第59話

雅之は違和感を感じながらも、隣りにいる先輩の言う通りに逃げる車に強めの口調というより乱暴な口調で止まるように呼びかけた。パトカーを運転する先輩はさらに速度を上げ、逃走する車の後ろに接近をした。


「この速度での追跡は危険ですよ!!さすがにこれ以上は相手が事故を起こしかねないですし、他の一般車両に危険が及びます!!もうやめましょう!!」


雅之はついに感情を出しながら、無謀で危険な追跡をする先輩にそう言った。


「何?お前今何て言った?あ?聞こえなかったからもう一度言ってみ?」


速度を落とし雅之に睨みつける先輩は追跡を止め雅之に絡み始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る