第144話
やがてテラスモールに着き俺達は席を取る。にしても視線がすごいな。主に三人に視線が向いてるが、まぁこれだけの美少女が揃ってればそうなるか。何人かの女子の視線も感じる。同世代から見ても憧れなんだろうか。
「おすすめってなに~」
「魚介つけ麺だな」
雪穂全く視線を気にしてないようだ。慣れているんだろうな。他の二人も気にしてない。もうちょい視線に敏感になった方がいいと思うぞ。、ストカーとか出てきたら気付かないし。
「それじゃーそれにしよう~」
「私も同じのにするわ」
「私も同じのにしよう」
「みんな一緒か、じゃー並んでくるか」
今は昼時なだけあって混んでいる。人気なのもあるが。六号線の系列店が閉まってここが開いた。だこら近くの人はしまった店の変わりにここのラーメン屋に行く人が多い。ここは冨田系列の店で人気がものすごいある。まぁ冨田自体がよ時間待ちで整理券をもらうっていうくらいの人気ぷりだからな。
俺達は列に並ぶと、各々携帯をいじり始めた。恐らくラインの返信でも返してるんだろう。俺はラインをする相手がいないので携帯ゲームをし始める。いいよねユニゾンエアー。るんの普段見ない服装が見れていいわ。お、るんが出た。これは足が出ていてなかなか可愛い。
一曲終わらすと、雪穂が話しかけてきた。
「ねぇー何をやってるの~」
「リズムゲームだな」
「へぇーアイドルのリズムゲームか~。私もやってみようかな~」
まさか雪穂がこういったゲームに興味を持つとはな。ゲーム自体やらなそうなんだが。だがはまりやすそうだ。このゲームは櫻坂のメンバーを使ったストーリーもあるし、物語が好きな人は好きだろう。
「ダウンロードっと~」
雪穂はどうやらダウンロードしてくれたらしい。これでユニゾンエアーの話ができれば最高だろう。そしていつか櫻坂のライフに一緒に行きたいものだ。いっつもぼっちで行っているからな。やはりライブは誰かと感動を共有したくなるものだ。しかもユニゾンエアーはライブ映像なのである程度どいう感じなのが分かるのも大きい。
番が回ってきたので注文をすると呼びベルをもらい、自分達の席に戻った。かなえはツウィターの更新をしており、つけ麺楽しみとツウィートしている。俺の画像付きで。いつ撮ったんだよ。少なからず俺のことをよくなく思ってるやつもファンにはいるが、学校まで襲撃に来ないよね?学校から帰る途中に後ろから刺されるとやだよ。
ちなみに俺がかなえのツウィターを知っている理由だが、俺のアカウントを見てフォローをしてきたからフォローしたらかなえだったのだ。それでDMでチェックよろしくお願いするわといわれ見るようになったのだ。ちなみにリプはしてない。ファンが怖いからだ。そこ小心者とか言うな、勝ち恋勢にDMで脅迫されたことないから分からないだろ。俺達の呼び出しベルが鳴ったのでつけ麺を取りに行った。
「ちっリア充目が、呪ってやる」
なんか店員に舌打ちされたんだが。まぁ呪われても呪詛返しできるから問題ないが。俺たちは自分達の席座りいただきますと言って食べ始めた。
「うーんやっぱりここのつけ麺は別格ね」
「魚介が染みていて美味しいよ~」
「お兄ちゃんが選ぶところはやっぱり外れが少ないよね」
「そりゃ週一回食べてるからな。あと俺の食べてるシーンを撮って投稿するなかなえ」
「なに言ってるのかしら?こんなに幸せさウニ食べてる正弘くんをファンと共有しないなんて勿体ないわ」
「ファンから投稿する度に脅迫文が届くんだよ」
「そのアカウント教えてもらえるかしら?ブロックするわ」
「そうしたら今度は身元がばれかれないこら却下だ。梨花達に被害がくるかもしれないしな」
相手は言葉の通じない相手だ。いつ逆上するか分からん。それだけガチ恋勢は危険なのだ。しかも推しのためとか思っているから始末に終えない。まぁ大体のガチ恋勢はなにもしてこないが、一部の批判をしてる連中は何をしてくるか分からないからな。
「分かったわ」
「お兄ちゃんいじめられないよね?」
「そりゃ分からないな。ガチ恋勢が学校にもいるだろうし。まぁだけど持てない奴らだと思うからちくればんとかなるだろう」
実際のところガチ恋勢は学校でかなえと話してる分多いだろう。だがガチになるのはモテない奴らが多い。モテるやつはそんなての届かない存在より手の届く存在で彼女を作るからな。
「いじめられたら助けるから、問題ないわ」
「貴方のせいでこうなってるんでしょ!」
「そうだよ~。脅迫して付きわなければこんなことにはならなかったでしょ~」
梨花と雪穂が怒る気持ちも分かるが、少し落ち着け痴話喧嘩だと周りに見られてるから。まるでハーレムを築いてるように思われてる。俺は一人の女子しか愛さないぞ。
「付き合うのに手段を選んでられなかったのよ」
なんでだ?かなえが付き合ってといえば俺は素直に付き合っただろう。それだけかなえは美少女で優しく気遣いができる。それとも焦る理由があったのか?
「なんで脅したんだ?」
「余談を許さない状況だったのよ。正弘くん好きな人いたしね」
まじか、俺好きな人いたんだ。だが俺はそれを忘れている。てことはそんなに大切じゃなかったてことじゃないのか。だがこころのおくそこで大切だろと聞こえた気がした。
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