第46話

久々に着たな千葉駅。写真撮っておこう。俺は梨香にたのみ八幡がいたシーンを再現して撮った。まじで、コスプレしてくればよかったかもな。


「お兄ちゃんどこ行くの?」


「京成千葉に行くぞ。映画館だが、さっき見たばっかしだから中は入らないで、外観だけ写真を撮る」


京成千葉は近くなのですぐに着いた。ここが八幡がダブルデートした場所か、映画館はあまり込み合ってなさそうだ。やっぱり千葉駅は廃れているのだろうか。もっと県外の人も呼べるようにすればきっと千葉の魅力に取りつかれるだろう。千葉駅はなんでも揃えることができるし、美味しいラーメンがあったりする。とりあえず写真をパシャリと撮る。後はこれで一通り来たし、アニメイトに行くか。


「親父アニメイト行くぞ」


親父は待ってましたとばかりの満面の笑みを携えて、アニメイトに向かった。親父よ嬉しいのは分かるがさっきの笑顔は気持ち悪かったぞ。

梨香とか少し引いてるし。気持ちは分からないでもないが。好きなラノベを久々に買えてグッツも揃えられるからな。元々コミケに行くぐらいかなりのオタクだからな親父は。なのにモテるというオタクの風情にもおけないが。


俺達はアニメイトに着くと、早速親父は1人でアニメグッツのコーナーに行った。俺は梨香におすすめの俺の青春ラブコメは間違っているを進めた。アニメ見る前に1巻でも読んでおいた方がいいからな。貸せばいいんじゃないかって?梨香は基本的にものの貸し借りをしたくないタイプなんだ。だから買うしかない。


「イラスト男の一目が腐っているね。まるで小学校の頃のお兄ちゃんみたい」


おい確かに腐ってはいたが、今は大分ましになっただろう。梨香隣を歩くと、奇特な視線を浴びて目立つから意地で治したが。あの頃はよくゾンビだといわれて避けられていたな。まぁそのときから友達がいなかった。結局治っても性格までは変わらなかったから高校まで友達はできなかったが。


次はグッツコーナに行くと、親父がソードアート・オンラインオンラインの明日菜のグッツを大量にかごにいれていた。親父アニメになると、吟味しないんだな。まぁオタクのひとつの特徴みたいなものだしな。ちなみ俺の推しはユウキだ。あの病気なのに元気な姿が泣けてくる。


俺は東京レイヴンズの鈴鹿のグッツを見た。これもほしいあれもほしい、ほしいのがたくさんあるわ。やっぱり俺もオタクの特徴をもっていたらしい。気づいたらかごに結構いれていた。こんなじゃアイドルのグッツは買えないがシフト増やしてもらうか。


「お兄ちゃん買いすぎじゃない?」


「いいんだよ、このときのために普段お金使ってないんだから」


俺はバイトのお金にさらにお小遣いまで貰っている。まぁCDがでたら諭吉が何枚も吹っ飛ぶんだけど。握手会とかで。だから普段はあんまりアニメグッツは買わないんだが鈴鹿は別だ。

あのツンデレでさみしがりやなところがたまらない。東京レイヴンズのグッツはあまり出回ってないから買わなきゃ後で後悔するのだ。


「まぁお兄ちゃんのお金だからいいけど、あまり買いすぎると握手会行けなくなるからね」


「まぁその辺は大丈夫だ。推し以外の生写真を売るから」


「そういえばお兄ちゃん大量にCD買っていたね」


「ああ、買ったCDでタワー作ってツウィターに投稿してたな」


あのときはやけにテンションが高かったんだよな。るんの生写真がコンプできて、反響もまあまぁあった。学生なのにそんなに買うなんてきっとお金持ちなんだろうとか。そんだけ推しを愛しているんだねとか、後はお金もっていることにたいして嫉妬のコメントとかもあったな。


「お兄ちゃんあん時テンションやばかったよね」


「そりゃそうだろ、推し生写真をコンプしたんたぞ、むしろこれは自明の理だ」


さてと会計に並ぶか。俺は会計に並んで順番がまわってくると諭吉を一枚使って買った。


親父はまだのようだ。梨香はCDコーナーに行きたいと言ったのでCDコーナーに行く。


「何か買うのか?」


「鬼滅の刃のエンディング曲を聞いていい曲だなて思ったから買うの」

 

あれはしっとりとして他のアニソンとは違うから、普段アニソンを聴かない梨香でも気に入るのだろう。俺も買いたいがさすがにこれ以上出費をするのは不味い。


「じゃー行くぞ」


「はーい」


梨香はCDを取って会計をした。さてそろそろ親父もそろそろ買い終える頃だろう。すると親父かレジに並んでいた。ラノベも数冊入っている。ソードアートオンラインのラノベでも買っているのだろう。


親父は会計を終えると、俺のほうにほくほく顔で来た。


「いやーいい買い物したわ。普段休みも取れないからいい一日になったな」


「そろそろ遅いし、ラーメンでも食べに行こう」


あれから一時間ぐらいアニメイトにいるからそろそろいい時間だ。ラーメン屋は千葉駅に直結している飲食街だ。まぁ分店かどうかは分からないけど。ても美味しいし、分店でも気にしない。


すぐに着くと、俺達は店のなかに入った。すると同じタイミングで女子が入ってきた。珍しいな1人でラーメン屋に来るなんて、これで可愛かったら男としては最高だろう思い横を向くと見知った顔だった。


「美海さん!」


「正弘くん!奇遇だねこんなところて会うなんて」


まさか1人で美海さんがラーメン屋来るなんて、俺の影響か。俺は頬をほこばらせながら美海さんのところに向かった。










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