第115話 アヤ羽晩酌配信2

115話 アヤ羽晩酌配信2



『アカネしゃぁん! アヤカは酔ってないれすって!』


『はいはい、落ち着こうか。お水飲む?』


『いらにゃい!!』


:なんだこれ……


:これ晩酌配信じゃなくて介抱配信になりかけてないか?


:いらにゃい!!(迫真)


:てぇてぇ、なのか? これはww


『もぉ。アヤカちゃんがこんなんじゃ、私が心置きなく酔えないじゃないか……。まあ日本酒飲むけど』


 ミーさん曰くアルコール強強マンらしいアカネさんのファーストチョイスは、日本酒か。心置きなく酔えないとか言ってる人が選ぶお酒とは到底思えないけど、多分大丈夫なんだろう。


『アカネさんアカネさんっ! それよりも早く色々しよぉ〜? りしゅなーさん達、待ってるよぉ!』


『そうだね……。じゃあとりあえず、エクレアでも拾ってみようか』


@この前ね、アカネさんを友達に勧めたんですよ。そしたら「うわぁ、この人可愛いけどカッコいい! なんか一目惚れしちゃったかも!!」って言ってくれて。勧めた身としては嬉しい限りだったわけです。ただ……


「このぺったんこな胸のおかげでちょっと男の人感も増してて、最高だよね!」


って言ってて。不覚にも同意してしまいました。ごめんなさい。


『お? グーパンかな?』


:ぺったんこwww


:あ、アカネさん、落ち着いて! 僕はまな板なところも好────


:貧乳は……ステータスだッッ!!


『うん、お前ら全員並んで。順番にグーパンね』


 ぺったんこ……。まあ確かにアカネさんはミーさんやサキと比べて慎ましやかなお胸をしていらっしゃいますけども。なんだろう、リスナー全員グーパンした後に一人でこっそり部屋で泣いてそう。


『アカネしゃん、ぺったんこぉ〜w くしゃぁ〜ww』


『アヤカちゃん? 君は今私の拳の届く場所にいることをちゃんと自覚しな? やっちゃうよん?』


『怖いれす〜。また揉み解されちゃう〜』


『ちょっ!?』


:また!?!?


:え、もしかしてもう揉んだ後なのか!? 事後!?


:またって言った!!:(;゛゜'ω゜'):


:アカネさん、あんた……


『誤解だ! 誤解だよこれは!! 適当なこと言わないでアヤカちゃん!!』


『えぇ〜? でもアカネさん、温泉で────』


『よし、次のエクレアいこう!!!』


@高校二年生です。アカネさん、私にはつい最近出来た彼氏がいるのですが、彼は巨乳派だそうです。

ですが私の胸は残念ながらCカップ。巨乳派の彼には物足りないと思うんです。


そこでなんですけど……どうやったら胸って大きくなると思いますか?


『あ゛あ゛ん? 聞く相手間違えちゃったかぁ? それ聞くならアヤカちゃんにだよなぁ? というか、Cカップは普通にデケぇよなぁ!! 私への当て付けか!!?』


『安心してくらさい。私も高校の時はそれくらいらったよ〜! でも高校三年生から急激に大きくなり始めて、気づけば今のサイズ!! とりあえず牛乳さえ飲んでれば成長するから、いっぱい飲も〜!!』


『おかしいな? 私牛乳好きなんだけど。結構日頃から飲んでるんだけど??』


:あぁ……せっかく消えかけてた胸の話題がまた……


:二連続で普通こんな的確にエグいの引く? 最高ww


:アヤカちゃん一年でC→Gってま? 


:このエクレアをまたちょうどアヤカちゃんとコラボしてる時に当てちゃうあたり、流石アカネさんwww


『えへへぇ〜。私はアカネしゃんのちっちゃいお胸、可愛くて好きれすよぉ〜? ね! リスナーさんたちもそうらよね〜?』


:も、勿論サー!


:小さいおっぱいと大きいおっぱい。目の前に二つのおっぱいが並んだ時、人は恐らく大きな方に吸い込まれる。しかし、俺は違うぞ! たとえ小さくともそれが親愛なるアカネさんのおっぱいならば、喜んでそちらを揉ませていただく!!!


:小さなおっぱい、ちっぱい。……ぷふっ( ^∀^)


『みんな……。うん、やっぱり後で全員グーパン(*´∀`*)』



 意外にも酔うことによりイジる側に回っているアヤカと、そろそろブチギレそうなアカネさんのエクレア読みは、まだまだ続く。

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