現実とは
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人類が永き進化の過程で手に入れた
繁栄する為の自己防衛手段…
そう、人はそれを畏怖の念を込めこう呼ぶ
『現実逃避』と……
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……最近よく見かけるんですよ…
その店の前を通るたび、あのスパイシーな香りが僕を
『……おい』
インドカレーとは書いているけれど、あれはネパール料理らしいですね。真実を自分都合で捻じ曲げるのは、日本人の悪いところですよね。
『ゆーうーとー!?』
それにしても…アレ…すっごく美味しいですよね…あのツチノコみたいなパン……
「………っじゃねぇ!!ナンのつもりだ!?この『
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(注2)
ちなみに……
疑心暗鬼とは… 「疑心、暗鬼を生ず」の略。疑心が起こると、(ありもしない鬼の姿が見えるように)何でもない事まで恐ろしくなる事だよ。
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僕の感情は芸術的に爆発した。
ヒロインがゴリラ?同じ霊長類という事は認めるよ!?
でもね、認めてはいけないはずなんだ!
『ウホッ♡』って、サービスの入浴シーンとか誰が得するんだい!?
「ちょい待ち、なんか勘違いしとるやろ?」
荒い鼻息の僕に、シラけた目を向けカアクは言った。
「ゴリラやない、
……なん…だと!?
「スイマセンっしたぁ!!」僕は頭を地面に擦り付ける。その
––– 確定だ!名前からしてリラ充…いや、リア充への切符を僕は手に入れた!!
「ユウト…もうそろそろ、ええか?尺が短こうなって来た…話が進まんのやけど💢」
そう言いながら、カアクは僕の胸ぐらを掴むと自分より高い位置に持ち上げた。
空を切る僕の脚にお構いなく、無慈悲に彼女は話を続けた。
「つまりや、そのリラちゃんと協力して、さっき戦ったイヴェの『巣』をぜーんぶブッ壊して信仰心を取り戻すんや!」
「
「それにな、さっきみたいにウチらは人間を媒体にせな力を行使出来んのや。」
「
「よっしゃ、決まったら即決行や!一旦現実に戻って、リラちゃん迎えに行くで!」
「
勿論、最後までカアクちゃんの言葉は僕に届いていなかった。
僕がその後、現実で息を吹き返せたのは、
神様のお陰…いいや、
【次回予告】
やっと登場するヒロイン!!
よかった、人だった!!
それも束の間、遂に
次回!『削除覚悟』
お楽しみに!!
––– 僕の
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