第39話

伊藤刑事との一泊2日の楽しい山での自然満喫体験の後、家に戻った雅之はさっそく警察官採用試験に向けての勉強を始めた。そして、体力作りも以前に増して励んでいた。


しばらくして家に雅之宛の伊藤刑事からの封筒が届く。中を開けた雅之が見たのは警察官採用試験の受験案内書と願書だったのである。そして、一枚の手紙も同封されていた。そこには警察官採用試験に合格するポイントが赤字で伊藤刑事からの手書きによって書かれていたのだった。


「婆っちゃん!!これ見て」


改めて警察官になる事を育ての親でもある祖母に伝えた雅之だった。祖母は大変喜び、まだ合格してもないのに涙を浮かべていた。


「なんだよ?何泣いてるんだよ。まだ試験受けてないのに」


「お前が警察官になろうと思ったのが嬉しいんだよ・・」

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