第118話

アニメイトを出ると次どこに行こうかとぶらぶらしながら話していた。


「ゲーセンに行かない?」


「ケーセンか、俺のUFOキャッチャーの腕を見せてやるよ」


「へぇー隆元くんってUFOキャッチャー得意なんだ」


「お陰で家にはぬいぐるみやフィギアが溢れている」


一番あるのはアニメ関係だ。しのぶのフィギアとかめっちゃ気合いをいれて取った。だってしのぶが取ってとこっちを見てくるから取りたくなるんだよ。


「あっあったよ」


さきはゲーセンを見つけたみたいだ。俺たちゲーセンの中に入り欲しいものがないかUFOキャッチャーを見て回った。


「あ、あれ欲しいな」


俺は先の見ている方向を見るとスターマンのぬいぐるみが置いてあった。あー横浜スタジアムが近いからDena関係のグッツが置いてあるのか。


「あれはスターマンと言ってなDenaのマスコットキャラクターなんだ。恐らく着ぐるみも今日見れるぞ」


「へぇーあんなに可愛いマスコットがいるんだね」


とりあえずとるか。丸っこいから左にずらしすか。俺は100円だまを入れてまず出口にに近づけた。そのあとワッカの部分にアームを入れて二回で取れた。


「ほらこれスターマンだぞ」


すると愛しそうに抱き締めながらさきはありがとうと言った。そのぬいぐるみがが羨ましい。胸の感触を味わえるなんて。


「今度はプリクラを取ろう」


さきと渚とは撮ったことあるが、二人きりは始めてだな。


「そうだな。噂によるとカップルていう選択があるらしいが、本当なのか?」


「本当だよ。じゃーそれにしてみる?」


ちなみみに噂を知ったのはたまたまあるいてたときにカップルがそれを撮りたいと言ったのが聞こえたからだ。


「そうだなカップルだから多少過激でも問題ないな」


俺たちはプリクラコーナーに着くと、中に入りお金を入れてカップルというのを選択した。


『じゃーまずは後ろから抱き締めて』


ふむ最初はそこまでじゃないんだな。俺は後ろからさきに抱きつき、頭を撫でながら好きだと耳元で呟いた。するとさきは顔を真っ赤に染めて恥ずかしいよぉーと小声で言っている。


するとぱしゃっと写真が撮られ、次の指示を待つ。


『キスをして愛情を確かめよう』


まじか何気にこれが初キスだったりする。緊張してきた。だがさきは目をつぶって俺が来るのを待っている。だが俺は臆病なのでほほにキスをした。


その瞬間をプリクラは撮った。それからはハートマークを作ったり、横から抱き締めたりした。


そして落書きタイムである。俺たちはそるぞれ落書きをし始める。


ラブラブと書いてどんなことがあっても愛してると書いた。後はハートマークなどを書いた。


さきはずっと一緒だよ。亡くなっても君を愛し続けると恥ずかしいことを書いていた。俺も大概だが。


「はい隆元くん。私たちはいつまでも一緒だよ」


感動して泣きそうだわ。少しでも長く生きられるように頑張るか。


「ああ、卒業式までは生きてみせるさ」


「約束だよ。それだ第二ボタンちょうだいね」


俺たちはそれから横浜スタジアムに向かった。

今注目の選手は今永だ。今日の先発ピッチャーだ。この間はノーヒットノーランをやった。


俺たちは外野席に座ると熱気がすごかった。


「すごい熱気だね。これがスポーツなんだ」


まぁ初めてくるやつは驚くよなでも慣れてくると楽しくなってくるんだよな。知らないやつとハイタッチをしたり一心同体になる。


「お、始まるみたいだな」


簡単に三者凡退にとって横浜の攻撃が始まった。すると横浜の攻撃で応援歌流れ皆楽しそうに声を出しながら応援をする。


「楽しそうだね」


「外野席のチケットを取るやつは大体これ目当てだからな」


俺とさきも応援をする。歌詞覚えてないが、適当に手を叩きながらすると行きなり先頭打者ホームランで先制する。すると応援歌が流れて俺たちはタオルを振り回す。ああ、誰かと楽しさを共有するのって楽しいな。



結局試合は4-0で勝利して今は帰路についている。電車の中は満員でさきが痴漢をされないようにドア側で壁ドンみたいな形になった。


「今日は楽しかったよ。今まで知れなかったことをたくさん経験できたよ」


「それならよかった。うっ」


俺は急に倒れて胃を押さえる。


「隆元くん!しっかりして今救急車呼ぶからね」


するとさきは病院に電話をかける。今は横浜だ近くの病院に搬送されるのか。俺は朧気な意識でそう思った。


目を開けると薬品の匂いがする。病院か、なんとか一命は取り留めたみたいだな。


俺は近くに寝ていたさきの頭を撫でる。もう死ぬのも遅くはないかもしれない。声はでないし。せめて遺書は残しておこう。俺は近くの紙の裏に印税遺産はすべてさきに相続させると震える手でなんとか書いた。


「んぅー隆元くん!目覚めたんだね。今ナースコールするね」


するとすぐに医者が入ってきた。


「心して聞いてください。隆元くんの寿命は一週間です」


やっぱりそんなものか。俺は近くの紙に通っていた病院に移して欲しいと書いた。するとその紙と遺産相続の紙を医者が見つけ分かりましたと言った。



それから俺はすぐに救急車で通っていた病院に着いた。それから六日経ち今日が命日だ。


ベッドで腕しか上がらないのでやることがなかったが、俺は遺書を書くことにした。遺書と言ってもさきへの手紙だが。


「隆元くんきたよ」 


遺書を書き終わったタイミングでさきと渚がきた。俺は筆談で挨拶をする。


『よう、これ俺からの手紙だ。受け取ってくれ』


それをさきは読むと涙を流した。


「隆元くんまた生まれ変わったらまた会ってまた付き合おうって本当?」


嗚咽混じりにさきがそう言った。


『ああ、本当だ。生まれ変わっても俺はさきを愛している』


そこで俺の意識は飛びそうになる。慌てて渚がナースコールを押した。さきは手を握り俺は朧気の意識のなかマスクをはずした。


「また会おう。どんなにはなれていても俺はさき一筋だからな」


すると涙でぐちゃぐちゃになった顔になりながらも笑顔で


「うん私も一生隆元くんを愛してるよまた会って今度は結婚しようね」


その言葉を俺は聞き意識がなくなった。




俺は毛利隆元だ。友達ができず、教師に哀れがれて青春代行というサイトを進められた。別にいいだろう友達なんかいなくても、一人のほうが色々できるし。だが青春をしてみたいという気持ちはある。そりゃ思春期真っ最中だからね。てことで俺はこのサイトを登録した。


俺は女子をみながら結構レベル高いなと感心した。そのなかで一人の女性がめに入った。懐かしいような嬉しいようなそんな気持ちで心は高騰していた。他は二十代とか十代なのにその女性を選択しろと心の奥底で訴えてたのでこの女性を選択した。


土曜日遂にこの時がやってきた。女子とデートをするなんて初めてだから緊張する。


するとひときわ目立つ美人の女性がやってきた。


「隆元くんやっと会えたよ」


俺はなんのことだが分からなかった。だが口は勝手に動いた。


「会いに来たぞさき」


そしてキスをされたのだった。


そこで舞台が終わり涙を流しているものもいた。よかったねさきちゃんと感情移入をしているものもいる。


「細かいところが気になるかたは小説を買ってください。きっともっと感動することでしょう」


俺は頭を下げてこの舞台は満開の拍手で幕を閉じた。




すみません昨日の昼に投稿するのを忘れていたのでこの時間になりました。




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