最強の悪徳プロデューサーに俺はなる!~日本語が通じないロシア人美少女をスカウトしたはいいものの、俺もロシア語わかんねぇ!でもまぁなんとかな…あれれ~なんか様子がおかしいぞ~

くろねこどらごん

第1話

「レッツラプロデュースゥッ!!!」




 人で賑わう駅前に、魂の叫びが木霊する。


 おっと、自己紹介が遅れたな。


 俺の名前は高内修司たかうちしゅうじ。とある芸能事務所に所属する、超絶敏腕プロデューサーだ!




 数多のアイドルを頂点へと導き、トップアイドルへと育て上げた実績を持つ俺のことを知らないやつは業界にはいない。


 そんな偉大なプロデューサーである俺は、実はある野望を持ってたりする。


 それはズバリ、芸能界を影から支配する最強の悪徳プロデューサーになることだ!




 悪意が渦巻く芸能界で、清く正しくなんて言っちゃいられねぇんだよ!


 夢?希望?それで腹が膨れるか!


 アイドルをプロデュースしてるのも、全ては俺の野望のため!




 これまでもこれからも、数多のアイドルを利用しながら踏み台にしてのしあがり、甘い汁を吸いまくってやるぜぇぇぇぇっっっっ!!!




「グハハハハ!…っと、笑ってばかりもいられんな」




 ついアホみたいに高笑いしちまったが、こんなことをしてる場合じゃなかったんだ。


 今日駅前までやってきたのは、ある目的があってのことからな。


 タイムイズマネーという諺もあるし、時間は有限。


 立ち止まってはいられねぇぜ!




「さーてと、俺が担当するに相応しいアイドルの卵はいませんかねっと」




 俺はキョロキョロと周囲を見渡した。


 隠す必要もないからズバリ言うが、ここにきた目的は新たなアイドル候補をスカウトするためだ。


 事務所を移籍してきたばかりの俺にあてがわれるはずだったアイドルがおらず、こうして自分の手で喰いものになる哀れな子羊ちゃんを見つけ出そうと、猛ダッシュでここまできたのである。




(ま、スカウト自体は別に苦じゃないけどな)




 なんの因果か、担当するアイドルに毎回好意を抱かれるため、その度に事務所を移籍してる俺にとってはこんなことは日常茶飯事だ。


 経験を積み重ね、進化した俺の鷹の目の如きプロデューサーアイをもってすれば、アイドルの素質がある女の子を見抜くなんて造作もない。


 まぁそのスカウトした子にも告白されちまうからそこは困りものといえば困りものだが…ククク、今度は違うぜ!我に秘策ありってやつさ!




「逆に考えるんだ。これまでは何故か好かれたんだから、今度は好かれそうにない美少女を選べばいいんだと」




 そう、まさに逆転の発想。


 優秀すぎる遺伝子が発するフェロモンがそうさせるのか、なんだかんだ毎回アイドルから好かれちまっている俺だが、ならばそんな気配がなさそうな子を選んでプロデュースすればいいんだ。


 まさにグッドアイデア。


 こんな素晴らしいことに気付くとは、やはり俺は天に選ばれた男と言えるだろう




「ククク、俺はやはり天才だな…」




 己が才能に打ち震えていると、視界にふと気になる光景が写りこんだ。


 なんだろうと反射的に目を向けると、そこには―――




「おお、銀髪か…」




 長い銀色の髪を靡かせて颯爽と歩く女性の後ろ姿があった。




(東京じゃ派手な髪色の子は別に珍しくないが…)




 俺の目は誤魔化せない。


 あれは染めているんじゃない。天然の髪質だ。


 仮に染めていたとしたら、ああも綺麗に光を反射することはないだろう。




「…………ほほーう」




 きましたよ、これは。ティンときた。


 第六感にビンビンきてる。プロデューサーセンサーに反応ありだ。


 間違いなく、あの子は美少女。それもとびっきりの。


 未だ後ろ姿しか見えないが、それでもわかる。


 どいつもこいつもあの子とすれ違うたびに、目で追ってやがるからな。


 すれ違う周囲の男達の反応が、彼女の容姿の良さを如実に物語っていた。




「よっしゃ!スカウトだ!」




 一度舌なめずりして、俺は駆け出した。


 周りの人にぶつからないように気を付けながら走り抜けると、すぐに彼女に追いついた。




「ねぇ君、ちょっといいかな?」




 我ながらナンパとしか思えない声かけだが、スカウトはまずこうしないと始まらない。


 羞恥心なんて邪魔なだけだ。俺の声に反応したのか、彼女は立ち止まりこちらを振り向いたのだが―――




「っ…………」




 正直、驚いた。


 多くのアイドルを育てあげた俺ですら、思わず息を呑む美貌。


 銀の色に輝く髪を携えた目の前の少女は、明らかに一線を画した美しさを持っていた。




「まるで妖精だ…」




 思わずそんな言葉が口に出る。


 しばしと気が止まったかのように、俺はその整いすぎた顔を見つめるのだが、そんな俺を不思議に思ったのか、彼女は僅かに首を傾げた。




「あ、ごめん。俺は…」




 やべ、不審がられたらまずいぞ。


 俺は慌てて名前を名乗ろうとしたのだが…




「О, моё любимое лицо ... мне нравится ...(あ、私好みの顔…好き…)」




 …………Why?




 何言ってんの、この子。




 突然発せられた謎言語に、俺は今度こそフリーズしてしまうのだった。














「えーと…君はソフィア、でいいのかな…?」




 ところ変わってとある公園。


 その一角にあるベンチに、俺と先ほどスカウトのために声をかけた少女―ソフィアは並んで座っていた。




「Да, я София. милый(はい、私はソフィアと言いますよ。ダーリン)」




 俺の言葉に小さく頷くソフィア。


 うん、どうやら合っているらしい。


 そのことに内心胸をなで下ろすが、さてどうすりゃいいのやら。




 あの後、なんとかコミュニケーションを取ろうとしたものの、返ってくるのは相変わらず謎の宇宙言語ばかり。


 彼女の容姿のこともあり、多分どっか外国の言葉であることはわかったのだが、そこまでだ。


 多言語マスターどころか英語の成績が万年1評価だった俺には、日本語以外のコミュニケーションなんざ無理ゲーである。




 つーか、できねぇもんはできねぇんだよ!だいたい俺はプロデューサーの意味もわかってねぇんだぞ!


 そんなわけで途方に暮れ、ひとまずスカウトを諦めようと踵を返したのは良かったのだが、何故かソフィアは俺の後ろをついてきてしまったのだ。




 なんかの間違いかと思いつつ、少し休もうかとこうして公園のベンチに座り込んだわけなのだが、ちゃっかり彼女も俺の隣に座る始末。


 こうなると確信犯である。美人局の可能性を疑い、潜んでいるかもしれないパパラッチの影に怯えつつも、とりあえず意思疎通だけでも図ろうと小一時間ほど頑張って、なんとか彼女の名前を理解できるようになるまでこぎつけたのがここまでの流れだった。




「そっか、いい名前だね。とても綺麗な響きをしている。君によく似合っているよ」




「…………♪」




 俺がそう言うと、ソフィアは嬉しそうに目を細めた。




(こっちの言葉は伝わってるっぽいんだよなぁ。俺がソフィアの言葉をわかんないだけで…)




 まぁそれが大問題なんだが。


 国際問題における言語の壁がどれほど高いのかをまざまざと実感し、思わずため息を漏らしそうになったところで、クイクイと袖が引っ張られた。




「ん…?どうしたんだい?」




「Я назвал свое имя. Расскажи, пожалуйста, о любимом. Как зовут любимого?(私は名前を言いました。ダーリンのことも教えてください。ダーリンはなんという名前なのですか?)」




 ……うん、さっぱりわかんねぇ。


 てか長いっす。しかも早口ときたら聞き取れないって…


 でもニュアンス的に、多分なんか聞いてきたんだよな多分。


 うーん、正解がわからんぞ。




「Милый?(ダーリン?)」




「あー…えーっと…」




 どうすっかなぁ。もういいや、適当に答えちまおう。




「お、俺はプロデューサーなんだ。ナンパ目的で君に話しかけたわけじゃない。だから決して怪しいものじゃないんだ。それだけはどうか信じてほしい」




 咄嗟にそう言ったものの、なんかめちゃくちゃ言い訳臭くなってしまった。


 だってわかんねぇもんはわかんねぇもん。向こうだって日本にいながら日本語以外で話してるわけだし、俺、悪くない絶対。




「プロ、デューサー…?」




「ああ、そうだ。俺はアイドルのプロデューサーをしているんだよ」




 お、やった!わかってもらえたみたいだぞ!




「それで、ソフィアに声をかけたのも君をアイドルにスカウトしようと思ってのことだったんだ…最初に君を見たとき、本当に綺麗だと思ったんだ。妖精に出会ったのかと思ったよ」




「Такая ... фея ...(そんな…妖精だなんて…)」




 俺のキザな言葉に、顔を赤らめるソフィア。


 手応えありだ。これはいける!このまま畳み掛けてやるぜ!




「君ならきっとトップアイドルになれるとも感じた。俺の手で、君を頂点に導いてあげたいとも…でも、ソフィアはまだ日本語を上手く話せないようだし、無理に勧誘するつもりもないよ。時間を取らせて済まなかったね」




 作戦名、ほめ殺しを実行しつつ、さり気なーく話を切り上げる方向に持っていく。


 まさに匠の技だ。自分の話術が恐ろしいぜ。いっそ詐欺師でも食っていけるかもしれん。


 まぁ悪徳プロデューサーとしては当然だがな!




「君と話せて良かったよ。またいつかどこかで会えると嬉しいな。それじゃ…」




「……Был бы продюсер счастлив, если бы я стал кумиром?(……プロデューサーは、私がアイドルになったら嬉しいですか?)」




 え、なんだって?




「ソフィア?」




「Если ты счастлив, я могу быть кумиром(貴方が喜んでくれるなら、私アイドルになってもいいです)」




 何事かを言いながら、こちらを真っ直ぐ見つめてくるソフィア。


 えらく真剣な眼差しでガン見され、思わず仰け反っていると、彼女はまたも長文で、一気にまくしたててきた。




「Вместо этого пообещайте. Если бы я мог быть лучшим айдолом, которого хотел продюсер, он женился бы на мне. Поклянись здесь, пожалуйста.(その代わり、約束してください。私がプロデューサーの望む一番のアイドルになれたら、私と結婚してくれると。どうかここで誓ってください。)」




 …………いや、だから何言ってるかわかんないスけど。


 え、なに。俺ひょっとして怒られてるの?訴えられたりする?


 いやいやそれはまずいって!俺は最強の悪徳プロデューサーになる男だぞ!


 道半ばでブタ箱行きとか絶対ごめんだ!




「え、えーと…」




「プロデューサー?」




 答えあぐねていると、ソフィアがまたも詰め寄ってくる。


 その怜里な瞳を不安げに揺らしながら、ただじっと俺の返事を待っているようだった。




「くっ…」




 ええい、ままよ!もういい、出たとこ勝負だ!


 ここで誤魔化せないようじゃ、悪徳プロデューサーの名が廃るってもんだぜ!


 男は度胸!なんでもやってみるもんさ!




「責任は取るよ」




「…………!」




「不安にさせてしまってすまない。いきなりのことだったし、びっくりさせてしまったよな。俺にできることならなんでもするよ。だから…」




 どうか警察だけは勘弁してください。そう言って土下座をしようとしたところで、突然体に衝撃が走った。




「うおっ!」




「счастливый! Продюсер тоже почувствовал судьбу!(嬉しい!プロデューサーも運命を感じてくれていたんですね!)」




 驚く俺をよそに顔をほころばせ、喜びを顕にするソフィア。


 気付けば彼女に抱きつかれており、先ほどの衝撃はどうやらソフィアが勢いよく飛び込んできたものによるらしい。




「お、おい。ソフィア…」




「 Я определенно стану лучшим кумиром для любимой!Будем абсолютно счастливы!(ダーリンのために、私絶対トップアイドルになってみせますから!私達、絶対幸せになりましょうね!)」




 …………うん、だからさっぱりわかんねぇって。


 なにやらめちゃくちゃ嬉しそうにしている銀色の少女をよそに、俺は通報されやしないかと、途方に暮れるのだった。








 ………………






 …………






 ……










「―――さて、それでは今話題のアイドル、海の向こうから来た妖精、ソフィア=グレーテルの登場です!」




 ソフィアの名前が呼ばれた途端、大歓声が響き渡る。


 今日はとあるライブ番組の生放送。


 トップクラスのアイドルしか呼ばれることのない歌の祭典に招かれ、彼女は今からステージの上で歌おうとしているのだ。


 俺は控え室で彼女の送り出し、今はこうして画面越しに見つめている最中である。




「まさかアイドルになるとはなぁ…」




 もう半年近く前になるが、あの日のことは、今でもハッキリと思い出せる。


 あの後時間が差し迫り、事務所に戻る俺の後ろを、ニコニコ笑顔でついてきたソフィア。


 これは事務所に直談判し、金を巻き上げるつもりなのかと戦々恐々としていたのだが、事務所に運良くロシア語がわかる事務員さんがいたのは本当に幸運だった。


 事務員さん曰く、彼女はアイドルになる気満々とのことで、しかも担当プロデューサーに俺をご指名なのだという。




 まぁそういうことなら俺としても文句はない。


 元々スカウトするつもりで声をかけたわけだしな。


 相変わらずソフィアのロシア語はわからないままだったが、それはむしろ好都合だった。


 コミュニケーションもままならないなら、俺に惚れる理由なんざないしな。


 プロデューサーとアイドルとして、適切な距離をはかれるってもんである。


 事務員さんに通訳してもらい、なんとか二人三脚でデビューまでこぎつけたわけだが、そこから後は怖いくらいに順調そのもの。




 未だ日本語が上手く話せない彼女を、極力離さない無口なキャラクターとして売り出したことが功を成したのだろう。


 ソフィアの神秘的な容姿と相まって、ミステリアスなアイドルとしての立場をそうそうに固めることができたのは大きい。


 それに加え、時折口にするロシア語がファンの心を掴んだようで、今はテレビで見ない日がないほど引っ張りだこの、売れっ子アイドルとなっている。






 ソフィアー!ソフィアちゃーん!






「ククク、馬鹿なファンどもめ…」




 画面の向こうでソフィアを応援する男どもを、俺はせせら笑う。


 この銀髪大好きっ子どもめが。そんなにロシア人が好きか?


 ならもっと貢ぐがいい。そうすればプロデューサーである俺の懐も潤うって寸法よ!




(ククク…この調子なら間違いなく俺は出世間違いなし!トッププロデューサーとしてソフィアを出汁に、業界の甘い汁を吸いまくってやるぜぇぇぇぇぇっっっ!!!)




 誰もいないのをいいことに、つい高笑いをしてしまう俺だったが。まぁ仕方ないだろう。


 もはや成功が約束されたも同然だからな。思い描いた理想の未来に酔っていると、歌い終えたソフィアが司会にマイクを向けられているのが見て取れた。




「お疲れ様です、ソフィアさん。素晴らしい歌声でしたね」




「インタビューか。まぁ当然あるしな」




 ソフィアならきっとロシア語で、短くも無難にこなしてくれるだろう。


 そう思っていたのだが……






「ええ、この歌は、ある人への想いを込めたものデスから」






 画面の向こうにいる銀色の少女は、流暢な日本語で返事を返していた。




「…………へ?」




 それを見て、思わず間抜けな声をあげる俺。


 だが、それは俺だけでなく司会やファンも同様だ。


 これまでメディアの前では常にロシア語での応答に徹してきた彼女の突然の豹変に、誰もが驚きを隠せずにいた。




「え…あ、あの、ソフィアさん。日本語話せたんですか…?」




「はい。たくさん勉強しましたから。いつまでもロシア語だけだと、彼に迷惑がかかると思いまして」




 アホみたいに口を開けて驚く俺をよそに、インタビューは進んでいく。


 司会もさすがにプロだけあって、こんな事態でもきっちり質問ができるのはさすがだった。




「は、はぁ…なるほど…えっと、その、彼とは…?」




「はい、私の一番大切な人…そう、ダーリン、です」




 そう言って頬を赤らめるソフィア……って、ちょっ、ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!






「なに言ってんのぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!!」




 これ、生放送なんだぞ!しかも全国放送だ!


 お前、自分がトップアイドルってわかってんのか!?


 ダーリンって!ダーリンっておまっ!




「ダ、ダーリン、ですか…」




「はい、その人と約束していたんデス。トップアイドルになったら結婚しようって…私、トップアイドルになれましたので。このライブで、引退しようと決意してまマシタ」




 聞いてないんですけどぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!


 見ろ、ファンだってすげー顔してるじゃねーか!?この世の終わりだって顔してんぞ!?


 つーか、なんでそれをプロデューサーである俺に言ってくれないの!?


 俺ってそんなに頼りなかった!?好きなやつがいるって知ってたら、俺だってちゃんと融通くらいは利かせ…






「観てますか、プロデューサー。私、トップアイドルになれましたよ。だから、約束通り結婚しましょう♪」






 …………………。




 …………。




 ……。






 俺やん。


 ダーリンって、俺やん。






「あの日の約束、私はハッキリと覚えています。そのために私、ガンバリマシタ。さぁ、プロデューサー…」




 呆気に取られる俺をよそに、画面の向こうにいるソフィアはニッコリと微笑んだ。






「Я люблю тебя дорогая ♪(愛しています、ダーリン♪)」






 ダラダラと流れる冷や汗。


 止まらない着信通知。


 部屋の外から聞こえてくるダッシュ音。






 よし、逃げよう。






 俺はスマホを引っつかむと即座に部屋から駆け出し、全力で逃走を開始する。






「どういうこと!?プロデューサー!?結婚ってぇぇぇぇぇっっっ!!!!!」




「聞いてないんですけどぉぉぉぉぉっっっっ!!!」




 俺だって聞いてねーよ!!つーかくんな!


 アイドルの祭典だけあって、参加していた元担当アイドル達の鬼気迫る表情から逃げつつ、俺は次の移籍先について必死に考えを巡らせていた。






「どうしてこうなるんだよぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ!!!!」




 俺はただ甘い汁を吸いたいだけだったのに!


 誰か俺を救ってくれぇぇぇぇっっっっ!!!




 声にならない慟哭とともに、見目麗しいアイドル達との追いかけっこが翌日まで続いたのは、また別の話である。


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