「えーなにそれ?私結構やり込んでたから絶対負けないけどね!」
フウカがいつもの調子を取り戻しヒデとフウカはひとしきり懐かしの対戦ゲームで接戦を繰り広げ、なかなか決着がつかなかった。
フウカ「やったー!私の勝ち!!ヒデに初めて勝ったー!」
ヒデ「……。負け、俺の負けだ……。」
フウカ「運動も勉強も優秀で、スキー部の成績をいつも引っ張ってくれるヒデ部長には、なかなか敵いませんでしたが。
私!ついに!ヒデに勝ったー!嬉しい!罰ゲーム何にしよう!!」
ヒデ「よし!なんでも言え、男に二言はない!」
フウカ「うーん、じゃあ今晩泊めて?」
ヒデ「よし、泊めてやるぅっっっつえええ?!」
フウカ「……二言はないんでしょ?」
ヒデ「え、いやだって、そんな、泊まるって、そんなの色々準備とかお布団とか、くぁwせdrftgyふじこlp……」
フウカ「まだ服乾かないし、まだ雨だってひどいし。」
フウカが、耳まで赤くなりながらうつ向く。
ヒデ「罰ゲームっていうかご褒美っていうかフウカちゃん俺も男だよ、タオル返しにきてくれただけなのに、からかっちゃダメだよ……。」
チラッと上目遣いになったフウカと目が合う。
フウカ「……タオルなんかないよ?」
ヒデ「……!!!!!」
フウカ「……もう!……本当に鈍すぎ!昨日の合宿の夜、いろんな部屋で色々あったみたいで……
ヒデに何かあったらどうしようって……誰かに誘われてたり誘ってたりしたらどうしようって!!私がどれだけ心配したって、いつだって鼻の下伸ばしてるだけだし!全然私のこと見てくれてない!」
口調はいつものフウカだったが顔は真っ赤で、ちょっと涙ぐんでいるようだった。
ヒデ「フウカ……」
フウカ「いい加減、わかってよ……バカ。」
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ここから先は作者が恥ずかしくて執筆できないため、皆様のご想像にお任せします(。・ω・。)
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翌朝
フウカ「もう、受験勉強本腰入れていかないといけないよね……。」
ヒデ「まぁ……大学どこ狙ってんの?」
フウカ「ヒデと同じとこ。」
ヒデ「そっか、そんなに成績悪くないんじゃなかったっけ?」
フウカ「だって、絶対一緒の大学に通いたいもん。」
ヒデ「俺も余裕あるわけじゃないからなぁ……今度から一緒に勉強する?」
フウカ「集中できないから断る。」
ヒデ「そこはいつものフウカちゃんなのね。」
フウカ「でももうちょっとだけ……やっと私のこと見てくれたんだもん。」
ヒデ「……あ、もうすぐ夏祭りあるだろ?一緒に行かない?」
フウカ「デートのお誘い?」
ヒデ「そ。」
ヒデはニカっと笑ってみせた。
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やっぱりちょっと状況が恥ずかしくて作者は描写できないので、ここまで会話のみでお送りしました。ご了承ください(。・ω・。)
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