宣伝広告

バブみ道日丿宮組

お題:輝く貯金 制限時間:15分

宣伝広告

 人を観測するようになってから数年、よくわからない人が世界を動かしてる。

 それはゲームを主体として生きる者たち。

 楽しみという感情を表現してお金を稼いでる人だ。

 お金をたくさんゲームで使ってるからなのか、そういう人は宣伝広告を異常までに請求してくる。私がたまに覗くゲーマーもお金が欲しいのか、いろんなアフィリエイト広告を繰り返してる。

 見てるほうは全く持って面白くない。

 そりゃその人のファンであれば、貢献できることに生きがいを感じるかもしれないが、普通の人はそうじゃない。

 関わりがない人にお金を使うなど馬鹿げてると思うだろう。

 まぁそんなことを思ってしまうと、芸能人はどうなのかという話になってしまう。スポーツ選手もそうだが、彼らもまた広告塔の1人なのだ。

 自分を売る、会社を売る、話題を作る。

 すべてが生きるという観点での貯金となってる。

 そう考えれば、広告というのは凄くありがたいものに見えてくる。

 私も宣伝広告をしてみれば、ある程度貯金ができるのだろうか。ブログは毎日更新して、3万以上のアクセスがある。

 土台があるといってもいい。

 なら、あとは設置するだけ。

 ……そう考えては見たものの、設置するという行為にまだ至ってない。

 やはり見る人に悪いという理性が働いてしまう。もちろん、そういったことでお金を稼いでる人が意地汚いとかは言わないが……。

 精神的に図太い人なんだろうなとは思う。

 まずできることからすればいいか。

 そうして私は有料記事を作り始めた。

 内容は普段書くこととは違い、専門的なものだ。

 人を観測することで得たデータを元に、相手がどの場所にいるかなどのリサーチ、または追っかけるためのデータ、そういったものを記載した。

 データというのはデータでしかなく、これを使って犯罪をしても私には知ったことじゃない。そもそもネット社会にデータを載せてる時点で個人保護というデータは存在しない。

「……これぐらいかな」

 3万文字のデータを書き込み、投稿した。

 するとすぐに購入する人たちが現れ、あっというまに3000も記事が売れた。

 コメントはためになったとか、役に立たないとか色々ついた。

 賛否両論ではあるが、買った時点でもうこちらは収入を得てる。何を言われたとしても気に留めることはない。

 そこまで至ってようやく私は、広告収入を得てる人の気持ちが……わかったような気がした。 

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