5.plow a field
引っ越し前に拵えた私の花壇
今やそこに蔓延るミント、ミント、ミント……
私は出口に向かい歩きだす
ばらばらだった手と足の動きが一致して
生命力の火がポンポンと燃えている
友人知人とやり取りをする
そいつとやり直さなくていいのかい
ひっそりと一本のミントが囁いて
一瞬、振り返る
もういいんだ、君らには分からないだろうけれど
それだけは間違いない
夏の宵闇、川の深みでおいでおいでされるようなこと
何度も足を滑らせたこと
今は羽が生えたので
花壇を捨てても花のあるとこ、あるとこへ飛んでいける
二本の腕で鍬を振るう
実物葉物へ気持ちを向けて
お腹を満たす算段を立てながら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます