第178話
イベントのNPCがいる所につくと長濱さんが話しかけてきた。
「ねぇー二人きりてイベントやらない?そっち方が気分も上がるし、下心ある人にも絡まれないし」
二人きりか、確かに長濱さんのレベルならギリギリなんとかなりそうだし、まだ成長余地もある。それに面倒くさいやつにも絡まれないから純粋に楽しめる。長濱さんが余計な時間を使わないでもすむ。
「分かった。それならまずフレンドになってからイベントやるか」
俺達まずフレンド登録をした。スキルは最強のものにしておくか。結構ギリギリの戦いになりそうだし。そしてフレンド登録をしてフレンド専用のルームを作りそのなかに入った。俺の武器は片手剣だ。片手剣のソードスキルが強いからだ。それに防御力もアップする盾もつけられるし。
「んじゃやるか」
俺達はイベントのボスがでてくると攻撃を開始した。ソードスキルがいきなり大きいダメージを与えて幸先いいスタートを切った。長濱さんの動きは攻撃するときはして、スキルがきそうになるとすぐに避けるというスタイルだ。俺は多少ダメージを食らっても攻撃を重視しするスタイルだ。防御力が高くなきゃできないスタイルだから、防具にはかなりの防御力がついている。ここまで武具を揃えるのに苦労したが。
「このゲームって普通にスキルなしで攻撃することってあまりないよね」
「普通の攻撃じゃたいしたダージ与えられないからな。おっと危ない。かなりだメージのある攻撃を食らうところだった」
なんとか避けたが、あれを食らったら一溜りもなかっただろう。それから攻撃を続けるとボスを倒した。体力はギリギリだが。二人でもやれるものだな。
「ふぅーなんとか倒したな」
「思ったよりもきつかったけどねけどね。やっぱ二人より複数人でやった方がいいのかな」
そりゃそうだろうな。複数人ならばいのダメージを与えられるからな。だが長濱さんはナンパされたくないから無理なんだが。すると長濱さんはなにかも思いついたのか携帯に文字を打ち込んだ。
「ん?彼氏います。ナンパ対策か?」
「そうだよこれでナンパしてくる人はいなくなるでしょ。もしいたら正弘くんと付き合ってることにするよ」
まぁネットだけならいいか。不倫してる訳じゃないし。長濱さんがより良く楽しむためだし。
かなえもその辺は寛大な心で許してくれるだろう。
「分かったよ。それじゃー複数人でやるか」
それからもう一段階上のボスとやったが長濱さんはナンパされることなはなかった。やっぱリネットだとモテないと思って近寄ってくるんだな。俺の場合は実力が認められてフレンド申請しかこないが。
「ナンパやっぱりこないね。これでもっと自由にゲームができるね」
「まぁナンパなんてネット場合はモテナイと思ってやってるからな。自分達にもワンチャンあると思って。そろそろ終わりにしないか、小説を読みたいんだが」
「いいよ、私も小説読むよ。青春代行をね」
目の前で自分の書いた小説を読まれるとか恥ずかしいな。まぁ自信はあるが。だって長濱さんをもでるにしたんだから。ん?長濱さんをもでるにしたのかこのヒロイン。だんだんと記憶がよみがえるな。だが俺は気にせず小説を読み始めた。もちろん俺の青春ラブコメは間違っているである。今は修学旅行ぐらいまでいったが八幡が不憫すぎる。任せたのに文句をいうとか。まぁ気持ちは分からないでもない好きな人が別の人に依頼のためとはいえ告白するのだから。だが任せたなら文句は言うべきではない。むしろ暖かく向かえるべきだ。そもそもヒロインがあんまり好きじゃないんだよなぁ。じゃーなんで読んでいるかというと、八幡がどう解決するか気になるからだ。
それから静かに小説を読んでいると読み終わったのでバックにいれる。そして京都観光スポットという雑誌を開いた。ふむやはり稲荷神社は有名なんだな。特に百の鳥居が幻想的な風景を見せるらしい。まぁ明日になったら何かしらのアクションをヤクザ側がしてくるだろうから周れるか謎だけど。
「んー小説を読み終わったよ。やっぱり面白いね。私がこれにでてたと思うと感情移入ができるね」
「俺は記憶がないからなんともいえないが、自分が主人公のつもりで書いたから、感情を移入をするのは確かだな」
「そろそろ寝よっか」
「気になっていたんだがなぜ布団がひとつしかないんだ?」
まさか一緒に寝るとかないよな?俺一応彼女いるから無理だぞ。それに女子と寝るとか明日寝不足になる自信がある。明日は重要な戦いがあるから睡眠はちゃんととりたいんだが。寝不足で見誤りまして、長濱さんを危険に去らすのはやなんだが。つまり布団は二つひいてくれ。というか一緒に寝たら完全な不倫だ。
「そんなの一緒に寝るためだよ!」
「無理だ。布団ひくぞ。彼女がいるんだから自重してくれ」
「むぅー仕方ないな。今日はそれで我慢してあげる」
今日はってなんだよ。次あるのか?梨花なら平気で家にいれそうだし不安だ。いつか鋼の理性を持つ俺でも襲っちゃいそうで怖い。ちなみにかなえとはまだやっていない。なぜかハイライトオフの長濱さんがジーと隅で見つめてくるからだ。マジて生き霊ついてるだろ。自分についているのを祓うのは無理だから知り合いの陰陽師に頼むか。
俺は布団をとなりにひき、そこに寝っ転がりなにか起こる前に寝ようと思った。目をつぶると人が多いところにいたせいかすぐに合歓なり意識を手放した。
「あー寝るの早いな正弘くんは。ほっぺにチューしちゃおう。口は付き合ってからじゃないと私のプライドが許さないからね。まぁほっぺなら織田さんもやってるだろうし」
そして私は正弘くんのほっぺに唇を当てた。今はこのくらいだけどすぐに振り向かせるからね。そう思いながら私は寝た。まさかあんなことになるとは知らずに。
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