第177話
俺は温泉に入ると、かなりの嫉妬や殺気の視線を受けた精神を癒した。森田への嫉妬視線がほとんどだご、俺にも長濱さんが時々腕を握ってくるせいで嫉妬や殺気だった視線も受けていた。それに結構長い間受けてる殺気の視線もあった。恐らくあそいつが襲ってくるやつだろう。
「それにしても景色がいいなぁー」
温泉から見える山からの景色はなかなかいいものだ。自然が作る美しい景色だ。去るとか冬になったら入りにでもくるのかね。冬にくるのもいいかもしれない。今度旅行で行ってみるか。
それにしてもこの時間なのにそれなりに人はいるんだな。
まぁ騒いでいるやつはいないからいいが。みんな景色を思い思いに見つめている。んじゃ俺は体でも洗って、出るか。俺は体を洗って、綺麗にしたあと仲の湯船に少し入ってでてパジャマに着替えた。部屋を開けて戻ると長濱さんがいた。なぜ?
「お帰りー、布団はもうひいてあるよ」
「いやなんでいるんだよ。女子部屋はあっち側だろ」
「私がなんでわざわざ正弘くんを一人部屋にしたと思う?」
長濱さんの仕業かよ。まぁ誰も一人部屋にはなりたくないから余ったんだろうなーと思っていたら来るために一人部屋にするなんて。ドンだけ本気で狙っているのかが分かる。俺食われないよね?性的に。
「来るためか。何を言っても動かないだろから言わないが布団は二つひいておけよ。二つなきゃ俺は不倫扱いを受けてしまう」
今でも充分不倫を疑われても仕方ないが、かなえなら話せば分かってくれるだろう。次はないようにと言って飽きれながらも許してくれるだろう。女子と同じ部屋で寝るのはかなえですらない。要するに初めてってことだ。くっついてきたら引き剥がそう。
「ねぇまだ時間あるし、ソードアート・オンラインやらない?」
長濱さんもそれに嵌まっているのか。あれは自分がその世界にいる感じかして面白いんだよな。いつかは分からないが現実にもできそうな技術でもある。現実にできたらまずアスナ作ってみるだろうな。
「いいぞ、でも意外だな、長濱さんがそのゲームをするなんて」
確かに声優和目指してるからアニメは見なきゃいけないが、ゲームまではしなくていいからな。だから不思議に思うのだ。長濱さんみたいな現実が充実してる人がオタクがやるゲームやっているなんて。ちなみに俺はオタク側な。今は現実は充実してきてるが昔はしてなかったからな。
「正弘くんにおすすめされたんだよー」
よく長濱さんに進めたな俺。やんないほうが可能性として高かったのに。まぁ好きな人に自分の好き物をやってもらいたいってことだろう。それだけ長濱さんのことが好きだったのだろう。
「それでやってみたら嵌まったと」
「私小説を読むけど、ストーリーの中に入り込みたいと思ったことがあるんだけど、小説だと入り込めないでしょ?でもこれだと自分がこの世界にある感じがして没頭できるんだ。それに相手の名前を正弘くんにするとその世界で私と正弘くんがいる感じがするし」
どうやら俺と同じ理由で嵌まったみたいだ。心のそこで嬉しく感じている俺がいる。やはり記憶が戻って来てるのか?だが完全に戻すには痛みを伴うらしいから嫌だな。だけど解決するには戻らないと始まらない。このどっち付かずの感情をどうにかしないならない。
「それじゃやろうぜ」
とりあえずこの感情は明日の俺に任せるとして、俺は携帯をリュックから取り出しゲームを開いた。まずはボス戦でどのくらいできるかみるか。
「今何階層まで終わってるんだ?」
これで大体レベルはわかる。ちなみに俺は最新層まで終わってる。入院してるときにやることがなくて進めていた。だがずっと暇だった訳じゃないぞ?かなえもよく来てくれたからな。たから寂しくはなかった。
「51階層まで終わってるかな」
思ったよりも進みが早いな。そんなに暇じゃないと思うんだが。それだけ効率よく進めてきたんだろう。プラスうまさもあるんだろうが。
「それじゃそこのボス戦をやるか」
「分かったよ」
それから数分たって準備ができたらしく、始めた。それから数分でボスを倒した。動きめちゃくちゃいいな。すこしし少ししかやってないのにここまでの層までいっただけはある。俺もすぐに抜かれそうなレベル。
「どうかな?自分では結構うまいと思ったんだけど」
「うまいと思うぞ。動きに無駄がなかった」
「正弘くんに誉めてもらうと嬉しいな♪ゲームで今までやってきた人に比べてね」
「ナンパでもされたのか?」
「よく分かったね。なんか協力した後、やたらと下心丸出しでナンパされるんだよね、そこて誉められるんだけど、あんまり嬉しくないんだやね」
祖にかては純粋に認めてフレンドになりたがるやつもいると思うが、女子のプレイヤーを使ってるだけでやたらと繋がろうとしてくるやつはいるよな。現実でモテないからこいうアプリをやってるやつはモテないだろうと踏んでナンパすれば成功するだろうと思ってな。見かけがみられない分成功率高いだろうと思って。だがネカマの可能性も考えないのだろうか?数当てればの考えなのか?それなら納得がいく。
「まぁゲームにはよくあることだ。適当にあしらっておけばいいだろう」
「分かったよ。それでどのイベントをやるの?」
「とりあえずこれだ」
俺は今やったいるなかでは難易度の高いものを選んだ。レベルは少し足りないがあの技術ならクリアできるだろう。
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