第17話

「なぁんだ。そういうことだったのか。疑って悪かったな、親友」


「大丈夫だ。というより、あんな現場を見たら誰だって僕がすみれさんいじめの犯人だと思うよ」


びっくりした!びっくりした!びっくりした!


とは言え、見られたのが大地で良かった。今まで築いてきた信頼があるから簡単に誤魔化せる。


将来騙されないかが心配だよ。まあ、将来は、僕と一緒に暮らすんだけどね。


その後、僕たちは女狐についた泥を完璧に落として乾かし、すぐに移動教室へ向かった。


正直綺麗にするのは不本意だったが、そういう理由づけをしてしまったし、何より大地に頼まれてはやるしか無いからね。僕の掃除力で元よりも綺麗にしておいたよ。


でも、もう分かった。大地はあの女狐に騙されているわけでは無いんだ。本当に、惚れちゃったんだ。


仕方ない。じゃあ、思い出させてあげなくちゃ。誰が一番かっていうのを。


…………………………………………………


おっひさ〜。

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