第28話 密談 未来の先読み

「最後の黒の王の父親ですが」


「黄金の竜の王 父王 性格に問題アリ 原因は優れた予知の力と彼の父王」


「祖父になりますが歴史に残る程 凶暴で気が狂っています

兄姉・・叔父・・父親・・家来・・女官・・自分の子供達も

惨殺しています 

敵にも容赦ない ただ言えるのは戦上手です 彼も黄金の竜の王です」アルソス


「敵には容赦がないでなく惨殺を楽しんでいます

家族 弟を斬り刻んでいます

その事を楽しんでいます弟は10歳にもなってない」


「最後の白の宗主の母方の祖父が危なった・・彼の兵士に殺される処だった」


「運よくリュース家に救われます

あのレグルスの父親も危なかった・・同じくリュース家に救われます」アルソス


「そう そこまで残酷とはな・・しかし魔法の王の父王は予知に優れていると

言ったが 何故自分の王国を救えなかったのだろうか?」女王ヴァルジニテ


「宿命と言っています

自分が殺され・・晒し首になるのも・・代えられないと」


「彼の首を魔法の王とリュース公とその姫は 物陰からこっそり

見ってます 父王の首と幼い弟の首を見ています」アルソス


「どんな様子だ?」女王ヴァルジニテ


「まだ子供なのに 冷静です リュース公も同様

娘の姫が 声を押し殺して泣いています・・二人が慰めています」アルソス


「そうか・・」女王


「一人だけ魔法の王だけでなく・・妹 正室の王妃の子供が生き残っています

極上の美女ですね しかも神は・・本来

彼女と魔法の王を運命の相手にしていますが 詳しくはわかりませんが」


「成人した彼女は人族と同じような服装で かなり地味な服装ですね

変装でもしているのでしょうか?」


「しかも異母兄、兄の魔法の王と剣やも魔法で何度も戦っています」


奇妙な文様の刺青もある 可哀そうにあんなに綺麗な白磁の肌に

一体何があったでしょうか・・」アルソス


「もう一度 よく視せてくれないか?アルソス殿」女王ヴァルジニテ


「ふむ、そういえば・・戦っていた先程の妹姫の剣の型 あれは敵の物

なるほど 奴らの囚われいて仕込まれ・・利用されたか


多分 あの刺青が呪縛だ」女王ヴァルジニテ


「そうですね 謎が解けました さすがです

歴戦の戦士の女王です」


「それに魔法の王も変ですね

20才前後の青年から突然子供の少年の姿に戻っています」


「白の王女より少し年上のはずなのに・・彼女の方が大きい」

「何かの呪いかも ああ、もう一つ変です


本来の子供時代はオッドアイでなく

両目が火焔色です・・いつ変化したのでしょうか?

それに瞳の色が変わるのはよくありますか?」アルソス


「まったく不明だ 父王の場合は一瞬だけ魔法の呪文により変化もあったが

長い時間は無理だ 普通なら本来の瞳の色に戻る」


「多分、子供の姿に戻ったのは魔法の御暴走とか呪いとか魔法薬の副作用

色々考えられる まあ、最後には無事に大人の姿に戻っている」


「魔法の王 最後は哀れだ

ボロボロに消耗した上・・傷で苦しんでいる

死因のあの原因

傷は異常だ おかしいどうやら呪いの魔法の傷のようだ」


「1番目の妻 白の王女がいない

彼は力尽きて死んいでる 椅子の上で

2番目の妻 リュース家の姫が泣き叫んでいる 幼い子供がいた」


「あれが一人息子 魔法の王は どうやら若くしての早死だな」


「あれもオッドアイ 面差しはよく似ている 片方の火焔の色だけ父親ゆずりか」

女王ヴァルジニテ


「王女は先に死んでいます 暗殺されています

あんなに愛らしく美しい姫だったのに」アルソス


「平和な時代と聞いたが一体なにがあったのか

安息の時間に行けば やがて直接本人たちにも逢える歴史を視る事も出来る」


「その大事なキーパソン

リュース公も視た 耳は黒の王国のものだが金髪だ

なかなかの美丈夫」


「確かに白の宗主はそなたにそっくりだ」


「本来の歴史なら その化け物がいなければ

私達は手を取り待っていたそうです 前回の失敗すべて奴のせい」


「今度も歴史に影を落とします

多くの魔法の王や大貴族がこれからも犠牲になります

大昔の最初の宗主フエアアイン様の暗殺にも関わっています」アルソス


「全ての事は遥か時の彼方に最後にレグルスがそういった

微笑んで消えた

逢えるなら また会いたい」女王ヴァルジニテ


「逢えますよ 安息の時間で 」アルソス


「そうだな では仮染めの平和条約の打ち合わせと食事だ」


「またこれがうまくいかずに生涯殺し合いになっても・・今夜の事は忘れない

楽しかった 逢えてよかった どうしても駄目なら安息の時間で楽しもう


告白する 本気で惚れた好きになった 愛している」

赤い焔の女王ヴァルジニテ


「そうですね 知り合えて本当に良かった 内密の話は書きませんが

初めての方の話は日記に書きますがよろしいですか?」


「私も大好きです すいませんが あの人の次ですが・・

その・・愛しています・・」

頬を赤く染めて・・てれくさそうに俯く

白の宗主アルソス


「ふふっ その言葉 嬉しいぞアルソス殿 私も当然書くぞ・・うふふ」


「・で・話は戻るが

キーパーソンのリュース公も視た 耳は黒の王国のものだが金髪だった


すまん もう一度視せてくれ・・あ!!羽が白い!!面白い

確かに最後の白の宗主はそなたにそっくりだ


その意味もあり・・時の番人のレグルスは伝えたかったのだろな」


「本来の歴史なら・・その化け物がいなければ

私達は手を取り待っていたと思う 前回の失敗すべて奴のせい・・」

悔しそうに言う女王ヴァルジニテ


「先程も言いましたが 今後も後々の歴史に影を落とします

多くの魔法の王や大貴族がこれからも犠牲になります」アルソス


「どうしたものか・・この事は歴史が変わるから伝えられん」


「敵の悪玉に知られた日には

あの救世主とキーパーソンのリュース家が潰される!!」


「救世主が赤ん坊で生まれた時点で間違いなく殺される

あるいは妊娠前の母親の方が・・」


「とにかくリュース家を護る 大切にするようにだけは伝える」

女王ヴァルジニテ


「そうですね・私も遺言にも言葉でも 子供に秘密裡に交流する事を」

白の宗主アルソス


「とにかく酒に食事だ 今夜は休め!!」女王ヴァルジニテ

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