第38話

「動機は何?警察官になりたいて動機は?」


「あの事件の時に・・僕を一生懸命励ましてくれ、そして一生懸命犯人を捕まえてくれた伊藤さんに憧れ、僕も人を助けて、そして、犯罪を無くし、皆んなが安心して暮らせるような警察官という仕事がしたくなり・・」


「おいおい、照れるじゃないか!!でも立派な志望動機だと思う。ちょっとしどろもどろになった所もあるけど、肝心な部分はよく伝わるよ」


伊藤刑事は、いきなりの雅之の志望動機に思わず照れながら戸惑いを感じつつ、冷静にアドバイスをしたのだった。


「今度警察官募集の案内書と願書を、雅之君の家に送付するね」

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