第42話
入院生活を一週間してとうとう退院することになった。美海さんに初日しか合えないとがっくりしていたが、初日から毎日美海さんは会いに来てくれた。ちなみに細川も目覚めてから一日目にきてくれた。
俺はキャリーケースを持って両親が来るのを待った。暇だしネット小説でも漁るか。俺は面白そうなタイトルをつけてるやつを探して読む。
最近の流行りはファンタジーの転生系だ。特にチート系の能力を持っているやつだ。後はハーレムとかだが。
三十分ぐらい読んでいると親の車が来た。俺は車に近づいて、乗った。
「正弘退院おめでとう。今日は退院祝いに好きなものを食べに行くぞ」
「んじゃラーメンで」
俺は少しも考えず反射的に答えた。ノータイムで答えるって俺はどんだけラーメンが食べたかったんだよ。まぁそれも仕方ないだろう病院食は味は薄いし、こってりしたものが食べたくなるんだよ。そう考えるとよだれがでそうになる。
「お兄ちゃんカップラーメンあんなに食べたじゃん」
隣で梨香が呆れたような顔で言う。カッブラーメンは補助食でしかない。あれじゃ俺のラーメン愛満たされない。食べるならしっかりしたものを食べたい。
「カップラーメンじゃ満足できないんだよ。店ででるラーメンと麺と味が全然違うからな」
「じゃーラーメンでいいな。どこのラーメンにする?」
「車でいくならせっかくだし千葉市まで行かないか?」
「そこに美味しいラーメン屋があるってことなら賛成だ」
俺の父親もラーメン好きだからな未知のラーメンは食べたいのだろう。ちなみに梨香もラーメンは食べる。恐らく俺が昼を一緒に食べに行くときにサイゼかラーメン屋ばっかし行っていたからその影響だろう。さすがに土日しか行かないが、匂いを気にして。
「私もいいよ」
「よしじゃー夜はラーメンで。これからどうする暇だしどっか行くか?」
「服を見にい行きたいな」
「んじゃーテラスモールでも行こうぜ」
あそこなら大体の品が揃っているだろう。ちなみにあそこは松戸に唯一映画館がある。ついでに見るのもいいかもな。見たい映画はないけれど。
「お兄ちゃんせっかくだし服選んでね」
「俺はセンスないの分かっているのになんで頼むんだよ」
俺はいつも無難な服しか選ばないようにしている。俺は自分が買いたいと思った服を買っても背が小さいため似合わないとよく梨香に言われるためだ。
「それはお兄ちゃんか背が高い人が似合う服ばっかを買ってくるからでしょ。センスじたいは悪くないんだからさ」
「それならいいが、文句言うなよ」
「着いたぞー」
俺たちは降りると三階に向かった。すると迷わず梨香はRight-onに入っていった。そんな安くていいのかと思ったが梨香はバイトをしていないからお金があまりないのだろう。俺たちはそれぞれ服を選びに分かれた。ちなみに父親は女子の服は分からんとか言って帽子を買いに行った。
「うーん今いちピント来るものがないなー。お兄ちゃんどう?」
俺は服を選び梨香かいるところに戻ってきていた。
「ふっ俺にしてはなかなかのセンスのやつを持ってきたぞ」
「テラードジャケットか、色もいいしなかなかいい服だね。これを買うことにするよ。これだと合わせたいスカートがあるから合わせて見るね」
そういうとスカートを持ってきて試着室で着替えた。少し経って着替え終わると、じゃーんといいながらでてきた。
「どう可愛い?」
「やっぱり俺の目に狂いはなかった。めちゃくちゃ可愛いぞ。今の梨香ならアイドルにも負けない」
マジてスカートからでる生足がたまらん。妹ながらいい足をしている。そう俺は足フェチなのだ。たからスカートとかは結構大好物だ。俺はそんなにファッション詳しくないからうまく言葉に出来ないが、梨香の可愛さが際立っている。
「じゃーこれセットで買ってくるね」
そ言うと会計に向かいるんるんとした足取りで行った。そんなに嬉しいのか。俺に選らんてもらえることが、まぁ梨香もブラコンだからな。まぁ妹かこんなに可愛いわけがないの桐乃と違ってお兄ちゃんラフのブラコンではないが。
「お待たせ、この後どうする?」
「俺の服を見繕ってくれないか。今度美海さんと出掛けるし」
「分かった。またRight-onでいい?」
「いいぞ、というより俺の背だとテラスモールだとここぐらいしかサイズないしな」
俺たちは再びRight-onに入った。背が小さい俺でもおしゃれが出来るか不安だ。梨香は真剣な目で服を物色している。俺は特にやることがないのて適当に服を見ている。お、これいいな。だけど俺の背じゃ合わないよな。背が小さいと好きな服を着れないから残念な気持ちになる。
本当は俺だっておしゃれがしたいのだ。だけど背が小さいから着たい服が着れないから諦めている。
俺は悲愁感を出していると、後ろから肩を叩かれた。恐らく梨香だろう。だって俺なんかに逆ナンするやつなんかいないし、背が小さい俺にわざわざ話しかける店員もいないだろう。後ろを向くと笑顔になっている梨香がいた。
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