3.दुःस्वप्न

दुःस्वप्नドゥフスヴァプナ


夢を揺すられる気配にぎくりとする

不可解なヒンディー語でそう呟き、


部屋の扉を潜って過去が私を見に来た



錆が浮いて汚れた額縁


灰色の机の抽斗から溢れそうになっているメモ(引っ掻き傷のような文字)


枯れた針のような葉を飾ってある花瓶


などなど


一銭の値打ちもないように見える物たちがドアから覗いている


でも

それらを棄ててしまえば、今の私は消える


過去は呟く

「ああ また夢にワルナスビが咲いている

死んだ母が妖しく笑い

切ったリンゴがうまく浸からない

こんなときは 夢のどこかでワルナスビが咲いている」

そういって私に指を伸ばす


首の後ろの皮膚がぞくりぞくりと震える

目が覚めても夜中だと知っている

声を殺している

そしてこのことを日記に書けた試しがない

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