第126話

俺は携帯をいじりながら美海との思いてを見返していると、ほっぺたを突っつかれた。俺はそちらの方を見るとかなえが微笑んで、俺のほっぺたをツンツンしていた。萌えたわ。だか平静を装って俺はかなえに話しかける。


「なんだいきなり」


「ほっぺたを突っついてみたくなったのよ。たまにあるでしょいたずらしてみたいって」


まぁあるっちゃあるが。きゅうに美海のほっぺたを突っつきたくなることがある。素肌に触れたいんだよ。あの透明感のある肌にな。ほっぺも柔らかそうだし。かなえにたいしては思っていないぞ。


「はいこれプリクラよ。大事にしてくれると嬉しいわ」


机のどっかにしまっておくか。携帯に貼るわけにはいかないし。かなえは嬉しそうに携帯に貼っているが。俺はプリクラをみると、ラブラブずっと一緒だよとか書かれてた。やたらハートマークが多く恥ずかしくないのかと感じた。それにラブラブって俺はかなえを好きじゃないんだが。


「それじゃアニメイトに行きましょう。私も東京レイヴンズをみてるのよ。俺の青春ラブコメは間違っているも読むわ」


まぁストーカーなら俺が読んでいる小説も分かるか。だが会話は無理に合わせなくていいから楽だ。罰ゲームから始まる恋も読んでいるだろう。付き合ってるなら相性はいいのだろう。だが俺は美海か好きだから相性とか関係ない。


「ふふこのプリクラは宝物だわ。最初に一緒に初めて撮った写真だもの。これからもたくさん二人で撮るわ」


自撮りか、いい匂いが漂ってくるから理性が持つか分からないんだが。美海ともまだ自撮りは撮ったことがない。できれば美海と最初の地鶏を撮りたいんだが。


「宝物ね、俺は机にしまっておくが」


「ふふ机に飾ってもいいのよ」


「それは遠慮させてもらう。美海にばれたくないからな」


「じゃーこの動画をばらすわよ」


それはずるいだろ。強制的に飾れって言っているようなものじゃないか。机の隅に飾っておくか。ちなみに机のど真ん中には美海とのチェキやプリクラを飾っている。


「はぁー分かったよ。飾らせてもらうわ」


あの動画を持っている以上俺はかなえに逆らえないのだろう。元々は俺が脅されてあんなことをしなければ良かったことだ。はぁーこれからも脅され続けられると思うと気が滅入る。


「この後はどこに行くんだ?」


「本当は今から秋葉に行きたいのだけれど、今から行ってもたいして見れないから、ゲーセンにあるアニメイトに行きましょう」


アニメイトか、鬼滅の刃のグッツがあればいいんだけど、しのぶのとか欲しいし。だがかなえがそれに嫉妬して買うなと言う可能性もあるんだよな。そしたら死活問題だ。アニメのグッツを買えないとか、趣味を満喫できない。


アニメイトに着くと、様々な人からの視線を感じる。これは美海と一緒にいたときと同じ視線だ。恐らく嫉妬してるのだろう。だが今の俺はそれなりのイケメンになっているのでナンパするようなやつはいない。女子からの羨望の眼差しも感じる。


さてとしのぶグッツはあったが、ランダムに入っているのが多い。お金には今は余裕あるし大人買いでもするか。俺はかごに大量のバッチを入れた。


「そういえばかなえは何を買いにきたんだ?」


「正弘くんの小説の罰ゲームから始まる恋の最新刊ですよ。アニメイトじゃなきゃ売ってないので、後は鬼滅の刃のしのぶさんのグッツとかですね」


あれ嫉妬しないのか?その喋り方ももしかしてしのぶを真似してか。俺がしのぶを好きなのを知って真似したのか。雰囲気が似てると思ったわ。しかも自然だから元々こいう素質もあったんだろう。


「ランダムのが多いよな。まぁかなえには関係ないだろうか」


お金持ってるし。でるまで買えばいいんたから。かなえは大量のグッツをかごの中に入れた。大人買いだな。どんだけ買うんだよ。かごいっぱいじゃん。


「もうひとつかご持ってもらってもいいですか?」


「いいぞ、ってどんだけ買うつもりだよ。大体のものいっせと買ってるんじゃん」


「そのくらい買えば当たりますからね」


確かにそれだけ買えば当たるが。買いすぎだろ。しのぶのクリアファイルも買うのか。俺も買うか。俺達は会計をしてアニメイトを出た。

さて次をなにするか。ゲーセンてリズムゲームでもやるか。


「リズムゲームやってもいいか?」


「いいですよ。それじゃ勝負をしましょう。勝ったら何でも言うこと聞くっていう。あ、別れるというのは無しですよ」


「ああいいぞ。俺はリズムゲームは得意だからな。そう簡単に負けないぞ」


まぁ大体ぼっちでゲーセンに来てランキングで競うだけだけど。それでも俺は上位を取ったことかあるかる負ける気がしないが。ぼっちとはリズムゲームとか集中するものが得意なのだ。なぜかって?それは普段誰とも話さないから誰にも邪魔されずひとつのことに没頭できるから集中力が増すのだ。


俺はあるゲームの前に立つと、手袋をして準備をする。かなえも準備ができたようだ。ふっ元ぼっちの実力を見せてやる。曲は二人セゾンだ。櫻坂の曲でリズムが取りやすく、なおかつ好きな曲なので負ける気がしない。


かなえは俺の選曲を確認したからか、櫻坂の誰がその鐘をならすのかを入れた。その曲もいいよな。特にソロダンスのところのゆいぽんがすきだ。圧倒的な表現力で、見応えがある。


曲が流れ始めたんで集中してやるか。俺は深呼吸をして集中力を高めボタンを押し始めた。










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