第35話

俺達はあれから馬橋駅から電車を乗り換えて松戸駅に着いた。西口からでると、何人かの嫉妬じみた視線を感じた。まぁこんくらいなら梨香とどっか行くときも同じような視線は感じるし問題はないんだが。


「お兄さんなんだか嫌な視線を感じます」


脂汗を大量に細川はかいていた。恐らくナンパで体目当てのやてからの視線を感じるんだろう。なら早くここを移動しなければ面倒なことになるな。本当だったら手を繋いで付き合ってるアピールをしてナンパされないようにしたいが細川は男性恐怖症だ。こんなことで手を繋いで信頼を損ねるようなことはしたくない。いくぞと言って早歩きで駅内をでてナンパされる前にそそくさ出た。


「お兄さんありがとう。視線を感じなくなったよ」


ということはうまく巻いたってことか。相手は可愛ければ誰でもよかったてことだろう。本当下半身で生きてるやつは節操がない。決して嫉妬してる訳じゃないんだからね。やめよう男のツンデレとかキモいだけだ。


「それはよかった図書館はあと少しだな」


数分経って図書館に着いた。今日はなんじまているか分からないが14時頃に昼を食べるとすると、大体二時間ぐらいか。俺達は図書館に入りエレベーターで三階に上がった。


すると迷わず細川はラノベコーナーに行き生き生きとして、本を選んでいる。


どこの図書館もそうだが、ラノベは少ない。まぁ読んでいる人が限定されているからな。千葉市の図書館は多いが。あそこはでかいからだろう。


十分くらい悩んだあとある本を手に取り決めたようだ。幼馴染みに恋された。いいえ幼馴染みの好きな人は別な人ですか、俺もこのラノベははじめてみるな。最近の作品か。


「お兄さん借りてくるね」


ルンルンとした効果音か聞こえてきそうな足取りでカウンターに向かった。俺も堀辰雄さんの別の作品でも借りるかね。俺は純文学のコーナーにいき堀辰雄さんの作品を探し菜穂子という作品を借りた。

 

「お兄さん古文を教えてもらっていい?」


古文かそれなら大丈夫そうだな。得意ではないが別に点数は低くないし。文法なら一通り終わらせている。恐らく教えてほしいのは文法だろう。


「いいぞ、文法だよな?」


「そうだよ。上の自習室でやろう」


俺達はエレベーターで最上階に上がると、自習室入った。テスト週間に大体や学校が入っているからほぼ満席だな。俺は二人分の空いてる席を探して、見つけたのでそこに座る。すると早速細川は参考書を出した。


「ここなんですが」


「ここはこうやれば解けるぞ」


「なるほどありがとうございます」


それから俺はフランス語の問題を解きながら細川が分からないとこはだけ聞いてきて、教えるって感じで勉強してるとあっという間に14時になった。そろそろお腹がすいたし食べに行くか。


俺は財布を開いた。お金がない。仕方がない銀行に行くか。


「細川ちょっと銀行行っていいか?」


「いいよ。どこのラーメン屋食べに行く?」


「銀行行っている間に考えるわ」


俺達は外に出ると、銀行に向かって歩いた。さてどこのラーメン屋に行くかね。松戸駅だと兎に角と冨田そばが美味しいが、冨田そばはかなり並ぶしなー。兎に角にするか。


「ラーメン屋兎に角にしようぜ」


「分かったあそこって美味しいよね。特につけ麺が」


「ああ、こしがあって美味しいよな」


すると銀行に着いた。三菱だ。ちなみに貯金はバイトをやっているからたくさんある。この前が給料日だったからな。おれは細川に外で待てていてくれと言って銀行に入った。


銀行に入ると、人でごった返していた。思ったよりも人が多いな。大体制服の人が多いな。まぁテスト週間だし。恐らくファミレスやマックで勉強するためだろう。


俺は銀行手帳を更新するために番号を呼ばれるのを待っていた。すると、覆面を被った男が数人侵入してきた。もしかして銀行強盗か。


一応細川に警察を呼んでくれとラインしておくか。これでラインをいれた。すると覆面の男はナイフを取り出した。やっぱり銀行強盗か。


「おい金を出せ」


強盗はナイフを銀行員に突き立てていた。王道だな。俺はキョロキョロ知っているやつがいないか見ていた。すると奥の方に長濱さんが震えているのが見えた。まさか長濱さんがここにいるなんて、どうやって矛先を長濱さんに向かわないようにするか。


「へへへへ働かないでこんなにお金が手に入るなんてラッキーだ」


「そうだな。おい携帯を出せ。警察に通報されるのは困るからな」


男はそう叫ぶと袋を出して一人一人袋に携帯をいれた。すると長濱さんのところに向かうとめを細めた。


「いい女じゃねーか。コイツを人質にしするか」


ヤバイ長濱さんが狙われた。どうする、どうすれば長濱さんを救える。そうだ隙を見てタックルするか。相手はナイフしかもってないぽいし

、その間に逃がせればいいか。


俺な後ろを向いた瞬間に俺は勢いよく男にタックルをかました。すると男はよろけて横に倒れた。俺は目で長濱さんに逃げろと訴えた。もうすく警察か来るだろうし。


すると男が逆上してナイフを振りかぶった。




 













 













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る