第3話 穢れと戯れ
「、、ふぅ、あ、ど、どうもね。ごめんね。汚い事させて」
「っ!・・・ましろちゃん・・いつも言ってるよね。僕はそんな
事思わない。納棺師としてじゃなく、個々の人間としてでも、
そんな事、絶対思ったりなんかしない」
「・・・知ってるよ」
「なら、約束して、哀しい事言わないでって」
「っ・・!知らないよそんな事。私は汚いんだってば!馬鹿!!」
「だから、そんなっ」
ーパシンッー
「きれい事は一番好きじゃないんだよ、、ばーか」
「いつまでも触ってんじゃねーよ・・へんたい、私、もう行くから」
そういってましろは部屋を一目散に飛び出していった
一方、ぶたれた僕は、放心状態のまま、我返り一声ましろの背中へ
声をかけた
「治癒させる為にも、少ししたら眠るんだよーましろ!」
そういってちょっとしたら、急激に頬が痛くなる
弱ったな・・・ぼく、ビンタだけは嫌だったのになぁ
「あららぁ、どうしたのかなぁ、管理人さん、涙目じゃない?どったの?」
そういって肩抱きしめてきたのは・・
「な、渚さん?い、いつからそこに?」
「うふふふ~ぅ、おはようございますぅ~。いつからでしょうねぇ」
「み、見てました?ずっと、、今のやりとり」
「あははぁ~なんだか邪魔しちゃ悪かったのですが、ちょうど
目覚めだったので、お庭の手入れする合間に、窓越しから
こんにちは~でした♡」
「あ、いや、その、気付かずにすいません、渚さん、
朝からお疲れ様で・・ん」
ーピトッー
「ノンノン♡朝はおはようございますですよ~ぅ」
甘く朗らかで優しい瞳と人差し指で、言葉を塞がれた
ついで、
「えい☆」
むぎゅぅぅぅぅ
「あ、え、、渚さん?」
「ほっぺた痛かったですねぇ~でも、乙女の体をまさぐるのは
私だけにしててくださいね~☆」
「ちょ、わわ、あの、ち、違っ・・・う(バフっ)」
「あらあら朝からエッチは駄目ですよ~主様には早いですぅ~」
「いや、あれはその、、ましろの治療を」
「うふふ、わかってますよーでも、乙女のプライバシーを
やすやす人に喋っちゃいけませんよー」
「ど、どうしたらじゃあいいんですか?喋れと言われたし
一応ぼかして治療って言ったのに」
「うふふふ、いつも通りの誠実な主さま♡やっぱり愛おしくて
たまりませんね~」
「い、いや、質問に答えてください」
「ふふっ、そういう時は適当にとぼけておけばいいんですよ」
「まぁ、それが出来ない主ですから、こうして支え甲斐があるのですけどね」
「ましろちゃん、あぁ見えて可愛い娘なんです・・だから誤解しないであげてくださいね」
「えっ?誤解?・・うーん。ましろはましろちゃんですしね。なんとなく
わかります、いいたいことは」
「う~ん♡それでこそご主人様です~・・ご褒美に触ってもいいですよ?」
「ど、どこに何故触らなきゃ駄目なんですか?エッチぃのは駄目ですよ」
「あらあら~ぁ?それじゃまるで私が痴女みた・・はっ!申し訳ありません
きっと私がメイドとしてふがいないばっかりにご迷惑を~」
「確かに!それは男の言う台詞でもねぇなぁ、エッチぃとかw乙男かよっ」
「えっ?あぁ、おはよぅチョコちゃん」
「相変わらず優男だなぁ、ダーリン☆そんなこっちゃモテないだろうから
ボクが変わりにもらってあげようか?w」
「ちゃ、茶化さないでよ、チョコちゃん。君も今目覚めてきたのかい?
他の娘、
「あぁ、芽依は気配感じねぇから、まだ復活遅れてるんだろ?
あいつねぼすけマイペだからないつも。月雫は又狩りでもいって
好き放題暴れてるんじゃね?」
「あぁそっか、忘れてた。なら、急いで二人の様子見に行くよ
どちらにせよ、後で皆に頼みたい仕事もあるから、ここの館の守備は
任せたね、二人とも」
「えー、ボクまだ起きたばっかでひっついてたいのにー」
「あらあら、主様、大変ですね。了解致しましたわ。気をつけて
いってらっしゃいまで」
「うん。頼んだよ二人とも」
「あ、ダーリン?たべないならボク食べていい?」
「え?あぁ、どうぞ、いいいよ」
「やりー」
そういって何故かチョコは画用紙に瞬く間に絵を描いていく
何故か画用紙は歪なオーラを纏い、そこに描き出された絵は独特で
・・・下手だった
「こうやって描いてから「色」ごと食べた方が美味いんだよなぁー」
「いつも思うけど凄いね。チョコちゃんの能力は」
「えーぇ?ボク下手っぴだもん。どうせ悪魔の絵だしさ
でも、こうやって命の色を食べる方が、ボクには美味しいしそれが
当たり前の食べ方になったからね」
「本質」を食べる能力だよね・・ちょっとボクは怖いのだけど」
「えぇー涙 それは嫌だぁ。そんな事言ったら似顔絵書くよ?」
「わわわ、それだけはご勘弁を、あはは、じゃ、行くね。
チョコちゃん。頼りにしてるからね」
「わーい。ダーリンの敵はボクの敵だから、守りは任せて!
ただし、他の娘と仲良くなったら・・・ピー××するよ?」
「あらあら、モテモテですわねー。羨ましい」
「で、では、いってきます」
そういって青年は近くに置いてあった銀のアタッシュケースを
手に担ぎ、部屋を後にしたのだった
Soul Disorder 手児奈 @tekonyas-tekona
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