第116話

今日はさきとのデートだ。放課後デートはしたことがあるが、一日私服出回るデートは彼女ができてからは始めてだ。楽しみすぎて四十分前にきてしまった。


何しよう。持ってきた小説でも読むか。俺は鞄から小説を取り出し読み始める。罰ゲームから始まる恋という最近刊行された小説だ。最初は罰ゲームて付き合うことになったのに段々瑠璃が希堂に引かれていくのが面白い。いろんなイベントも起こるし。読み始めて少し経つとさきが白いワンピースの清楚な格好で来た。


可愛すぎる。周辺の人が芸能人じゃないかと騒ぎ立てる。だがさきは意にもかいさず俺のほうへ向かう。めちゃくちゃ俺が注目を浴びちゃっているよ。大体が俺ひ嫉妬した視線を向けてくる。


「やぁ君可愛いね僕とどっか行かない?」


10人中9人がイケメンと呼ぶであろう人物がさきにナンパした。



あのイケメンは俺とさきが付き合っていることを言ってキスを俺からすると怒り狂って俺を殴りそうになってきたが、それを先読みし相手の壊に入り大切な所を蹴ると悶絶したのでその間にさきの手を握り逃げてきた。


「隆元くんやっぱり強いね。筋肉とかあるのかな?」


「一応トレーニングしてるからあるぞ」


「触ってみてもいい?」


俺はいいぞというと服をたくしあげて腹筋を見せた。するとさきは腹筋を撫でて固いねと言った。むず痒いな。しばらく触ったあと満足そうに手を離した。俺は腹筋を触られるのが気持ちよくて思わず手を離されたときにあっという顔をしてしまった。


だがさきは気づいていないようだったのでよかった。


俺たちは手を繋ぎデートを再開した。


「どこ行こうか?」


「そうだな秋葉はこの間行ったし、県外にでて横浜でも行くか」


「いいね横浜、夜に野球でも観る?」


俺の趣味は知ってるみたいだな。まぁプロフィール欄に書いてあるからそれをチェックしたんだろうが。今は青春代行関係なく付き合ってるから知って貰えてよかったと思っているが。


俺たちは柏で待ち合わせ和したので柏駅で電車に乗って乗り換えて横浜についた。つく間はいろんなアニメの話をした。話をした中のひとつのソードーアートオンラインに興味をもったらしい。巻数が多いから俺が貸すってことになった。


「んー横浜中華街でなにか食べよう」


「そうだな食べ放題よりも一品がいいよな。俺は麻婆豆腐が食べたいんだが、どうだ?」


「いいよー麻婆豆腐の美味しい店を探してみよっか」


俺たちは互いに携帯をいじりながら美味しい店を探していると、さきがすぐに見つけたので、俺たちはその店に向かった。


「中華料理って美味しいよね」


「ああそうだな。いつか中国に行って本場の味を楽しみたいものだ」


まぁお医者さんが了承してくれるか分からないが。俺の余命はもうあと少しだ。いつ死んでもおかしくない。本当は卒業式までは生きたいが厳しいだろう。隣を府と見ると不思議そうな顔でさきが不思議そうな顔で俺を見ている。近衛かおを俺は涙で濡らしてほしくないな。いつまでも笑顔でいてほしい。


「そうだ卒業したら行こうよ」


あえて長生きしてもらうために目標を決めて言っているのだろう。その気遣いで涙が出そうだ。


「ああ、そうだな。初の海外旅行はさきと行きたいな」


「だから長生きしてね。できるだけたくさんの思い出を作ろう!」


「そうだな、やれるだけのことはやって見せるさ」


「あ、そういえば軽井沢での別荘の大きさには驚いたよ」


「そうかもっと立派な別荘はあったと思うが」


「いや普通の家をイメージしてたんだけど広い庭までついていて、中は暖炉があったし、まるでゆっかーの別荘みたいだったよ」


あそこまでさすがにお金持ちじゃないが。気に入ってくれたらよかったあの別荘もさきの相続する遺産にいれておいたからな。て言うかほとんどさきに渡すんだが。俺の親戚は親が付き合いをしてないお陰で疎遠だし。


「風立ちぬのモデルになったホテルもすごかったよね。まるで大正時代にタイムスリップしたみたいだったよ」


「料理も美味しかったしな。物語のなかにいる感じがしてよかったわ。やっぱ聖地巡礼は最高だよな」


できれば泊まりたかったが、もう行けないだろう。余命的に。来世は健康的な身体でさきに出会いたいものだ。できれば結婚をしてほしくないが。


「聖地巡礼かー。たしか声優も好きだったんだよね?私今養成所に通っているんだ」


まじか、さきの声優とか絶対に似合うだろう。声優として出演しているところを見れないのが残念だ。さきのルックスはアイドルにだって負けないから声優になれれば間違いなく人気声優になれるだろう。


「演技してるとこ見たかったな」


「今度エキストラで女子生徒A役に出るから見てよ。罰ゲームから始まる恋ってやつなんだけど」


「さっきまで読んでいた本だな。それにてるのか楽しみだな」


また生きたい理由ができてしまった。だが増やすことによって長生きできるかもしれない。それにしても本当に楽しみだ目の前で聞いている声がアニメで見れるんだからな。


声優は若いうちはいいが年を取るとなかなか役をもらえなくなるが、さきなら問題ないだろう声も可愛いし。タレントせいがある。万能型といえばいいか。オーラもあるしな。何人かのやつは後ろを振り向いて見惚れて彼女にほほをつねられてるし。俺は先のかレジであることを誇りであるように思った。


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