第145話

つけ麺を食べ終わり、俺たちは俺のファッションがダサすぎることを理由に、俺の服を選んで誰が一番いいかという大会が開幕された。俺の服ってそんなにダサい?I Love千葉ティシャツとか最高だと思うんだが。


「お兄ちゃんが私のとなりを歩いても恥ずかしくない服を選んでくるね」


俺は梨花の隣を歩くのに恥ずかしい服装なのか。ちょっとショック。梨花が流行に敏感でおしゃれなのは知っているが、お兄ちゃんをそんなに貶さなくてもよくない?


「私はどんな正弘くんもいいと思うけどな~。まぁダサいけど~」


結局ダサいのかよ。ちょっと感動したのに。

これからはかなえの隣をよく歩くことも多いだろうからちゃんとした服装にするか。なんか前に誰かに選らんでもらってそれを買った気がするが。


「私の隣にいても恥ずかしくないような服を選ぶわ」


それって結構ハードル高くない。女子高生モデルと隣に歩いても恥ずかしくないって相当だと思うんだが。それこそジャニーズ級のイケメンじゃなきゃ似合わない服とか無理だよ。


「ふん、織田さんにだけは負けませんよ。私が一番お兄ちゃんを分かっているんだから」


「長さイコール知っているとは限らないよ~。私は正弘くんが誰よりも優しく気遣いができて好きなものも知っているしね~」


「私だってだてにストーカーはしてないわ」


確かに長いからと言って知っているとは限らない。だがよく梨花は俺のことを見ているから一番知っているのは確かだろう。あとかなえのストカー発言は誇れないからな。


「まぁそれはこれからのファッション大会で分かるはずだよ~」


「んじゃ始めるぞーよーいどん」


一斉にユニクロに入っていった。俺の要望でユニクロにした。だって俺がブランドものの服を着るとか浮くからな。だからユニクロなのだ。ユニクロは安いがいいものが多い。お金はあるがやっぱりユニクロ好きの俺としてはここは譲れなかった。


さて俺はゆっくりとするか。梨花達はいろんな服を掲げたり下ろしたりを繰り返している。女子って服を選ぶときが楽しそうだな。まぁ俺はそれなりのイケメンになったからな。モデル級のファッションじゃなければ大丈夫だろう。俺は小柄だからモデルの着こなすファッションは似合わない。


「ふふふやっぱり私か一番だね」


そう言うと俺に服を渡してきた。着替えてこいということだろう。さてときせかえ人形とかすか。俺は更衣室に入り、着替えていると、かなえがなぜか隙間から見てた。


「おい、着替えられないだろう。下着見れれるとか恥ずかしいんだが」


「大丈夫よ。私は気にしないわ。そして夜のおかずにするわ」


俺が気にするんだよ。夜のおかずって女子が言っちゃ行けない言葉だろう。俺を見てナニをするつもりだ。家に入れたら盗聴機とかしかけそうだな。家に入れるのはやめておこう。もしかしたらもうすでにGPSを仕掛けられてるかもしれないからあとで確認しておくか。


「なにやってるんですか織田さん。変態もここまで来ると末期ですよ」


「なに言っているのかしら?正弘くんの裸は貴重なのよ」


普通は男がいう方だろ。だが美少女がそれを言っても犯罪チックに聞こえないのだから不思議なものだ。これが男女の差か。女尊男卑ってこいうことをいうんだな。


「とりあえずそのカメラをしまいましょうね。あっちで服を選らんでください!」


そう言って梨花はかなえを引きずって行った。そのとき私のおかずがぁーとか言っていたのは聞こえない振りをした。なんなら関係ない振りをするまである。俺も美少女に裸を見せる変態

だと思われるからな。


改めて俺は梨花の選らんだ服を着た。そしてカーテンを開けると、梨花がはぁーとため息を吐きながらこちらにやってきた。


「あ、着替え終わったんだね。ふむやっぱり私が選らんだのが一番かな。ポイントは上半身に余裕をつけて、下半身を目立たなくさせることだよ」


確かにこれなら下半身は目立たないだろう。夏ニットでピンクベージュで華やかさがでて大人ぽさを出させる。下は黒色で上に視線を集中させる。なかなかいいな。


「気に入ったわ。特に派手じゃないところが」


「あら、なら私の選んだものはもっといいわね」


「いつからいたんだよ。選ぶの早くない?」


「元々目星はつけていたのよ」


そして渡されたの着物だった。なぜに着物?

というかなんでユニクロに売っているだよ。需要ないだろうが。あれか今の流行りは着物なのか?


「ふふ着物は私の趣味よ」


趣味か。要するに着てほしいだけなんだな。まぁ別に着物嫌いじゃないからいいんだが。


「はいこれは眼鏡よ」


準備いいなぁー。これかなえがつけてるやつだよな。女子がつけていたものをつけるとか興奮するんだが。俺は眼鏡を受けとりつけた。これやっぱ度が入っていないんだな。まぁ変装用だし当たり前か。


「んじゃ着替えるわ。覗くなよ」


「大丈夫だよお兄ちゃん。私が監視してるから」


「あら、減るものじゃないものだしいいじゃない」


「減らくても女子に着替えみられるとか恥ずかしいんだよ。かなえだってそうだろう?」


「私は正弘くんならみられても構わないわ」


俺はかなえの裸体を思い浮かべて、ほほが赤くなるのを感じる。梨花からジト目を向けられた。仕方ないだろう。裸を見られてもいいっていわれたらほほが赤くなるに決まっている。それにしても綺麗だったな。特に胸が均整がとれていた。まぁみたことないから実際は分からないが。だが雪穂ほどじゃなくても胸はでかいからな。きっと触り心地もいいのだろう。付き合っているってことはいつかさわるときがくるのだろうか。にやにやが止まらない。


『何で私じゃない胸に興奮してるの?私だけみてればいいのに。あんなのは削ぎおとしやる』


なんか長濱さんが思い浮かんで、かなりヤバイことを言っているんだが。なに長濱さんが思い浮かぶって俺長濱さんのこと好きなの?いや違うなたまたまだろう。




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