第23話「私より仕事の方が大事なの!?」
「愛斗?」
「なに?」
珍しく・・・というわけでもないが、マリアの方から話しかけてきたので、手に持つコーヒーカップを置いてから返事をする。
「Overworked」(和訳:働きすぎ)
「そうか?」
「うん」
そして、大きく頷く。
働きすぎとはいえ、バイトなのでたかが知れている。
平日も数時間ちょっと働く程度だし、休日はフルタイムで働いてるけど、それでもサラリーマンの方が労働時間は長いような気がする。
「まぁ働きすぎだとして、マリアは何が言いたいんだ?」
「Want you to reduce your work time」(和訳:仕事時間を減らしてほしい)
「とは言っても、生活もあるし」
「Then I will do my best」(和訳:それなら私が頑張る)
「いやいや、それじゃあ本末転倒じゃん」
「そんなことない!」
おぉ。かなり威勢のある日本語でしたね。
んでも、どの道生活は厳しいし、バイトを減らすのは現実的じゃない。
「気持ちだけもらっておくよ」
「Why don't you understand?」(和訳:どうしてわかってくれないの?)
「いや・・・生活がさ」
「dislike!」(和訳:大っ嫌い!)
そう言って、家を飛び出してしまった。
いやマジか。
俺のことなのに、家を飛び出すほど感情的になるものなのか?
まぁでも、マリアの気持ちも考えないとだよな。
反省しないとだよな。
んで、マリアを探しに行かないと・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます