第四話『サキュバス"リナリー"一家』②

「ふーん。へー。女の子だけのギルドねー。ま、いいんでない?」


 ギルド"リリズ・プルミエ"は創設されたばかりのギルドで、メンバーの勧誘に励んでいる現状を告げたリナリーの反応が、それだった。


 彼女はまるで、このリップ似合ってる? って聞かれたみたいな、投げやりな返答だった。


 緩やかな風が間断なく流れてくる山の麓にて。リナリーはあぐらをかいたまま、話題には興味なさげに、髪の毛をいじって枝毛を探している。ちなみに彼女が装着していた銃やらバレッドベルトは地面に放置されてあった。信用はされている、らしい。


「リナリーは、そういうの興味ないの? ……その。リナリーだって、レズビアンなんでしょ?」


「ん、そうだよ。けれどさ、女の子だけを謳うギルドなんて山ほど見てきたからなー。どーせお遊び気分だったり、仲良しこよしの集まりなんでしょ?」


 リナリーは世界各地を放浪しているからか、各国のギルドを見聞きしてきたかのように語る。

 ……あたしは、それがなんだか物悲しくなった。


 確かにあたしは見聞が狭くって、世界の女の子の事情なんて一欠片ほどしか知らないのかもだけど。

 女の子だけのギルドもこの広い世界には星の数ほどあって、だけどリナリーは自分の居場所を見つけられなかったんだ、と悟って、共感してしまったのだ。


 あたしたちは少数派で。孤独で。リナリーもそうだったんだろうな、って。


「あたしたちのギルドは、違うよ。女の子が好きな女の子だけを集めて……レズビアンであることを誰にも気兼ねしないで、そんなギルドを作りたいんだよ!」


「別に、それでいーじゃん。うちには、それでも合わないかもなーってだけだし。アイたちが勝手にやればいいんじゃないの」


 ショックだった。

 あたしと同じ考えなら、賛同してくれると思ったのに。

 リナリーはあたしと一緒で、女の子が好きな女の子なのに、仲間を必要としていないような口ぶりだった。

 

「リナリーは、寂しくないの? その……リナリーはサキュバスの村も追い出されたって聞いたよ。あたしたちのギルドに来れば、安定した生活はできるよ?」


「んー。寂しいよ、そりゃ。うちらは……まあ五人で村を出ていって、家族のように暮らしているから、寂しくないと言えば寂しくないけど。でも、帰る家もない状況はけっこー寂しいんだよね、それが」


「だったらさ、あたしたちのギルドに来れば部屋とかもあるし、帰る家にできるよ!」


 あたしは必死になってリナリーを説得していた。それがシャルに命じられた仕事だから、っていうわけではなくって。やっぱり、この子にも幸せな毎日を送って欲しかったから。


 ミズキは口を挟むことはしないで、行儀よく地べたに正座をしながら、あたしたちの成り行きを見守っている。


「それは嬉しいけどさー。うちら、まー普通とはちょっと違うしね。レズビアンの女の子だけが集まったとしても、浮いちゃうだろうし」


「そんなことないよ! あたしだって、普通じゃないもん……。でも、みんな受け入れてくれてるよ」


「うちが、男の話題を出されるだけでキレる女でもか? うちらが、元カレだとか、なんだとか言ってくるだけで女の子にブチギレる最低なサキュバスでもいいのか? 銃を使っているのだって、男どもに近寄らずに追い払えるから、っていう潔癖症な理由の変な女でもいいのか?」


 リナリーはやる気のなかった態度を急変させて、憤激に燃える瞳であたしを見つめてきた。彼女のエメラルドグリーンの眼は、あたしに力強く訴えかけている。リナリーも、奴らに悩まされてきたんだ、ってことを。


 やっぱり、一緒じゃん。

 あたしとリナリーは、仲間なんだ。胸が締め付けられるような感覚に陥って、リナリーのことを抱擁したくなった。


「あたしも……リナリーと同じだよ。村を追い出されたのもそうだし。異性を見たらイライラしちゃうのもそうだよ。それから……異性を忌み嫌うあたしのことは……女の子たちも受け入れてくれなかったってこともね……。リリズ・プルミエは、そんな女の子が集まったギルドなんだよ……」


 あたしの独白を受けたリナリーは――。

 今度は緑色の瞳を、宝石ですらも陳腐な石ころに思えるほどに輝かせた。


 胸が高鳴る。


 明るい笑顔を見せるリナリーは、とんでもなく可愛かったのだから。

 先ほどとは一転して、あたしに心を開いたかのように、リナリーは屈託のない表情で肩を寄せてきたのだ。


「なんだ、そーならそうと言ってよ! じゃあ、うちらはもう仲間だね。うちの家族も紹介するから、小屋においでよ」


 これが本来のリナリーなのか、彼女は立ち上がると、積極的にあたしの腕を引いてきた。

 お尻についている土埃も払わないで、無邪気に引っ張られる。

 そういえば、あたしとミズキのスーツは新しく仕立ててもらったものだったんだっけ。まあ汚れても気にしないけどさ……。


「家族、って? 他にもサキュバスの子がいるんだよね?」


「そーだよ。うちら、サキュバスじゃ異端だったからね。うちらってさー、一人前のサキュバスと認められるのには、異性とセックスしなきゃいけないんだけど。まーそんなこと、生まれつきのレズビアンには、できるわけないじゃん? ……でも、ありがたいことに、うちと同じ考えをしている子が村には四人いてさ。その子たちと一緒になって村のあり方に反抗してたんだけどね。うちらの中じゃ一番年齢の低い"みゃ子"がさー、家族が用意した人間と無理矢理ヤらされそーになっててね。もー我慢ならない、ってことで、みゃ子を助けたらさ、追い出されたってわけよ」


 リナリーは務めて明るい口調だったけれど、あたしの心には酷寒の海に漂う氷の刃が刺さったのかと思うくらいに、胸がズキズキとした。

 だからあたしはその場に立ち止まって、蹲ってしまいそうになる。

 リナリーがあたしの様子に訝しんで振り向いてきた。


「……っ。リナリーたちは……そんなにひどいこと、されようとしていたんだね……」


「お、おい、アイ、お前っ……。泣いてんのか?」


「なっ、泣いて、ないっ……!」


 涙を見られるのが恥ずかしいと思ったあたしは、小学生の女の子みたいに強がって、目元を腕でゴシゴシと拭った。


 不意に、あたしの頭が優しい手付きでぽんぽん、と撫でられる。

 傍らを見上げると、ミズキが微笑んでいた。からかわれるのかな、と思ったけど、そんなことはなくって。

 ミズキは温和な瞳をたたえたまま、無言であたしのことを撫でてくれた。

 ……ヒメちゃんは、毎日こんな風に慰めてもらっているんだろうな、って思ったら、変にミズキを意識してしまいそうになった。


「リナリー嬢、見ての通り、アイカはね、心の底から女の子だけのギルドを求めているんだよ。私たちには、そこにしか居場所がないからね。リナリー嬢。君も、きっと私たちの仲間になれるはずさ。アイカがこんなにも共感してくれているんだから」


「あははっ、もうそれはわかったよ。うちは、あんたらのギルドに入るつもりだ。だけどさ、うちの家族がどう言うかわかんないからね。聞いておこうと思って」


「家族っていってもさ、血は繋がってないんでしょ?」


 あたしはどうにか平静を装って、そう問いていた。

 まさか、自分でも泣いちゃうとは思ってもいなかったし。でもそれくらい、リナリーたちの境遇に心が抉られたのだ。


 異性と番うための生物、サキュバス。その中の異端として生まれてしまったリナリーは、あたしたちの中で最も異性、という呪いにかけられているような気がしたから。

 しかも、呪いに苦しめられるサキュバスの女の子たちが五人もいるなんて。あたしたちのギルドは、リナリーたちを受け入れるために存在するんだな、とすら思えた。


「まーね。でも、同じ性嗜好のサキュバスが集まったなら、それは家族なんだよ。だってうちらって、同族には発情しないみたいだし? お陰様で、人間の女の子をナンパする技術は高まるばっかりだったけどねー」


「わかったから、引っ張るなよー、リナリーってば!」


 リナリーは再びあたしをずるずると引っ張り出して、ログハウスの玄関口にまで到着していた。

 ミズキは後ろで、はっはっは、と笑いながら刀を拾い上げている。


「うちのことは、リナでいいよ。それと、うち、今フリーだから。アイの処女、もらったげてもいいよ?」


 あたしは「うわあ!」って叫びを上げて、リナリーの腕を振り払った。

 こ、こいつ、何考えてるんだ!

 これだからサキュバスは、すぐにえっちなことを言い出す!

 あたしは頬が紅潮しているのを感じて、リナリーから目を逸らしていた。


「もー、からかうなよ。リナはどーせ、たくさんの女の子と付き合ってきたんでしょ? あたしなんか可愛くないし、やめたほうがいいって」


 あたしの言葉なんて聞く気がないのか、リナはガバっとあたしに抱きついてきた。

 胸が! 胸が当たってる! あたしの貧相な胸に、リナのめちゃくちゃおっきいおっぱいが、押し付けられている!!

 キャミソール一枚という薄布越しのリナおっぱいは柔らかすぎて……やばい! 語彙がなくなる! 鼻血出そうだ!


「やばー、顔赤くしてるアイめっちゃ可愛い! うちのタイプかも! 安心しろよー、うちらは男としたこと一度もないからさー! 女の子専門のうちが、アイに気持ちイイこと、教えたげるよ?」


 くらくらする。

 胸を押し付けられて、耳に吐息を吹きかけられて。背中に腕を回されて、ぎゅうって抱きしめられて。鼻の中には、リナの匂いが香水よりも激しく刺激してきて。

 立ったまま抱かれているだけで、全神経が痺れてしまうかのような。甘くて切ない誘惑だった。


 あたしは必死になって目線を泳がせて、ミズキの姿を探す。

 誘惑されたら助けて、って前もってお願いしといたからな!

 だけどあろうことかミズキは、腹を抱えながら笑っているだけだった。しかも地面を転げ回っている大爆笑。

 あいつ! 後で覚えてろよ、絶対に許さないからな!


「や、やめろ、ってば。どーせリナだって、何股もかけちゃうような女たらしなんでしょ! あたしはそーいうの、嫌いだし」


「んー? うちは浮気しないよー? まー、恋人と長く続かないのがうちの悩みなんだけどねー。でもアイとなら、続きそう♪」


 リナは無垢な微笑みで頬ずりをしてきて、あたしを惑わせる。

 いい匂いがして、えろい体してて、女の子とのえっちに手慣れていそうなリナは、あたしに抱きついているときは、それはもう純粋な笑顔だったのだ。通常の小悪魔めいた顔とのギャップに、あたしの最終防衛ラインである理性は、崩壊寸前。

 お、オトされるっ……!

 でも、それもいいかな、なんて思わなくもなくて。


「こらこら、リナ。またそうやって口説いて、飽きたら、あたしに押し付けてくる気でしょ?」


 ――リナの積極的な推しを妨げたのはミズキではなくって。

 ログハウスからの声だった。

  

 ……助かった、のだろうか。

 ちぇ。じゃなくって! ほっとしてんだかんね!


 半開きにされた玄関の扉からは、煙がたゆたっていて。

 あたしはその匂いに、眉根を寄せた。

 ミズキなんかは鼻の前で手を仰いで、煙の匂いを霧散させようと躍起になっている。


「おいティア、余計なこと言うなし~。まるでうちが、飽き性みたいじゃん」


「へえ、違うんだ?」


 ややハスキーなボイスと一緒に、またも煙が吐き出されて……もくもくとした白煙と一緒に現れたのは、これまた美女だった。


 その人は金髪のショートへアで、前髪は長くって、顔面の右半分は髪の毛で隠れちゃっている。

 彼女はタバコを口に咥えた、大人の色気むんむん、って表現するのにぴったりな女性だった。

 黒いタンクトップのシャツもまた、彼女のサバサバとした印象を濃くしている。


「違うって。うちは、えっちの相性が合わないから別れてるだけ。その点ティアは誰でもいいんだから、羨ましいよな」


 あたしは目を白黒とさせて、リナと、ティアって呼ばれている女性を交互に見比べる。

 するとリナはあたしの視線に気がついたのか、ニカッとした笑みを浮かべて、またもおっぱいを押し付けてきた。

 このおっぱい、柔らかすぎて理性が吹き飛びそうなんだよ!


「あーね、この女はティアって言ってさ、うちらの中じゃ一番年上。しかも、めっちゃヤリまくってる女だよ! 最大三十股してたんだっけ? 頭おかしいよね~」


「まあ、それほどでもないかな。よろしくね」


 どうやらティアって女性は、あたしたちのやり取りは聞いていたらしくって、いきなり友好的だった。

 三十股は置いておいて、少なくとも最低限の一般常識はあるようだ。あたしとリナを、そっと引き剥がしてくれる。

 世間一般で言えば、三十股は常識という範囲にはくくれないけども。あたしにとってみれば、些細な問題だった。だって、ねえ……。


「よろしく、ティアさん。あたしはアイカだよ。あっちで笑い転げているのはミズキ。えっとね、あたしたちはギルドの勧誘に来たんだけど……」


「ああ、大丈夫。話は全部聞いていたから。にしても、三十股にはドン引きしないんだね、アイカちゃん」


「え? あ、まーね。だってうちのマスター、千股してるし。なんかそういうの鈍感になってんのかな」


 自分で言っておいてあれだけど、シャルってやっぱり異常者だな!

 なんだよ千股って。それと比べてしまうと三十股なんて、全然プラトニックに見えるレベルだかんな。

 もちろんそんな馬鹿げた話、リナもティアも全く取り合ってくれない。あたしが強がって出任せを言ったのだと思っているのか、突っ込みすら入れずに苦笑されるだけだ。


 しかし意外にも、あたしに助け舟を入れてくれる人物がいた。


「はっはっは。アイカの言う通り、うちのマスターは千人の女の子と暮らしているんだよね。どうだい、俄然興味が出てくるだろう?」


 ミズキは笑いの発作を鎮めたのか、スーツの汚れを払いながら会話に加わってきた。

 すると、ミズキの言葉には信ぴょう性があるのか、リナとティアは呆気にとられたように口を半開きにしている。


「え? マジ? 千と比べたら三十って。ティア、クソ雑魚じゃん……」


 リナがティアに侮蔑の視線を投げると、ティアは大人の余裕でそれを受け流す。

 タバコの煙を目一杯肺に送り込んでから、リナの顔に思いっきり吹きかけていた。

 咳き込むリナを尻目に、クールに前髪をかきあげているもんだから絵になる美女だなあ、ティアって。


「リナ、馬鹿なことを言っていないで、他の子も紹介しよう。あたしも千人の女の子たちとやらに興味津々だ。さっさとそのギルドに行ってみたいからね」


 ティアは扉の中に顔を向けて、誰かに手招きをしていた。

 ひょっこり顔を出したのは、今度は二人のサキュバスとは対象的な、小柄な女の子。黒髪のその子は、おどおどとした態度でお辞儀をしてきた。初対面のときのヒメちゃんを彷彿とさせる怯えっぷりである。

 しかも胸はあたしと同じくらい貧しくて……サキュバスなのかな? って疑問に感じるほどだ。


「この子はね、ミャール。まだ12歳だよー、"みゃ子"って呼ばれて可愛がられてる妹分だね。アイと同じで処女だよ~」


 引っ込み思案なミャールに取って代わったのか、リナが紹介してくれた。

 にしても、なんてことを暴露するんだ、リナのやつ!

 みゃ子ちゃんがティアの背中に隠れちゃって、出てこなくなっちゃったじゃんか!


 あたしはそんなみゃ子ちゃんをいたわって、言葉を柔和にするように努力しながら口を開いた。


「みゃ子ちゃんって……ひどい目に合わされようとしてたって言ってた子……?」


「あー、そーだね。だから、こんなに怯えた子になっちゃってさ。女の子と話すのも大変なんだよ」


「12歳で、無理矢理されようとしてたんだ……。かわいそう。あたしたちのギルドなら、絶対にそんなことはさせないから。みんな、みゃ子ちゃんの味方だから」


 あたしはみゃ子ちゃんに駆け寄って、抱きしめていた。

 彼女はあたしよりももっと小さくって。妹でもできた気になってしまったのだ。

 こんなにも幼い子が、呪いの毒牙にかけられようとしていただなんて。

 居ても立っても居られなくって、腕の中に迎え入れたくなってしまった。


「あ、ありがと、鬼のお姉ちゃん……」


 初めて口を開いてくれたみゃ子ちゃんが愛おしくって。お姉ちゃん、って呼んでくれるのも嬉しくって。

 あたしはみゃ子ちゃんのことなら、いくらでも甘やかしてあげられそうな気になった。お菓子でも持っていたら、あげてたんだけどな。あたし、気が利かないやつだ。


「後ねー、二人いるんだけどさ。今は買い出しとか、ナンパに行ってるから、少し待っててね。まー街にいけば、ティアの彼女とかセフレがいっぱいいるから、その子たちも連れてったほうがいいんじゃない?」


「んー、アイカちゃんのギルドは、あたしの可愛いハニーたちも受け入れてくれるのかな? それなら、今から声をかけに行ってくるけど」


「た、多分大丈夫じゃないかな……。シャルならきっと、大丈夫って言ってくれるはず」


「そうかい。じゃ、あたしもちょっと出かけてくるから」


 ティアは気怠げな台詞とタバコの残り香だけを置き去りにして、颯爽とこの場から去っていった。


 あたしたちはひとまず、リナたちの住んでいたログハウスに招いてもらって。

 荷造りの準備やらを手伝ったり、雑談したりして。

 残りのサキュバスたちが帰ってくるのを待つことにした。


 にしても、個性的な面々が急激に集まったなあ。

 あたし、やってけるのかな……。

 急激に寒気を覚えた気がしたのは、背後からリナに抱きすくめられたからだった。

 ミズキはそれを見つけては爆笑するだけだし。やってらんないなあ、もう!

 とか思いつつ。リナのおっぱいの感触が最高なもんだから、満更でもないあたしなのだった。

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