☆本腰入れて頑張ります!

最初のダンジョン攻略は失敗に終わった。

それからのシオン達は何か変わったようであった。

今まで以上に訓練に取り組み、さらに魔大陸をより良い土地へと変えるべく田畑のできる土地を増やしていった。


そして、週に1度ダンジョンのアタックと決めて、魔王城のダンジョン攻略を本格的にしていった。

毎回目標を決めて、自分の能力にあぐらを掻かず、毎回更に下に潜れる用に確実に下の階層を目指して日々訓練をしながら過ごしていった。



そして─

気付けば5年の歳月が流れていた。


シオンは13歳になっていた。13歳にもなると、多少は女の子らしい体型になってきた。もう少し年月を重ねれば、スラ転○のシオン(この名前は偶然)のようなイメージに成長するだろう。(額の角やボッキュンボンの所など)


まぁ、この小説のシオンは料理は得意なのだが………


「リリア!そっち行ったよ!」

「任せてなのぉ!」


ダンジョンで戦っているシオン達がいた。

この5年間で仲間との連携も上達し、抜群のコンビネーションで魔物を倒していった。


ここでシオン達の『新しい力』について述べておこう。


まずはリリアの新能力『シャドウ・ウイング』

ヴァンパイア(サキュバスじゃないの!)特有の蝙蝠羽を変形させて戦う技である!

某格闘ゲームのキャラみたいく、羽根を刃に変えて飛ばしたり、槍のように伸ばしたり、はたまた両腕に纏わせてボクシングのグローブみたいにしたりと、汎用性の高い技となっている。


次にマイナに顕現した能力『重力操作』はドワーフ特有の土の魔法の応用で重たい荷物を軽くしたり、敵を重くして動きを鈍らせたりと便利な能力である。

無論、攻撃の時のインパクトを強くする事もできる。ある程度なら物を浮かすこともできる羨ましい能力である。



エルフのエルメスは、元々種族的に魔術操作が得意なため、魔力で『矢』を作成することができるようになった。つまり、魔力さえあればいくらでも矢を作り出せるので、弾切れがほとんど無くなったのだ。さらにシオンには劣るが、上級魔法も覚えてシオンに次ぐ魔術師として後衛のメンバーでは欠かせない人物となった。



そして最後のレオだが、特に何もないので割愛するとしよう。


『ちょっと待て!俺も紹介しろよ!』


はぁ、仕方ないわね。


レオは『鎧の魔装』をダンジョンで見つけてからそれを着こなしている。魔法攻撃に絶大な防御力を持つ代わりに、装備者は魔法が使えなくなる。ただし、この鎧の魔装は某アニメのように変形するのだ。

普段は物騒なごついガントレットの形で両腕に装着しているが、一言呪文を唱えると全身を覆うフルプレートの鎧に変わるのだ。

そして魔力の代わりに『闘気』を身に付け、身体能力向上に成功した。


これがこの5年間で仲間が身につけた能力である。そしてシオンも万能能力のある『女神の紋章』の力も一部ではあるが使いこなせるようになってきた。シオンに付いては後に述べようと思う。



こうしてシオン達は5年間掛けて、魔王城のラストダンジョンの最深部に王手を掛けるのだった。


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