誰彼

バブみ道日丿宮組

お題:女同士の貯金 制限時間:15分

誰彼

「ねぇ、姉さま。どのくらいたまりましたの?」

「蓄えでいえば、2イベントくらいかしら」

「よく飽きがこないですのね」

「作業も重なるとなんだか面白くなるのよ」

「そんなマゾいことはしたくないですの」

「そうはいっても周回しないことには貯まるものも貯まらないのよ」

「それはそうですが……もっといい貯金のやり方はないものですの」

「なくはないわ。ただ誰もしない」

「それはなんですの?」

「ラスボス周回よ」

「結局周回からは逃げれないですの……」

「4種類のラスボスを違った方法で狩れば楽しいかもしれないわ」

「なかなかターゲットがこなそうで実行できなそうですの」

「待てば獲物はくるわ。ただ餌に引っかかるかはわからないわ」

「でも、お姉さまは獲得なさってる」

「こんなのただの紙切れよ。本当の愛はここにはないの」

「難しいですの。お姉さまみたいにはべらせたいですの」

「あなたも私と同じ容姿を持ってるのだから十分できるわ。魔性の魅力でね」

「魔性……やっぱりお姉さまは凄いですの。その……なにかそのお金で買わないんですの?」

「周回に飽きたら考えてみるわ。まだまだ学校にはたくさん獲物がいるもの」

「楽しそうですの」

「えぇ楽しいわ。イベントを起こしてこなす。ただそれだけで貯まるのよ。どうしてもやめられなくなってしまう」

「姉さまみたいにはなれそうにないですの。わたくしラスボスの存在であっても振り向いてもらえそうにないですの」

「大丈夫。ちょっと強いだけで武器は必ず彼らを捕らえることができるわ」

「餌がなくてでもです?」

「十分な餌はあるっていったでしょ。なら武器を用意しましょう」

「物理的なことをしたら逮捕されるですの」

「それはそうね。違法行為は禁止されてるわ」

「じゃぁどうすればいいですの?」

「そこはちょっと考えてみてはどうかしら」

「お姉さまから答えはもらえないんですの?」

「私の魅力とあなたの魅力は違うわ。私と同じことをしても人が振り向くとは思えない」

「なるほどですの」

「まずはそうね……やっぱりあなたの武器を探してみましょう」

「武器ですか」

「そう虜にできるあなただけの武器をーー」

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誰彼 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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