第79話

俺はあれからみーちゃんとも連絡先を交換して内心小躍りしながら店をでた。まさか現役のアイドルの連絡先をゲットしたなんてラノベ作家仲間かましったら発狂するだろうな。あの人たち美少女とか好きだし。


「まさか菅井の姉があのゆっかーだとはな。今年一の驚きだわ」


「誰にも言ってないからね~。正弘くんなら言ってもいいかと思っただけだよ~。タイミング的にもよかったし」


「誰にもいわないでおくわ」


俺たちは今浅間神社に向かっている。あそこは新政府軍が御旗を立てて新撰組を包囲したところでもある。ちなみに創建は江戸時代だから結構神社にしては新しい。まぁ浅間神社時代は全国にあるからな。


「着いたよ~。あの山みたいのはなにかな~」


「ああ、あれは富士山に行けない人のために富士山に見立てた山だ。昔の人はあれに上って六根清浄を唱えながら登ったらしい」


「へーよく知ってるね~」


「ちなみに登山碑が頂上にあるらしいぞ」


「へぇーそうなんだ~」


「んじゃ次行くか」


流山キッコーマンでも行こうと思ったがあそことくに面白いものもないし、平和台の方にも戻って赤城神社に行くことにした。あそこなら見るものはそれなりにあるからな。


「少し歩くぞ」


「うんいいよ~」


俺たちは赤城神社に向かった。その間俺と菅井は高校の日常での話をしていた。まぁ俺は特に話すようなことないから菅井の日常を聞いているだけたが。


「久しぶりにこんなに学校のことを話したよ~」


「俺も学校の話を聞くのは新鮮だったな。友達は学内の人しかいないし」


すると赤城神社に着いた。ちなみにこの神社は鎌倉時代にできた結構古い神社だ。流山発祥の地でもある。赤城山から土が流れてきてそれが流山発祥だといわれている。


「ねぇーあのしめ縄って手作りなのかな~」


「あのしめ縄は手作りだぞ。10月に地域の人で作ってるらしい」 


すると菅井はしめ縄を見つめる。あんなぶっといの作るなんてすごいねと顔をしている。まぁ分からなくはないがというかどうやってあれ持ち上げてるんだ。あれ相当重そうだし。一年ごとに作るなんて大変だよなー。


「一年ごとってことはあれ結構新しいんだね。古いのはどうやって処理してるのかな?」


「たぶん神社で焼いているんじゃないか。一応神聖なものだし」


まぁ焼くのに相当時間がかかるだろうが。あんなにぶっといし。菅井は今日はもう帰ろっかと言った。まぁもう行くところはないしな。半日あればある程度回れる距離だし。


「んじゃ平和台駅向かうか」


「正弘くんの高校の最寄りの駅だね」


「そうだぞじゃー行くぞ」


俺たちは平和台に向かった。俺は疑問に思ったことがある。菅井の頭のよさだったら東葛よりも上の学校に行けたんじゃないかと。県立千葉だったり都内のトップ校に受かるほど実力がある。俺は竜山高校がギリギリだか。だが美海と同じ大学に行くために今から猛勉強しなくてはならない。


「菅井はなんで東葛にしたんだ?」


「んー近いからだよ~」


思ったより単純な理由だった。もっと自由だからだとか、制服がないとかだと思ったわ。いや制服がないのはプラスにならないな。制服がないのはプラスにならないな。制服ディズニーという言葉があるくらい女子は制服を特別視してるし。まぁ俺も制服は特別だと思っているが。


「ゆっかーも千葉県内の高校なのか?」


「いや、学習院女子だよ」


あのお金持ちが多い学校が。菅井の家もお金持ちなんだな。別荘とか持っているって言っていいたな。美海も軽井沢に持っているって言っていた。お金持ちは軽井沢に別荘を持つものなのだろうか?お金持ちの証してきな。俺も将来余裕ができたら小さいのでいいから別荘がほしいな。


「名門なんだな。菅井は小学受験しなかったのか?」


「うん私の同い年の仲がいい子はみんな公立の小学校に行ってたからね~。親にお願いして公立にしたんだ~。まぁ中学受験は回避できなかったんたけどね~」


東葛の中学受験に受かったのか。まぁ驚きはないが。菅井の頭なら県立千葉も余裕だろう。それにしてもゆっかーはあんなに天然なのに菅井は全然そんな気がしないな。やっぱ姉妹でもにないものなのか。ゆっかーは賢くはないし。


「平和台に着いたな」


「そうだね~。今日は色々知れて楽しかったよ~。やっぱり知識が増えるっていいね~」


ゆっかーとの違いは飽くなき好奇心と知識にたいする貪欲な姿勢か。ゆっかーは知識にはそこまで貪欲じゃないし。まぁ新しいことにチャレンジしようとする姿勢は互いに似ているが。だが今日分かったことたが菅井は伝統や歴史にも興味を持っているタイプだ。つまり古いものも好きってことなんだろう。ゆっかーはどうか知らないが。


「それは同感だ。電車が来し乗るか」


俺たちは流鉄に乗り流れてくる声優の声を楽しみながら今度ここに行こうよと話し合っていた。流鉄駅の近くの観光スポットに行くのもいいかもしれない。


そんなことを話しているとあっという間に馬橋駅に着いた。俺たち流鉄を降りた。


「今日は楽しかったよ~。またデートしようね~。今度会うのは文化祭だね~」


「ああ、俺も楽しかったぞ。知識を披露しても嫌がんなかったし」


「嫌がるはずないでしょ~知識は知っていて特なんだし~」 


いや普通の女子は雑学とか嫌がるぞ。マウスプレイニングだとか言って。女子は知識とかあまり興味ないからな。まぁ女子に知識をひけらかすのが始めてだから推測だけど。でもネットで良く聞くから確かだと思う。まぁ頭がいい子は普通に当てはんまないが。東大の女子とか美海とかは俺よりも知識を持っているし。どこから仕入れているのか謎の知識を持っていたりするからな賢い人は。


「菅井が楽しんでもらえたならいいが。じゃあな、また文化祭でな」


「じゃあね~」


俺と菅井は改札の前で別れた。俺も家に帰るか。その前にパンでも買って帰ろう。甘いやつを。俺は近くのパン屋でチョコのパンを買った。ちなみにこれは明日の昼ようだ。梨香は明日は出掛けると言っていたから自分で料理するのは面倒だからな。ちなみに梨香が出掛ける相手は男ではなく女子だ。まぁそもそも梨香は打ち上げ以外で男と出掛けたりはしないんだが。理由は不明だが。俺は家に向かった。

















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