第20話
「ん?あぁ?ここはどこだ?」
俺、大地が眠りから覚めると周囲には散乱した机があった。黒板もあるし、教室にいるらしい。
ふと、周囲を見渡すとすみれが倒れているのが見えた。急いで駆け寄ってみるが、目立った外傷はなく、呼吸も安定している。ただ気絶しているだけのようだ。
「良かった。しかし、それにしても洸はどこにいったのだろうか」
俺と洸の勝負は、あっけないほどに俺の惨敗という形で幕を閉じた。
あっという間に意識を落とした俺は、あの後どうなったのかが分からないが、こうして無事でいると言うことは、助かったと言うことなのだろう。
「ん?んぅ」
そんなことを考えていると、すみれも目が覚めたようでキョロキョロと周囲を見渡してから、こっちに向かって話しかけてきた。
「大地くん、無事で良かったです!」
「ふ、ああ、そうだな」
とりあえず、今だけは洸のことを忘れてすみれと2人きりで警察が来るまでの間、楽しく話すとするか。
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