都合 (短文詩作)

春嵐

都合

あなたのことは、もう忘れた。

一緒に過ごした日々も。彼の温もりも。ここにはない。いつもの日々。彼がいないというだけ。それだけ。

それだけなのに。

忘れたはずのことが、ときどき、浮かんでは消える。感情は思い出してしまう。消えなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

都合 (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る