第25話 女王の涙
「私は お蔭で食が細いですね‥あまり食べません」
白の宗主アルソスは微笑む
「よく毒を盛られたので
私は恐らく長生き出来ないでしょう」アルソス
「・・・・・・」青くなった後で女王の瞳から涙が溢れだす
「え?ちょっと待ってください!!なんで!なんで!!
そこで貴方が涙を浮かべて泣くんですかああ」
「困りますよ!!私としては!
何か泣かせるようになった事を言いましたか?」
「謝ります・謝罪します・・私が悪かったです・・・レデイの貴方を泣かせるとか
白の国の騎士として反省しますからああ!!」
慌てまくる白の宗主アルソス
「いや そうじゃない そうじゃない お前は全然悪くない!
私は本当に子供時分は恵まれていた」
「父王は死んだある人を想い続けて
無理やり結婚させられたが あの善良な御方だ」
「私や母をそれは大事に大事にしてくれた
一人の側室も愛人も恋人さえ作らかった
一人として そんな黒の王はいなかった史上初だった」
「私の変わったくせのある性癖を 知って驚いたが
全然変わらずに愛してくれた
三人の夫や愛人さえ・・家族として受け入れた
それは神がそなたに沢山子供を作れとと言ってるのだろうと
頭をなでなでした
不思議な人だった 天使のような父親だった」
「この黒の王族だぞ・・ありえない・・・血を好み・・愛人に側室はザラ
兄弟 親子同士の殺し合い当たり前 だから多めに子供を作る」
我ら白も黒も長寿だが 子供が出来にくいのもある ゆえに発情期もあるが
まあ 余計にややこしい人間関係でそれが元でまた殺し合う
父王ヴァルーダは あの人はそんな事はまったく無縁だった」
「親族も幸いにも大人しい・・優しい者達だ」
「私は本当に恵まれていた この恩は・・女王として返せねばんらん」
「お前は父王と同じだ 優しすぎる‥しかし、無理しすぎだ!!」
「耐えすぎだ!!兄に殺されかけたと言いた 兄が父親を殺したとも言った
毒を沢山飲んだから長生き出来ないと言いた」
「無理をしすぎて‥好きな食べ物もわからない ありえん」
「こんな処まで来て、拷問され首を刎ねられる覚悟できた」
「白の宗主 若きアルソス殿」
「好きになった相手もそんな問題のある女を好きになってどうする!!
多分、生涯 結婚してもその女は死んだ亭主と子供を忘れられない」
「わざわざ、その女が疫病から逃れたので こちらは丁寧な礼で言われた
私はお前を好き放題にしたというに
自分が人質になるから好き放題していいから人質を出さんと言った
赤の他人の人質まで庇った」
「赤の他人をそこまで庇ってどうする
君主なら斬り捨てる事も必要に迫られる 10000人を救う為に100人犠牲になったら 耐えられるか?」
「父の場合は自分を犠牲にした 救う為にいつも命を投げ出した
父は耐えられなかった 奇跡を何度も起こした」
「今 現在 同じ事をしている
単身で 命がけで此処にきた
すまない 父と同じの天使の様な 天の使いを玩具にしてしまった
9.21
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