第11話:やっちゃった

 浴室の中で、股間とわきの下をいつも以上に念入りに洗う。そして、洗いながら俺は考えを整理する。


 いいんだよな。このままいただいてしまって。先輩も本当に処女のようだし、何よりもあの感じ俺のこと好いているようだよな。もしかして、高校時代に告ってたら付き合えたのかもしれない。そう思うとなんかもったいないようなことをした気がする。


 とはいえ、もうナナミと練習もしたし、大丈夫だろう。俺は先輩の待つベッドへと向かった。


 俺を見た先輩が笑う。


「あはははは。勇也君って似合わないね。なんかその恰好ロバートデニみたいよ。サングラスかけて葉巻なんか加えてごらんよ。たたた、たたたたたたたたたんって聞こえてきそうだよ。ウケル。ははは」


「先輩、今令和ですよ。それって昭和とかの世代じゃないですか?」


「そう? なんか男子よくやってたわよ?」


 俺は違和感を覚えてしまう。そんなことをやっていたような男子などいない。ユーチューバになりたいとかバカな企画考えていた奴はいたけどそれはなかったはずだ。


「そんな奴いましたっけ?」


「……ごめんごめん。私の勘違いだわ。きっとそうよ」


 何か先輩にしては慌てていたような気がするが、正直今の俺はいつでも準備はオッケーの状態なのである。そろそろ先輩をいただくことにする。


 ベッドに座り、先輩の目の前に座る。先輩は嬉しそうな顔をしている。


「勇也君にもらってもらえるなんてうれしいわ」


「えぇ、俺もせん……姫香のはじめてになれてうれしいよ」


 俺は先輩にキスをした。唇が柔らかくて、夢中になってしまう。


「もうっ……キスばっかじゃだめだよ。はっ、やく……」


あぁ先輩の色香が強すぎる。急いでバスローブを脱がせ、胸をゆっくりと揉み始めた。


「おぉ、柔らかくてすげぇな」

「勇也君ってそんなバカっぽい発言する子じゃなかったでしょ?」

「いや、まぁ……だって弾力とかすごいんですもん。でも、それに比べて先輩はじめてにしては余裕過ぎません?」

「そんなこと……恥ずかしいからじゃない?」


まぁそんなことどうだっていい。そのまま下半身へと手をやった。


「すげぇ濡れているし。エロいっすね」


「あたりまえじゃない。私を誰だと……」


しまったと言わんばかりに口を抑えていた。


「先輩……?」

「ねぇ、その立派なもの私に舐めさせて」

「えっ……待って。なんで?」


 俺は戸惑いを隠すことができない。このタイミングでそれはないだろう。AVとかで見たことがあっても俺はフェラの経験はないのだ。そんなの処女がすることではない。先輩が高速ピストンで頭を振る姿なんか見たくない。


「いや、いいからさ。だって勇也君の濃いそうじゃない?」

「待って。先輩それって……つまり……」

「もちろんよ。美味しくいただくつもりだけど?」

「あの……今日はいいです。大丈夫です。まずはそれより先輩の処女を……」

「わかったわ。今回はそっちからの摂取にするか」


 先輩が摂取といったかもちろん注射の意味の接種って意味だよな。きっと、挿入を先輩なりに注射に置き換えたのだろう。さすがは処女をこじらせていただけある。発想が変態だ。


 俺はそのまま抱くことにした。なんだかガバガバだった気がするのは俺のが小さすぎるせいだろうか。


 こうして、俺は先輩の処女をもらったのだった。

 

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