EX1 設定メモ

ネタバレしかないキャラ紹介

 2章くらいから作り始めた、執筆中のメモです。たまにこのキャラ説明を読み返したり修正したりしながら小説を書いていました。書いている中で発生した矛盾は直したつもりですが、残っていたらごめんなさい。


※カクヨムは画像を貼れないので、画像に興味があれば小説家になろうかアルファポリスで見てください。数が多くて近況ノートで頑張るのも諦めました。すみません。



●主人公/陽野 灯(ひの あかり)

 ラノベや乙女ゲーム、恋バナが好きな女の子。小心者で面倒事には関わりたくない。普通の女の子が最強の体を手に入れたところで、いきなり戦えるわけなくない? と主張したいらしい。(まあそう言わずに頑張れよ)

 日本では父親はいなかった。母親は仕事はできる人。逆に言うと仕事しかできない人だったので、家事は主人公が全てこなしていた。

 日本で二十歳まで生きたので、精神年齢は二十歳だと本人は思っている。しかし、肉体年齢と同じだけ精神が育っているとは限らない、という大切な事実を彼女は忘れている。

 二十歳になってお酒を覚えたばかりだった。でもワインも日本酒も焼酎もウイスキーも一気に覚えた酒豪。


 他の登場人物たちの心にあたたかな明かりを灯してくれますように、という願いを名前に託した、つもり。

 どうしてもグリード様から「君の名前は?」と聞いてほしかったので、ずっと「私」で通した。

 姓名判断によると、この名前は女性にしては強すぎる強運らしい。トラックにひかれたりゲームの世界に放り込まれたり、まあ不運も運。ドンマイ。

 ルシアやアルバートのことを散々ポンコツと言っているが、こんなにイケメンがたくさんいるのに誰ともまともなフラグが立たなかった主人公は、自分のこともかえりみてほしい。



●ディアドラ/ディア

 ゲームにおける魔王。名前の元ネタはディアボロ(悪魔)。

 小さい頃から強すぎたために相手になる者が少なく、退屈していた。

 自分の感情を自分で理解できていないため持て余している。うまく気持ちを言語化できない。

 本当はグリード様に構ってほしい、ということも自分ではわかっていないし素直にもなれない。

 ゲームでは、退屈だという気持ちと、何かを渇望する気持ちでずっと苛立ちを感じていて、それを人間にぶつけていた。

 本当に欲しかったのは親からの愛の実感だったのに、それを小さい頃から拒否し続けていたのも最終的に父親を殺してしまったのも自分自身。ゲームにおける彼女は最期までそれに気付くことはなかった。

 ツンツンツンツンデレ。デレの部分はほぼザムドくらいしか知らなかった。



●グリード

 魔王。ディアドラの父。

 常に無表情で無口だが、普通にいい人。自ら話しかけることは少ないが、話を向けられればちゃんと喋る。あまり喋らないのはぼうっとしていることが多いだけで、いろいろ考えているわけではない。

 基本的にのんびりしている。温厚。怒らない。

 子煩悩だが、表情筋が固すぎるのと自分から話題を振るタイプではないせいもあって、ディアドラにはまるで伝わっていなかった。愛を言葉にしない方でもある。

 魔王になる前(15歳まで)は自分を僕と呼んでいた。幼少期は泣き虫だった。

 正面切って戦えば強いが、人を信じすぎるところがあるせいで、不意打ちとだまし討ちにはめっぽう弱い。

 精神的にはあまり強くない。それは本人も自覚しているので、弱ったり迷ったりしたら人に相談する。

 妻であったサフィリアが死んだのは自分のせいだとずっと自分を責めていた。



●ザムド

 ディアドラの友達。姉が二人いる。

 基本力押しの脳筋。火の魔法も使える。ディアドラの強さに憧れてついて回っていた。ディアドラの言うことは何でも聞く。

 ゲームではディアドラに次いで二番目に強かったが、幼少期の実力は微妙。

 強い奴が大好きで、強い相手を見つけると戦いを挑みたくなる。

 十代後半になってから身長がぐんと伸び、小型犬から大型犬に進化(?)する予定。



●ジュリアス

 魔族。魔法担当。五天魔将の一人。

 普段は無愛想であまり笑わない。が、それは真面目に仕事や勉強をしているからというだけであって、プライベートモードの時はもう少し表情豊かになる。

 ゲームでは魔族一の切れ者とされているが、父親ほどではない。本人も自覚しており、常に努力をしている。秀才タイプ。記憶力や数字の計算速度なら父より上なのだが、比較できる機会はなかったので本人も知らない。

 父親からグリードの話を聞いて育った。その話があまりに格好よく脚色されてすぎていた(父の話の半分くらいは創作だった)ため、グリード激推しに育つ。グリードファンの同志に対しては突然評価が甘くなる。

 親からはジュリーと呼ばれているが、女性名のようなので正直やめてほしいと思っている。親に対してのみ敬語が取れるし僕って言う。

 五天魔将になってグリードと執務をするようになり、グリードが父の話ほど完璧超人でもないことや、精神的に脆い部分があることも知った。けれどそれも引っくるめて推し続けている。

 子供の頃から本が好きで、五天魔将になる前から、暇さえあれば城の書庫に通って本を読んでいた。文字を読めるようになる前から、父親が小難しい本を読み聞かせしてくれていたせいもある。



●ザークシード

 リーナ、レナ、ザムドの三人の父親で、五天魔将の一人。

 元気な気のいいおっちゃん。

 グリードとは、グリードが先代魔王を倒す前に出会い、共に戦った仲。

 グリードが魔王になる前はグリードを呼び捨てで呼んでいたしタメ口だったが、魔王になったことでグリード様と呼ぶようになり、態度も変えた。グリードが年若くして魔王になったこともあり、自分がいつまでも友人感覚で接していては下の者たちに示しがつかないと考えたため。

 ザークシードの部下はもともと才を持っていた者は少なく、ザークシードに鍛えられて努力で強くなった者が多い。部下には慕われている。



●カルラ

 五天魔将の一人。関西弁の元気な姉ちゃん。おかん気質で説教スイッチが入ると誰にも止められない。頭が回らないわけではないが、まあまあ脳筋。

 もとは小さな里の里長をしていたが、五天魔将になってからはフィオデルフィアで行商人をしていた。

 カルラの里の一族の中には、稀に老化の遅い者が生まれる。カルラもその一人。既に二百五十年は生きているので、生きることに疲れている。自分のことは大事にできない。

 自分が死ぬことより親しい人が死んでしまうことに強い恐怖を感じるため、戦闘中は無理にでも他人をかばいがち。

 戦いの才はなく、レベルは上がりにくい。精神的にも脆い。レベル上げの成果でステータスが高いだけで、戦いのセンスはない。相手のレベルが同じならだいたい負ける。

 才能のある若者たちが自分とは比較にならない速度で強くなっていくのを、眩しさ半分羨ましさ半分くらいの気持ちで見つめている。抜かれると悔しい。

 グリードやサフィリア、シリクス、ザークシード、フルービア、ミュリアナのことは200年以上ぶりに得た友人だと思っている。友人たちの子供たちのことは甥っ子姪っ子のようなものだと思っている。

 責任感の塊で、下の子たちの面倒を見ねばと常に気を張っているところがある。

 「自分より強い男が好き」という彼女の発言は、たまには人に寄りかかりたいという気持ちの表れであって、自分と戦って勝てる男がいいという意味ではない。が、皆に誤解されている。

 里の者たちの仲人はさんざんやってきた割に、自分は恋愛への免疫はない。

 酔うと泣くので酒はあまり飲まない。酒に強くはない。



●リドー

 俺様。略奪も無抵抗の相手をいたぶるのも大好き。性格も性癖もだいぶ歪んでいるが、歪んだことに理由はない。生まれたときからこんな人。

 魔王の座を狙ってグリードに挑んだことがある。カリュディヒトスが、しばらく我慢していれば暴れさせてやるから来い、と誘ったことで五天魔将を受けることにした。

 五天魔将をやっていた頃は、強い魔獣退治を優先的に回してもらい、なんだかんだそれなりに楽しくやっていた。



●カリュディヒトス

 グリードの先代の魔王時代も五天魔将をやっていたが、グリードが先代を倒したことでグリードに忠誠を(表向きには)誓った。

 魔法陣への造詣が深く、トラップ魔法やステータス異常を体に刻み込むタイプの魔法が得意。転移魔法も使える。

 魔族の中でも古い考え方をする。

 脆弱な人間を魔族が支配すればよいと考えている。そのために魔王が人を倒すという構図を作りたかった。

 ゲームではディアドラを唆してグリードを倒させ、ディアドラが人を襲うように誘導し続けた。

 が、主人公がグリードを助けたことで方針を変えた。魔王と人が戦わざるを得ない状況を作るためにいろいろやった。


 カリュディヒトスが化け物を作っていたのは、戦力の増強だけを意図したものではない。魔族とはもともとは人が魔素を受け続けて変化していったものである、という前提に立ち、後天的に人を魔族に変えられないのかという実験。魔素そのものは扱えるものではないので、魔石に集めた魔力を人間に注ぎ込んでいた。



●ルシア・ユルハ

 聖女。ゲームにおけるヒロイン。

 元気で強引。人の話をあまり聞かない。

 料理は壊滅的に下手。自分で下手だと気が付かないあたりが残念。小説は何でも読む。

 相手が良い人として解釈するところがある。誰にでも心を開くタイプで社交的。ただし恋愛面はからっきしなので、ヒロインとしてはポンコツ。



●ニコル・オリビエ

 聖職者。回復、強化担当。聖属性の攻撃魔法も使える。

 最初に決めた設定は、ギャップの男、という一言のみ。あとは全部その派生。

 見た目は可愛い子犬系だが、童顔かつ小柄なだけで、内面は誰より男らしい。攻略対象の中では最年少に見えて最年長。人間相手なら優しく、常に穏やかに笑っているが、魔族には冷徹。普段の人当たり(外面)はよいが素は口が悪い。草食系に見えて、恋愛スイッチさえ入ればぐいぐい攻める肉食系。

 魔族は敵であり人とは違う生き物である、と思っていた。それは魔族を憎んでいた養父を見て育ち、養父が魔族により何らかの被害を受けた人たちのもとへ慰問に訪れるのにもついていっていたから。小さいころから魔族への恨みや憎しみを聞いて育った。



●レオン・モクレール

 堅物で寡黙な騎士。シスコン。

 ゲームではディアドラに妹を殺され、祖国も滅ぼされ、ディアドラを強く憎んでいた。

 子供の頃から騎士を目指して剣の腕を磨いていた。年齢制限のため騎士になったのは祖国が滅ぼされる直前だったが、その時点で剣の実力だけは大人の騎士に引けを取らないレベルだった。



●トゥーリ・シートン

 ルシアの幼なじみ。ゲームでは魔王による襲撃により両親を失い、ルシアと共に教会で育った。

 子供の頃からルシアのことを思い続けてきた一途な男。パーティ内の役職は盾役で、ルシアを敵から守り続けた。



●アルバート

 王子。幼馴染の二人が騎士をやっている。ゲームでは幼なじみの二人を魔族に殺され、魔王を倒すと決意した。

 王よりも料理人になりたい。食材と調味料オタク。恋愛に関してはポンコツだが、王子としてはそれなりにまとも。

 自分より優秀で王になることを希望している弟を王位につかせたい。

(ファミリーネームを決め忘れたけどもういいや……)



●ヤマト

 カルラの部下。フィオデルフィアでは、行商人であるカルラの護衛ということになっている。

 「怖い護衛に見えるよう、できるだけ笑わないように」と命令されているが実はゲラ。笑いの沸点は低め。笑い始めるとしばらく止まれない。笑い上戸。

 ユラと恋仲。ユラがカルラ大好きっ子なのは知っているが、子供の頃からそうなので、もう諦めている。



●ユラ

 カルラの部下。ナイフ投げが得意。ヤマトと恋仲。

 カルラ大好きっ子だが、冷静な仮面で覆い隠している(つもりでいる)。恋人のヤマトよりカルラのほうが好き。怒りっぽい。怒り上戸。

 忍者のような動きをするが、それは本人がかっこいいと思ってやっているだけで、里で忍者の育成をしているわけではない。

 小さいころから、気配を消したり人目につかない場所を見つけて隠れたりするのが得意だった。子供の頃はあまり強くないことで悩んでいたが、カルラから「あんたはかくれんぼが上手やなあ」と褒められたことで、いっそそっちを伸ばそう、と隠密スキルを磨いた。



●シリクス

 ジュリアスの父。卓越した発想力の持ち主。グリードの親友。

 グリード、サフィリア、フルービアとは幼馴染。グリードたちと共に前魔王を倒した。

 ナターシアを覆う結界の開発者。

 研究をしすぎて過労で亡くなった、と思われていた。皆が「いつかやらかすと思ってた」と思ったので死因を詳しく調べられることもなかったが、本当はカリュディヒトスに殺された。



●フルービア

 ジュリアスの母。職人肌で、魔石の加工が得意。シリクスが考えたものを形にするのはだいたい彼女だった。

 シリクス同様に、集中すると周りが見えなくなることがある。似た者夫婦。シリクスにはルービィと呼ばれていた。



●サフィリア

 ディアドラの母。

 前魔王との戦いのときに呪いを受けたことが元で亡くなる。

 出産間際にはもう起き上がれないほど弱っており、何度か命が危なかったこともある。ディアドラを産んだ直後に、一度だけ娘を抱いてから息を引き取った。

 グリードとは幼馴染で、物心ついたときからグリードに恋をしていた。

 穏やかだが芯は強い。煮え切らない態度のグリードに自ら告白をし、プロポーズもし、子供が欲しいと迫った。やるときはやる積極的な女性。



●シフォン

 ジュリアスの部下で、愛想のいい美人。

 モテるがあしらうのも得意。そこそこ強い。



●フィオネ・モクレール

 盾の巫女。優しいいい子。レオンの妹。

 自国の女王に憧れている。兄が幼少期から騎士を目指していた影響で、騎士の活躍する小説が好き。自分でも物語を書いている。

 兄が周囲の男に睨みをきかせていたせいで、恋愛への免疫がない。控え目な態度で人と接するが、言いたいことはちゃんと言える。

 丁寧な口調やお兄様という兄への呼び方は、後天的に巫女の修行の中で身に着けたもの。子供の頃は兄をお兄ちゃんと呼んでいた。



●リーナ

 ザークシードの長女。風魔法が得意。妹のレナとは仲がよく、二人でいるとずっとお喋りを続けている。王子様に夢見る乙女。

 ウエーブした髪を肩より上で切りそろえている。前髪を左で分けている。

肌の色は灰茶、髪は深紫(こきむらさき)、瞳は琥珀。アクセサリーと服の色は緑。



●レナ

 ザークシードの次女。水魔法が得意。

 格好いい騎士様の隣で戦ってみたい、と思っている乙女。

 前髪を右で分けていて、ストレートの長い髪をツインテールにしている。

 アクセサリーと服の色は青。



●ミュリアナ

 ザークシードの奥さん。ディアドラが生まれてすぐの頃は乳母もつとめた。

 あまり強くはないため、泣くたび魔法を放つようになってしまったディアドラには近付かせてもらえなかった。

 自分の子もいるし、弱い自覚はあったので我慢はしていたが、ディアドラをもう一度抱っこしたい、とずっと思っていた。

 リーナとレナと髪と目は同じ色、肌は白い。



●ラース・サーマン

 ニコルと同様に司祭。働くのは嫌いで、女性が大好き。何でも器用にこなす「やればできる子」だが、面倒くさいのでやりたくない。

 女性関係がゆるいのと、さぼり癖があるところ以外は普通にいい人。困っている女性がいると放っておけない。いつか死ぬときは女性に刺されて死にたい。

 自分の信念を通しすぎるところのあるニコルを心配している。

 髪と瞳の色は浅緋色。



●ネムリス・ラフォニカ 

 偽りの聖女役を任された女性。銀髪の美人。儚げな雰囲気と評されているが眠いだけ。ずっと寝ていたい。ベッドはやわらかめのほうが好き。お気に入りのふわふわクッションを抱いて寝る。

 聖女役に担ぎ出されるまでは薬師をしていた。薬草オタク。薬草の話題を振ると突然覚醒する。



●アドレイド・ウォルステンホルム

 キルナス王国、第三十一代女王。夫とは死別。子供は五人いる。



●ギデオン・オリビエ

 ニコルの養父。グリードの先代の魔王の時代に、魔族に苦しめられる人々を見てきたこともあり、魔族を強く憎んでいる。



●ユリアナ(アリシア)

 聖女伝説の世界の女神様。のんびり。女神職について約200年の新人さん。担当世界の未来を知り「こんなのってない!」と日本から主人公を召還した。グリード推し。

 が、「余計なことをするな」と上司から大目玉を食らい、謹慎処分を受ける。おかげでしばらく世界にノータッチ。



●レベル表、強さランキング

 116 グリード

 112 ディアドラ(ゲーム)

 105 リドー(8章時点)

 102 ザムド(ゲーム)

 100 主人公(8章時点)

 97 カルラ

 86 ディアドラ(1章時点)

 85 リドー(1章時点、ゲーム)

 80 ザムド(8章時点)

 73 ザークシード

 68 カリュディヒトス

 42 ジュリアス

 38 リーナ

 36 ニコル

 32 レナ

 30前後 一般魔族

 10前後 一般人間


●1章時点の年齢一覧

 253 カルラ

 67 カリュディヒトス

 38 ザークシード

 29 グリード

 23 リドー

 22 ヤマト

 21 ラース

 20 ユラ 

 19 シフォン

 17 ニコル、ネムリス

 16 ジュリアス

 14 レオン

 13 リーナ、フィオネ、アルバート

 11 ルシア、トゥーリ、レナ

 10 ディアドラ

 9 ザムド


※サフィリアはグリード様と同い年(享年19)、シリクスはグリード様+6歳(享年29)

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