第9話宮殿の説明
食事は確かに美味しかった。席に座り並べられた料理を口に入れると、一気にお腹がすいてきた。3人とも作法を気にせず食べていたおかげで、私も楽しく食べれた。
空腹が満たされると落ち着いてきた反面、3人のあまりの美貌にやっぱ場違いだわ、と凹んでしまった。
食事が終わり、デザートよ、と言われ、またまたソファに戻った。
そこからの話は、明日の任命式が終わってからの仕事の事やトリセツに書いていなかった裏話だった。
セリカ様は流石2年も、それも御局様だと自負するだけあって、詳しかった。
まず召使いとして上がっいるのが、私を入れて全部で19人。
1つ班に3人から4人。全部で今は、5つの班があり私の班は3の班とこ事。
ダサい名前だよね、と思ったよね、セリカ様。
いえ、何も思いませんでした。
昔は花の名前だったんだけど、その花の花言葉がどうとか占いではどうとか、私には似合わないわ、とか、文句言う人がいて、数字になったの。
つまんないこと言う女が多いんだよ、ここ。
ふーん。そうなんですね。女の世界ですものね、ここは。
などなど。
仕事の内容は、主にトリセツに書いてあったように、来賓や要人のお喋り相手。誰のお相手をするかは1ヶ月前から予定表を配布される。それ以外の時間は基本自由。勿論他の仕事を頼まれたするんだけど、特別な仕事に王家の方々の部屋掃除などがあるみたい。
お喋りか・・・。頑張らないとな。歳上だろうしな・・・。
ノア様の事がトラウマになり、気が重かったが、1人ではなくこの方々と一緒なら、と気持ちは楽になった。
このトパーズ国は
国王の、ロックスター・シャウレイ様、41歳。
王妃、ヒミコ様、後38歳
第1王子、バディ様 21歳
第2王子、リューギ様17歳
第3王子、ビュート様12歳
第1王女、ナデシコ様13歳
第2王女、レイ9様歳。
3人の王子と、2人の王女がいる。
そして唯一の公妾キュート様30歳
ちなに王妃様は全ての王子を産み、
公妾であるキュート様は全て王女を産んでいる。
このキュート様が私が来る前までは最年少で宮殿に上がった人なんですって!
・・・恐れ多いです。
ようは年頃の王子が、3人もいるのだ。その王子に目がとまれば安泰という事で、女のバトルが裏で繰り広げられてるらしい。
1番人気は第2王子リューギ様。甘い顔で優しくて人当たりがいいとの事。
2番人気は第3王子のビュート様。綺麗な整った顔で、3男らしく甘え上手の元気との事。
そして最後が第1王子のバディ様。何故1番人気が無いかと言うと、とても顔が怖くで、性格も厳しいらしい。公務には長けているいるようだが、言葉も少なく、言い方がきついらしい。
正直さっぱり分からなかった。名前は勿論存じているが、お目にかかる事がまずなかったから、どんな顔なのかも分からないし、そんな雲の上に住んでいる人なんか、興味無い。
そう答えると、明日の任命式にいるから見といたら、と言われた。
ちなみに第1王子のバディ様は公務の為いないそうだ。
まあ、別にいいけど。
あとは、召使いのボス的な存在も教えてくれた。
1番の古株で陛下の元側付きで、今はバディの側付きのクーペ様。
この宮殿全てを管理している宰相のヤリス様。
後ろの宮殿を管理している、グロリア様。
まつりごとを管理している、サニトラ様。
この4人に逆らっちゃダメ、と釘を刺された。
クーペ様はバディ様と公務のお供で出かけているからいないけど、残り3人は任命式にいるから、チェックしといてね、と言われた。
まだ話が続きそうだってけど、もう、ごめんなさいした。
そんな急に覚えられないよ・・・。
明日の任命式も、不安だし、覚える人も沢山いて、不安だし・・・。
さすがに疲れを感じてくれたのか、3人はとりあえず帰るね、と帰っていった。
勿論夕食は一緒にすると言っていた。
今日は私の相手をするのが仕事だったみたい。
任命式が終わったら、午前中は学業を、お昼から私は仕事をする。
ますます不安になった。
どうしよう・・・。こんな馬鹿見たことないですとか、言われたら・・・。
ごめんなさい、お父様。とりあえず先に、謝っておきますね。
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