029 次の目標
俺が魔法都市エンフィールに来てから3ヶ月が経過した。それからずっと魔導ダンジョンに通い続けている。
「ドラゴンファング連射!!」
「ギャアアアアアアアアア!!」
『レベルアップ! レベルが3000になりました』
「きたっ! レベルアップ! キングリッチも5分程度で倒せるようになったな」
キリの良いレベルまで上げることを目標にした結果、レベル3000まで上げることになってしまった。ミニデスナイトもレベルアップしたのか強くなったが、見た目は小さいままだ。
「さっそく確認してみようか。ステータス」
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ラング 17歳 男
レベル:3000
HP:30000(10✕3000)
MP:45000(15✕3000)
攻撃力:72000(24✕3000)
守備力:69000(23✕3000)
器用さ:30000(10✕3000)
素早さ:105000(35✕3000)
知 性:75000(25✕3000)
幸 運:3000(1✕3000)
スキル:パイソンLV6、貧乏LV10、剣術LV4、投擲術LV3
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ちなみにパイソンのスキルLVは3ヶ月前と比べて2つ上がっている。パイソンLV4は魔法創造だった。パイソンLV5はアイテム創造だった。魔法創造のアイテムバージョンってところか。
パイソンLV6は鑑定だった。今まではアイテムボックスに入れた物の詳細は見ることが出来たが、例えば店の売り物の詳細は確認出来なかった。アイテムボックスにこっそり入れるという方法もあるが、リスクが高いのでやりたくない。
それが鑑定を使えば簡単に詳細を確認出来るというわけだ。ちなみにモンスターの詳細も見ることが可能となった。例えばこんな呪文だ。
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monster = input()
print(type(monster))
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「魔導ダンジョンではもうレベルが上がらなくなってきたな。今の1レベルを上げるのにも1週間くらいかかったし。そろそろ別のダンジョンに行くべきなのかもしれないな」
キリの良いレベルまで上げるという目標は達成したので、次の目標をどうするか考える。
「新しく覚えたアイテム創造で新しい装備とか作ったりしてみたいが、この街では魔道具や杖ばかり売られているから別の街に行きたいところだ。しかし、リタ達が学園を卒業するまではまだまだかかりそうだ」
次の目標をどうしようか迷った俺は、とりあえず宿に帰還した。
「ただいまー」
「おかえりー」
「おかえりなさいですの」
ダークエルフのリタとサキュバスのラビリスにダンジョンから帰ったことを伝えた。
「2人とも学園は順調か?」
「はい、何事もなければあと9ヶ月で卒業です!」
「そうか。9ヶ月か」
それだけの間、魔導ダンジョンに通い続けるのは苦行でしかない。最近はドロップした魔導書も過去に手に入れたことがある物ばかりだ。どうしようか迷った俺は一旦保留にして様子見をすることにした。
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