第33話 その後の戦・・束の間の平和 鎮護歌
ヴァルジニテ女王と白の宗主アルソスの一夜で
一時、決まりかけた 平和条約が無効になった。
この後すぐの内乱に家来達の暴走で戦争に突入
こうして幻の平和条約は 二人の会話だけで終わる
戦場で対峙以外、二人は会う事は生涯無かった。
手ず良い敵同士となる、戦は火焔の女王の優勢だったが
作戦の陣系や罠で、引けをとらずに五部五部の互角状態で戦争は続く
この時に幾つもの新しい攻撃魔法を白の宗主アルソスが考案して生まれている
もう一つだけ、二人は互いの戦いで 可能な限り手を抜いた。
捕虜も生きたまま皆、返した手当つき戦死者も激減した
数人だけだった例もある
戦争はあったが‥ 彼アルソスの治世は大変、豊かだった。
新たな作物や魔法薬の開発も彼の指導で大いに発達する
おかげで疫病の一つが根絶されたという
彼が風の王ヴァルーサが
一度、わざわざ1000匹の魔法の伝書鳩で疫病の薬や製法を伝え
その彼、黒の王でもあるヴァルーサ王に恩を還すべきと言ったので、
黒の王国にも伝わる その疫病は撲滅された。
風の王ヴァルーダと白の宗主アルソス彼らのお蔭で2つの疫病が撲滅出来たのだ
感謝の印として一年の休戦がなされる事に
三年かかったが、白の宗主アルソスは想い人と結ばれて一年後に子供が生まれる
この子が次代の白の宗主ルシャーヌス
彼も戦上手だった
そして本人アルソスの予想通り・・
父親の白の宗主アルソスは早く亡くなる。
驚いた事に二日休戦と鎮魂の歌を好敵手の為に捧げたいと
火焔の女王ヴァルジニテが申し出た
本当の事情は総べてわかった
彼が残した日記に彼女との秘密の交渉と一夜が記載された。
彼らが秘密の恋人同士だった事が‥明るみに白日の下に
どうすべきか悩みぬいたが白の国は 日記を正史に記録していいかと申し出ると
快く了解された上に彼女の日記の写しも渡され
結局互いの日記の写しは交換された。
全てが両方の正史に載る
ただ、当然ながら、あの秘密の事だけは誰にも知られずに終わる
その事をきっかけに平和条約が結ばれかけそうになったが‥
内乱が同時に両方の王国で起こった‥流れてしまった
もちろん内乱を裏で糸を引いたのは 真の黒幕
そうして また、戦乱の時代が続いてゆく‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます