出会い2

突然目を涙でいっぱいにし泣き喚く男の子に動揺し思わず男の子の手を握り泣きそうになる


「え?!え?!どうしたの?!わ、私がクッキー持ってきたから?!変な事いったから?!ど、どうしよ、お、お母様ぁぁあ!っ!うわぁぁあんん!」

「あらあらガーネット落ち着きなさい」

「ユーリも、どうしたの?ほらこっちにいらっしゃい」


お互いお母様に抱きしめられながら落ち着くまで慰めてもらった


落ち着いた後私とユーリはお互い自己紹介をした。

「いきなり泣いてごめんね、僕の名前はユーリアンだよ。ユーリって呼んでほしい」

「私こそごめんなさい。えっとガーネットです」

「ガーネット・・・うん、君にぴったりな名前だねとても綺麗だ!」


その言葉に、その笑顔に嬉しくなって顔が熱くなる。


嬉しい、ユーリは天使様だけど王子様みたい


「ガーネットちゃん婚約者の方は?」

「ガーネットはまだおりませんわ、ガーネットは好きな人と一緒になってもらいたいのです」

「そう、ガーネットちゃんさえ嫌でなければユーリの婚約者になりません?」

「え?!」


お母様の大きな声で心配になり側までいく


「お母様どうなされたの?」

「ねぇ、ガーネットちゃんもしよかったらでいいのだけどユーリの婚約者にならない?」


「母上?!」

「婚約者?」


私とユーリが言葉を発したのは一緒だった


「そう、ユーリがここまで心を許せる人はガーネットちゃんが初めてなのどうかな?」


「・・・婚約者でも私は2人で好きになりたいのです、本で読んだ婚約者は好きじゃない人と結婚してました。

恋人・・・・うん、恋人になりたいです

ユーリ、私となってくれる?」


「ガーネットまたお父様に読み聞かせさせたわね」

「だって、私あの本好きなんだもの!」

「申し訳ございません夫人、最近この子恋愛小説に熱心でして・・・」

「あ、ぁあそうゆう事大人な発言でびっくりしました」


「僕なんかでいいの?」


ずっと呆然としてたユーリが口を開く


「なんかじゃないよ!私はユーリがいい」

「うん、うん、ありがとうガーネット!」


また涙を流すユーリだけど今度は笑っていて


やっぱり綺麗だと思った






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