第182話

あいつ薬でもやってるな。まあその方か呪文もききやすいが。そして記憶を思い出した。俺は森田と美海がチューしてるところを見てショックを受けて車にひかれて、記憶がなくなればいいのにと願ったんだな。それにしても痛みを受けて記憶が思い出すってこいうことだったのか。呪文を唱えたから、神経は回復してるだろう。痛いが。だから気を失うことはない。


「ふははやったぞこれで長濱はさんは俺のものだ。おい早く連れていけ」


何人かの男が近づいてきた。俺はその人数を確かめた。十人か、美海は抵抗していて連れていかれてない。なんとかこの状況を脱却して、助けなくては。美海は俺の好きな人だ。


まず油断している牧村を気絶さした。


「なんで俺は倒れているんだ、、、、」


そう言って牧村は気絶した。意識下朦朧としてたから呪文の範囲は牧村にしかかけてない。だからあの男には俺が牧村を倒した姿が見えている。


「おい、あいつ何もなかったかのように立ち上がって牧村をやったぞ。おいあいつを殺すぞ」


そして数人俺に殴りかかかってきたが、俺は腰を低くしてそれを避け、溝内霊力の込めたパンチをお見舞いして倍のダメージを与えた。そして何人かの奴にも同じようにして気絶さした。あと六人くらいか。


「あいつは古武術を習得してるらしい。人数を増やすぞ」


そうするとあと十人ほど増えた。面倒だ。美海は抵抗むなしく車に連れ込まれた。早く助けないと。だが人数が多いこれをひとりで片付けるるのは無茶だ。するとひとりとのお琴古が吹っ飛んだ。


「尾関、美海を助けていってくれないか。ここは僕が引き受ける」


森田が古武術の構えをして威圧感を出しながら言った。男達はその雰囲気に飲まれている。だが1人男が森田の後ろから襲ってきた。ヤバイあのままだともろに食らう。しかしそいつは合気道のようりょうで地面に倒された。


「それにしても人数人を倒すマテには多くないかしら?まぁ二人いれば古の人数ならなんとかなるでしょうけど」


かなえが髪をはらいパサッと払いながら言った。すると視線はこの二人に集まる。


「ここは私たちに任せて行くのよ。長濱さんを助けるのは癪だけど、これ犯罪だからそうも言っていられないわ」


「それに美海は尾関に助けられた方が嬉しいだろうし。僕は主人公と言われてきたけど、この脇役の役目を全うするよ。美海にとって尾関こそが主人公だ。それとあの自転車を使いな」


主人公か、美海にとっては俺はそんなにかけがいのものなのだろうか?すると美海のたくさんの笑顔や頬を赤くしてるところヤンデレなところを思い出す。いやヤンデレは今は思い出さなくてもいいだろうが。


「ありがとうな。それじゃ行ってくる」


「行かせないぞ!」


「お前達の相手は僕達だ。尾関には近づけさせないよ」


そう言って俺に近づいてきた男を霊気を手に貯めて、男に浴びせると、男は壁にぶつかってそのまま気絶した。俺はそれを見て強いなと思いながらも自転車を濃いでこの場を後にした。


ちなみに場所はGPSをつけてるから分かっている。等やらここからそんなに遠くない廃墟みたいだ。恐らくやってそのあと売るのか奴隷に落とすのかするつもりだろう。そう考えると怒りが沸き上がってくる。美海は渡さない。俺の初恋なんだ。そう幼少期の奴は美海だったのだ。幼馴染みってことだ。恐らく森田に会う前のね。


無事ていてくれよ美海。俺はまだ美海に気持ちを伝えてないし、美海が精神的な傷を追うところは見たくない。幸せな笑顔でいてほしいんだ。美海は俺が幸せにする。かなえは後でゆっくり考えるとしよう。


そんなことを漕ぎながらGPSを追っていると、指し示すところについた。大体20分ぐらい漕いだだろうか。廃墟に着くと俺は深呼吸をする。


「例えナイフを持ってようが鉄砲を持ってようが美海だけは逃がすぞ」


俺は気合いを入れ直して廃墟を進んだ。廃墟に着くと男の声がする。俺は物陰に隠れた。そして様子とチャンスを伺った。


「こんな上玉なんて早々いないぞ。よく見つけたな」


「マックで見つけたんですよ。ナンパは失敗しましたが。あん時つい来ればこんな目に遭わなくてすんだのにな。せめてヤるだけで終わったのに」


「助けて正弘くん」


美海は涙を目にためながら、俺の助けを求めている。男はナイフで美海さんの制服を破った。

豊満な胸が露になる。


「へへいいい胸してんじゃねーか。ルックスといいスタイルといいこれは高く売れるぜ」


触ろうとした瞬間俺は思わず飛び出して男に蹴りをいれた。すると男は吹っ飛ばされたがすくに立ち上がり、俺のことを睨み付けるように見た。


「せっかくのお楽しみのところを邪魔しやがって、、、、お前はあのときの悟志って奴じゃないみたいだな。最近長濱の近くにいた男か。だがお前は織田と付き合っていたはずじゃないか?」


「正弘くん!助けに来てくれたんだね」


「もう安心してくれ美海」


「!思い出したんだね。よかった!!」


そういうと美海は号泣する。よほど俺が思い出したのが嬉しかったんだろう。美海に涙は似合わないぞ。笑顔じゃないとな。こいつらを片付けて美海を笑顔にしてやる。










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