第77話

俺がそう言うと、菅井は冷めないうちに食べないと料理に失礼だよねと言って、いただきまさと言って食べ始めた。すると松永は厨房に行った。


俺も食べ始める。トロトロて美味しい。さすが千円以上するだけはある。店の外観だけではなく料理まで美味しいとはここに有名人が来るだけはある。いつか美海とも来たいな。


「うーん美味しいね~。デートにはぴったりのお店だよ~」


そう言って黙々と食べ始めた。


「庭の眺めも良いし、料理も美味しいまさに完璧だな」


「お褒めに預かり光栄よ」


「おう松永、あれなんでエプロンはずしてんだ?」


「店が落ち着いたからよ。元々私はバイトじゃなくてお手伝いなのよ」


へぇーこの店松永の親御さんの店なのか。良いところに店を開いたな。元々所有してたの買ったのかどっちなんだろう?買ったのなら相当な額がするだろう。文化遺産になっているし。恐らく元々所有していて改装した感じだろうな。


「んで暇になったから喋りに来たってことか」


「そいうことね、たまには悟志くん以外の男子としゃべるのもいいかなと思ったのよ」


たしかに森田以外の男としゃべっているところはほとんどみない。他クラスの人がしゃべりかけても冷たい対応をしている。たぶん男嫌いというより下心が満載なのがいやなのだろう。それに比べて俺は美海が好きだからそういったことはないと踏んでだろう。


「俺は面白い話しとかできないぞ」


「大丈夫よそんなこと求めてないわ」


ちなみに菅井はこっち関せずもくもくとカレーを食べている。菅井は美味しいものを食べると無言になるのか。まぁ菅井が松永のいることに気付いたらめんどくさいことになるからいいんだが。


「櫻坂は好きかしら?」


「好きだぞ。推しメンはるんだ」


「私と同じじゃない。あのルックスと小柄なのにダイナミックなダンス最高よね」


「ああ、そうだな。ダンスしてるときの表情も最高だ。ダンスによって笑顔をみせたり、嗜虐的な笑みをみせたり最高だよな」


「貴方分かっているわね。ここまで私話が合う人がいなかったわ。男は下心満載だし女の子は好きな人がいないし。好きなことが話せるってこんなに幸せな気分になるのね」


俺達はそれから櫻坂に着いて暑く語り合っていた。俺はカレーを食べながら。すると菅井かごちそうさまと言って食べ終わり、仲良く松永と話しているのを菅井が見て嫉妬したのか頬を膨らませてる。


「松永の好きな人は森田だぞ。なに嫉妬してるんだ?」


「知ってるよそんなこと。正弘くんだって長濱さんと誰かと付き合っている男でも楽しく話してたら嫉妬するてしょそれと同じだよ」


んなことあるわけないだろう。相手は好きじゃないんだろ?だが俺は想像をしてみる彼女がいるやつと美海が楽しく話しているところを。、、、、確かに胸がムカムカするな。菅井の言ってた通りだ。


「分かったが、俺と菅井は付き合っていないだろう?」


「うーそうだけど。今日は私とデートしてるんだから私だけを見てよ~」


「はぁー分かったカレーも食べ終わったし、みりんのバターケーキを持ってきくれるように頼んでくれないか?」


「分かったわ、後ここの上にある部屋はみれるからおすすめよ。是非見に行ってちょうだい」


上の部屋を見れるのか、それは楽しみだ。こんだけレトロな雰囲気がでてる店だきっと上もおしゃれなんだろう。カメラをもってきてないのが残念だな。まぁ学校にいっていたから持ってた方かおかしいのだが。


松永は菅井の顔をチラッとみてこの場を去った。恐らくデートを邪魔しないためだろう。だが菅井はジト目を俺に向けている。なぜだ松永は去っていたはずだろ?


「なに、松永さんの足を眺めているの?」


なんでばれてんだよ。菅井の足をみてたわけじゃないのに。それに仕方ないだろ松永の足は俺の理想のちょっとムッチリした足なんだから。ムッチリだが別に太いってわけではない。平均より少し太い程度だ。それに足はスベスベそうだし。見るのは男の性みたいなものだ。


「そんなに見たいなら私の太ももでみていいんだよ」


「いや、なんで本人気付かれながらみないといけないんだよ。恥ずかしいだろ」


気付いてなくて自然体の足だからいいんだろ。合えてみてと足を向けられても自然な足の動きを見えない。足の筋肉とかが動いていたり、少しだけ見える太ももを観察するのがいいんだろう。


「女の子はね視線に敏感なんだよ。だからみられているのは気付いてると思うけどね」


なんだと、テコとは名前も知らない女子に変態という烙印を押されているってことか。これからはチラッとだけみよう。見ないという選択肢はない。


「だからはい私の足をみて」

 

足をテーブルのしたからだして菅井は足を横に向けた。ふむなかなか陶器のように白く質感があり健康的な足の太さで思わすさわりたくなるようなスベスベそうな足だ。


「どう私の足は?」


「なめ回したくなるほどの見事な足だ」


なんで俺はこんな変態的なことを言っているんだよ!俺には美海という心に決めた大事な人がいるんだぞ。冷静になれひっひっひふー。これ産むときの呼吸だわ。ふぅークールになれ。よし落ち着いた。視線を菅井の顔に移す。すると菅井は顔を真っ赤に染めている。まぁ急になめたいと言ったら怒るよな。


「ふぅーんなめたいほど好きなんだね~。、、、、舐める?」


なんだとあの綺麗な足を舐めれるだと!俺の視線は再び足に向く。いかんいかん俺が舐めるのは美海のだけだ。いやこんなことを美海に言っら軽蔑すような視線を向けられそうだが。後頬を赤く染めながらベロをペロッとやらないで色気がでてエロイから。


「舐めないわ。そんなことしたら美海に嫌われる」


俺は必死に自分の理性を総動員して耐えた。ちなみに俺の理想の足は美海のだ。美海ほど健康的で少しムッチリしていて、スベスベそうで柔らかそうな足を俺は知らない。まずあったら足を見ちゃうほどだ。だけどそれもばれてる可能性があるってことだよな。でもなにも言ってこないってことはみてもいいってことだよな。ならもっと見ちゃおう。俺の変態度が増した瞬間だった。













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