第21話 テイエと天界の使者 白い白馬のケンタウロス レグルス

ヴァルジニテ女王が 柱の陰にいたティエに気がつかずに部屋を去った後


ティエの前に今度は

先程の天界の使者レグルスが現れる


「やぁ、ティエ姫

先程の未来の話は聞いていたな」


「あ・・はい 天界の使者レグルス様」


「レグルスでいい ティエ姫」


銀色の髪 美貌の

下半身が白馬のケンタウロスの女戦士レグルスは微笑む


「ティエ姫にもお願いがあってな

すまんが頼まれくれるか?」静かに問いかけるレグルス


「やかて来る本当の未来の白の国との同盟には

今から白の国との繋がりが必要だ」レグルス


「リュース公ワイアット殿が やがてこの任務に就くが」


「白の国との付き合いに

新しい白の宗主や王族との繋がりを持つには

ティエ姫の人脈がとても役に立つ」


「私の人脈?」戸惑いながらテイエは聞く

「正確には父君 ワイア伯爵の友人たち」


「ティエ姫の父親ワイア伯爵は白の王族や貴族達と大変仲が良く

姫が囚われの時に 彼らは力は足らず助ける事が出来なかったが 

今も彼等はワイア伯爵の事を慕ってる」


「父の・・白の国の友人たち」


「彼らをリュース公と会わせて紹介して欲しい」


「だが・・あの辛い想いをした

白の国には戻りたくはないとは思うが・・」


「影ながら私はティエ姫を護り 無事に黒の国に返す」「約束しょう」

テイエに天界の使者 ケンタウロスのレグルスが優しく言った

二人の長い儀色の髪が風にそよいでいる 


ケンタウロス、白馬の女戦士の穏やかな笑顔 

悪夢のような白の国の事を思い出し、震えているテイエを安心させる


「分かりました 怖くないと言えば嘘になりますが

父や先代の黒の王、風の王ヴァルーダ様の願いでもあります」


「そして民達も・・」



「有難うティエ姫

すまないが、もう1つお願いがある」レグルス


「え・・・?」テイエ

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