第8話
「そんな!とんでもないです!あ、こちらにお掛けになって下さい」
テラス席に座り、皆様神妙な面持ちでいる。
「それでは作戦会議に移りましょうか。殿下やその他のものエレナ嬢は教室にて好き勝手してるから誰もここには来ないわ見張りもいるし安心して頂戴」
マリア様が主催となって話し合いが始まる。
「エレナ嬢と殿下達に関してまず、このままあの人達を放って置くと貴族の威厳がなくなるわ。
対応としては、公共の場での破廉恥な行為を注意をしましたが、受け入れられなかったのでもうこれは諦めましょう。
ただそのまま何もしないのも問題なので、月に2回程注意している体を作りましょう。」
「マリア様」
「はい、なんでしょうミアナ様」
「このまま卒業まであの阿呆共は大人しく待つでしょうか?」
ついにあの方達は阿呆までに到達したのですね
全然可哀想ではないですが
「そこは大丈夫だと思います。あの人達も割とそこの区別はついている様で今の学生の身分では権力等不足していると自覚している様です。」
「ユーリ様がそう仰るなら間違いないですね」
「私からも失礼します。私達はこのまま婚約者でいないといけないのでしょうか?」
「そうですわね、そこもきちんと陛下に確認とりました。卒業後もしくはその前に阿呆共がやらかした場合でも婚約解消にして下さるそうよ。
それにきちんと次の相手も用意して下さるとのお言葉を頂いたわ。
アーリ様の不安は解消されたかしら?」
「はい!その言葉を聞いて安心しましたわ。ありがとうございます」
もう陛下からの言質を取りまくりのマリア様が凄い
「シャロンは何か聞きたい事あるかしら?」
「そうですわね、とりあえずは今まで通りの対応をすれば問題ないですか?」
「そうね、普段通りの態度でお願い。ここで変えてしまうと余計変な事になりかねないしね」
「かしこまりましたわ」
「さて、今日の所はここぐらいにしときましょう。
皆さん不満が溜まっていると思うのでよければここで発散なさって」
マリア様の言葉で一斉に愚痴大会が始まる
「聞いてください!あの眼鏡、自分が宰相の子だからと将来身分差の結婚が出来るよう勉強しなければと私に堂々と言ってきたのですよ?!頭おかしいのかしら!!ってもう言葉に出そうになりましたわ!!」
アーリ様を目の前によくそんな事が言える・・・・。
「そういえば、ミアナ様はカル様との剣技の鍛錬はされているのですか?」
騎士団長の息子カル様と副団長の娘ミアナ様
それぞれ騎士をお父様に持つ為結婚相手になったお二人
ミアナ様は憧れのお父様に近づきたく、鍛錬している。
二人は週末など、休みが合えば一緒に鍛錬している為、エレナ嬢が現れた今
カル様が鍛錬出来ているのかふと疑問に思った。
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