第7話
「俺の好きなタイプはさ、
陽キャ女子なんだ...」
「谷間をチラ見せして、そんで
太腿も露わになってる女子が大好きでさ...」
「だからその...!今の林さんはほんとーに
申し訳ないんだけど、
俺の好きなタイプとは完全に真逆なわけでさ...」
「え、嘘嘘!?どゆこと!?」
「だって昨日、陽キャは大嫌いだって、
私のこと酷い振り方したじゃないの!」
「いや、そのことなんだけど...」
大事な話をしようとしてたら、
キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴ってしまって、
まぁ、気が付けば、周りには誰もいなくて
俺と林さんだけが外にいる感じで。
「やべっ、ホームルーム始まっちまうな...」
と二人して校舎の中に駆け込む予定だったのだが。
林さんがとんでもないことを言い出した。
俺の右手を握り、
「私ね、今日も学校サボっちゃう!」
「シンジくんもサボろーよ!」
「え、いや、ちょ...!俺は無遅刻無欠席を
モットーとしていてさ...」
「昨日は髪の毛黒染めして、金髪ギャルをやめること、頑張ったんだから、それに、
朝早く起きて、校門のとこに立ってずっと待っていたんだから、ご褒美に私とデートくらいしてくれてもいいんじゃん!!」
「話の続きも気になるし、もう、すぐにでも聞きたいし...!!」
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